日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0092[1] 1月××日外来

30代女性
風邪をひいて六君子湯を処方していた
少し太り気味
見た感じでは水毒もあるようだ
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『このまえ六君子湯にしていたのですがどうですか?』
   「調子いいです」
顔を見て『下あごにニキビが出ているね、胃経のところに。食べ過ぎていませんか?』と、井上先生が尋ねる。
   「ちょっとありますね」と、患者さん。
右膝の内側の血海のツボを触って『少しここの所硬いね、少し痛いね』
血海のツボの圧痛、特に右側は瘀血を意味すると、井上先生は言います。
   「膝が痛くて、昔、靱帯を痛めて、サポータもしていたんです。」
   
下腹を触って『ここ、張って見えるね。』やっぱり、下腹に瘀血があります。
舌を見ると『舌先に熱があるね』と、先端がすこし赤い。
『腰も痛くないですか?』
  「少し痛いです」

『安中散でもいいのかな、瘀血と胃経の熱をとるね』とサントに説明してくれる。
『わりと落ち着いたので、下腹の血の流れをもっとよくする、積極的な薬にしてみますね』と、ここで言霊診断をしました『安中散を飲んだと、思って...安中散...うん、背中の流れいいね』
『安中散、真武湯、安中散っていう具合に、少し積極的な薬、血のとどこおりを取る薬にしとくので、頑張ってください』
   「はい」
『腰もよくなるかもしれないし、そしたら膝もましになりますよ。飲み食いに注意してくださいね』
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そして今回は安中散にしました。
   
井上先生のコメント
・『下あごにニキビができていて、生理の前に食事が進んで、腰がいたくなるような人は大体、安中散がいい。昔なら、桂枝茯苓丸だったんでしょうけどね。』
時代が変わったので、現代人には駆瘀血剤としては、桂枝茯苓丸より安中散があっていると井上先生は言われます。
井上流漢方では現代の桂枝茯苓丸の位置に相当します。

・また、胃経は、目の下の承泣に始まって、顔面を通って、腹部に降りて、脚の三里を走って、足先の厲兌に終わります。だから、胃の症状は顔面に症状が出やすいと言えます。興味があれば、胃経の走行はネットで調べてみてください。
ニキビにも安中散がよく効ききます。そういえば、膝の症状も胃経の処理で取れます。
漢方を深めるには鍼灸の知識は必須です。

・この方は六君子湯をつかっていたのですが、安中散との違いは?と聞くと
『この方は風邪をひいていたから六君子湯をつかっていた。安中散は駆瘀血剤。六君子湯はどちらかというと胃弱タイプ、下痢する。安中散はたべすぎる、とくに生理前に、一般的には痩せた人が多い。』
井上先生は風邪にも六君子湯をよく使います。

・働く場所の違いは?と聞くと『六君子湯は胃と咳痰にもきくので胸にも効く。安中散は胃腸、子宮、腰など、腹部と腰に効く。』と、教えてくれました。

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【2013/01/31 22:19】 | 症例
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1月××日外来

50代女性
高血圧で通院している。
ブロプレスと芎帰膠艾湯でやっている。
体はガッチリしていて丈夫そう。
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『どうでした?』と、井上先生。
   「元気です。だた、最近寒くなってから膝下から先までがすごく冷えるんですよ」と、患者さん。
『じゃあ、お休みください』と腹診のために横になってもらう。
『芎帰膠艾湯にしたんですが、高血圧の方で、ブロプレス一つ飲んでいてね』と、サントに説明してくれる。
   「血圧は時々測るんですが安定しています。おかげさまで。126の76でした」血圧はいいようです。
   
『腰重くないですか?』触ると、太ももの側面が少し硬い。ここは胆経を表すので、腰が痛い人で緊張しやすいと、井上先生は言います。
『女の人はお産の時にタンパク尿が出たり、妊娠中毒になったりして、腎を痛める人がいて、そういう人には芎帰膠艾湯をよく使います。この方にもそれをお出ししたんですが...』と、サントに説明してくれる。

腹診しながら『お腹がちょっと冷えているかな、ここ』と、下腹が冷えている。
『それじゃあ、芎帰膠艾湯と真武湯を一緒に飲んだと思ってくれる...』、患者さんは慣れているので、言霊診断を前置きなしに始めました。『そうすると、体があったまってきて、下腹も暖かくなるので、これでちょっと補強してみるよ、真武湯で』
   「ありがとうございます」
『様子教えてくださいね。なるべく粗食でね。』
   「粗食で頑張っています、はい」
『芎帰膠艾湯、真武湯、芎帰膠艾湯で出してみますので、様子教えてくださいね』
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今回は、前回の芎帰膠艾湯に真武湯をたして処方されました。

井上先生のコメント
・芎帰調血飲と芎帰膠艾湯の違いは?と質問すると『芎帰調血飲は、あれは、血の道と言ってカッとする人、気が昇っている人、産後の血の道の代表処方が芎帰調血飲ですよね。芎帰膠艾湯は、この方のように、どっしりしてて、むくんでいるようで、よく食べて、血圧が高くて、いわゆる腎虚があるような人に使う。芎帰調血飲は細めで、イライラしていて、のぼせているタイプに使う。』
両処方は名前がよく似ているので、間違いやすいので注意です。

・上に書いたように、芎帰膠艾湯が妊娠中毒のあとの問題に使えるとは知りませんでした。芎帰調血飲は産後の問題に使うといわれていますが、産後の問題のすべてが芎帰調血飲で片が付くのではないのですね。勉強になりました。


【2013/01/30 21:24】 | 症例
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IMG_0089.jpg 1月××日外来

網膜色素変性症にて通院している方
眼科の治療以外にも漢方治療を求めてこられている。
痩せた方、少し顔がくすんだ印象がある。
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『どうですかね?』と、井上先生。
  「前回お薬をいただいて、けっこう調子が良かったです。昨日、生理が来てからまたおなかの調子が悪くなった」と、患者さん。
『生理のときにお風呂に入っている?』と、患者さんに聞かれる。
  「シャワー入っています」
『シャワーも入ったらあかんって、あのね、髪洗ったりせんこと。髪洗ったり風呂入ったりせんようにしてみ。足湯て足だけ風呂に入ってみ、そうすると生理のときにおかしくならんよ』

腹診をしながら、『冷えちゃうんだと思うので、今どんな調子になってきた?』腹は少し冷えて、力がない。すこしだけ胸脇苦満があります。
   「なんか胃が重たいのか、下痢したいのか、よくわからないまま胃から腸から調子が悪いので」
『生理は終わっていない?』
   「まだ2日目で」
『下痢はしていない?』
   「下痢はしていないですけど、お腹が痛くなったり」
『頭は重い?』
   「頭重いです」
『加味帰脾湯にしてもいかんかった?」
   「加味帰脾湯は飲んでからずっと調子よかったし、なんかよかったです。」
腹診で胸脇苦満があるので『柴胡はあるよね』と、サントに言われます。

ここで言霊診断を始めました。『じゃあよ、香蘇散を飲んだと思って...香蘇散...ちょっと風邪ひいたというか、これ頭スッとしてきたんとちゃう?これ合うかもしれんね。』香蘇散は気の流れがいいようです。『いま飲んでもらうからね。』とその場で1包飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・
10分後に診察室にもう一回はってもらうと
『少し落ち着いた?胃の感じどうなった?』
   「なんか、お腹があったかくなった。」
『なんか変な感じ取れてきたね、頭も。じゃあ今回、この香蘇散を中心に飲んで。いま、香蘇散、真武湯、香蘇散としとくので、だけど高温期が来たら体が変わるので、高温期が来たら芎帰調血飲にするか加味帰脾湯にするかしたいので、2週間後にもう一回来てね。』
  「わかりました」
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そして、こんかいは、香蘇散にしました。

井上先生のコメント
・『いわゆる、血の道の一番軽い薬が香蘇散。』
瘀血は考えなくていいんですか?と尋ねると『あるんですが、胃がおかしくなっているので、今無理なので、その前の段階の香蘇散を出した。香蘇散だけでよくなる人が結構ある。いま体をこわしたので、一遍もとに戻してからでないと駆瘀血剤は使えない。』と教えてくれました。そして次回は芎帰調血飲か加味帰脾湯にする予定です。

・香蘇散が血の道の薬だとは今まで知りませんでした。ちなみに「血の道」という言葉は漢方の世界でよくつかわれます。
「血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである」と、Wikipediaにありました。その通りです。

・開業して近畿厚生局の個別指導に行ったとき、指導官から「血の道症」という病名はカルテにつけないようにと注意されました。疾患名でないし、保険病名としてはあいまいだからでしょう。でも、この言葉は、女性の複雑な病態を表すにはピッタリくることがあります。漢方を保険でやるにはなかなか、難しいことがあります。

【2013/01/28 23:16】 | 症例
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井上先生から以下の文章をいただきました。
今後、疾患ごとに漢方をまとめる予定だと仰言っています。
すこし先走ってブログに掲載させていただきました。
 このブログでも、これから、頑張って、井上流漢方の処方解説をしていきます!!
右の欄の「漢方処方解説」を時々見ていただければ、徐々に説明が増えていることと思います。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆(以下引用;茶色部分はDr.サントのコメントです

地球環境、生活様式の激変した今日の日本人に対する漢方治療
井上内科クリニック 井上淳子

はじめに
 今日、私たちの住む地球環境は一昔前と比べ大きく変化してぎています。 例えぼ今年はお正月が過ぎてしばらくして日の光が強くなり、 一月 というのに日中は空気が丸く、春のような陽気です。 早、 アレルギー症状が出始めた患者さんを診ていますと、身体に身熱が篭っている、殊に肺に燥熱があるひとが意外に多いのです。

 近年、 日の光が強くなり、 夏には皮膚をさすよ うな感覚を覚えますが、 専門的には太陽黒点が多くなり、電磁波が強くなっている、 いわば地球全体が大きな電子レンジの中に入っている状況である と言われています。 従って人間も電子レンジでチンされ、身体が熱っせられて、干からびてしまいやすくなっています。

 夏ばてに使用するように指示されている麦門冬が配され、肺の燥熱を滋潤し、 黄柏が配され腎など内臓に篭った熱をとる清暑益気湯を今年はすでに一月に軽いアレルギー症状を起こしているひとに使用しています。

 又、今日、私たちの生活様式や食生活が大きく変化しています。夜遅くまで起きているひとが多くなり、 身体を動かすことが少なく、冷たいもの、冷えたものなどを過食することが当たり前になってきています。 一昔前と比べ、日本人の身体が虚弱化し、良く診ると隠れた裏寒や気虚「脾虚」に陥っているひとが激増しています。温裏剤や脾胃剤の使用の機会が増えています。

 漢方医学は時代の変化に応じ、柔軟に処方を変化させ、その時代に生きるひとに役立たせてきた医学です。地球環境や生活の激変を迎えた今日、 注意して良く見ると人間の身体は一昔前と比較して大きく変化してきています。従来からの漢方治療指針に終始するのではなく、今日の日本人に合った漢方治療指針を新たに構築する必要があります。

漢方医学の立場から診た今日の日本人は
1.従来、良く使用されてきた麻黄剤は極めて合いにくくなっています。
(→井上先生が麻黄が入っている方剤を使ったことを見たことがありません。葛根湯、麻黄湯、麻黄附子細辛湯、五積散、etc.すべてそうです。サントは、時々、井上先生の教えに反して使うことがあります。でも、PTMでよい反応がでて、大体が短期決戦の時のみです。たとえば風邪のごく初期や、寝違えのときなどにつかいます。間違って長期出してしまって、心虚になって寝れなくなった患者さんがいて、ひそかに反省したことがあります。世間の「風邪、肩こりと言えば葛根湯」いう風潮を井上先生は警戒しています。井上先生は風邪のときは葛根湯の代わりに真武湯をよく使います。確かに、サントのPTMでも真武湯のほうが麻黄剤より反応がいいことが多いです。PTMについては右の欄の「井上流漢方処方解説」を参照して下さい)

2.低体温のひとが増えている事実が示すように、今日は隠れた裏寒に陥っていることが多く、真武湯を始めとする温裏剤の使用の機会が極めて多くなっています。
(→井上先生は真武湯を多用されます。他には、茯苓四逆湯や四逆加人参湯をよく使います。まず、体の中の冷えを見逃さないことが治療のポイントだとよく言っています。アトピーで皮膚が熱を持っていても体の中が冷えていることが多い。また、顔が火照って熱を持っていても腰や足が冷えていることが多い。本当の実熱は現代人では少なくなっています。虚熱が多い。そのため、真武湯を多用されます。真武湯は冷え取りだけでなく、陰を補う方剤として補助薬として使うことも多いです。)

3.一見、身体つきは良くても、脾胃が虚しているひとが多く、脾胃剤が重要な治療処方となっています。
(→胃腸を丈夫にすることが漢方の基本であることは変わりません。体が頑丈そうに見える男性でも、結構、胃腸に問題があることがあります。小さい時の胃腸の弱さを引きずって大人になって体が虚しやすくなっています。胃腸が弱いとアトピーなどの皮膚疾患になると仰っています。女性でも甘いものの食べ過ぎで胃腸を弱らせている方が多いです。最近のヨーグルトが健康にいいという宣伝で、胃腸がそれほど丈夫でない方もヨーグルトを無理して食べています。それで、さらに胃腸が冷えて弱くなっていることをよく見かけます。井上先生は食事指導を徹底して行っています。甘いものを控え、コーヒー、生野菜、果物、ヨーグルトを控えるように言っています。脾胃剤としては六君子湯、人参湯、呉茱萸湯、茯苓飲、建中湯類、平胃散、etc.などをよく使われます。)

4.一億、総鬱の時代と言われるように、情報過多で変化の激しい社会の中で私たちは心の安定が図りにくくなっています。殊に心が萎えているひとが目立ちます。桂枝湯類や甘麦大棄陽、帰脾陽や加味帰脾陽、竹茄温胆湯などの温胆湯類、香蘇散や厚朴の配された方剤など、心にも効く漢方処方の出番が多くなりま した。
(→心の問題を持っている方がとても多い。イライラしたり、鬱になったり、不安になっらたり、パニックになったり、閉じこもりになったり、とさまざまな問題を持った患者さんが来られています。いわゆる教科書的漢方では柴胡剤をつかうかなと、思われる人にもあまり柴胡剤を使いません。むしろ、心の弱りがあれば、甘麥大棗湯、人参養栄湯、帰脾湯などをよく使います。とくに甘麥大棗湯を頻繁に使用されます。それだけ心の問題を持った患者さんが多いということでしょう。小建中湯などの建中湯類が鬱などの症状に効いたのには驚いたことがあります。)

5.身体が干からびている、津液不足に陥りやすくなっている今日の日本人には麦門冬など滋陰薬の配tれた滋陰剤の出番が極めて多くなりました。
(→上に井上先生が書かれているように、乾燥している方がたくさん来られます。昔に比べて空気は悪いし、黄砂はたくさん飛んでくるし、パソコン、スマホ、蛍光灯などの電磁波に一日中囲まれて私たちは生活しています。夜は遅くまで起きているので「陰」が枯れている状態になってきています。のどのイガイガが続いたり、動悸、息切れがあったり、皮膚が乾燥したりという症状をみます。麦門冬湯、滋陰至宝湯、滋陰降火湯、炙甘草湯、清暑益気湯などを好んで使われています。)

6.心肺が弱り、潜在性心不全となっているひとが多くなりました。木防已湯や真武湯生脈散などを広い年代の喘息やアレルギー、体調不良などにも良く使用します。
(→最近、潜在性心不全のことをよく話されます。上の4.で「心」が弱り、5.で「肺」が弱り、「心肺」が弱って、だんだん潜在性心不全が増えているのかもしれません、これはあくまでサントの推測です。のどには燥熱があるのに胸が冷えている方には真武湯生脈散をよく処方されています。最近は、木防已湯を処方されるケースも増えています。)

【2013/01/27 17:28】 | 井上流漢方
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IMG_0083.jpg 1月××日外来

30代女性
アトピーでかかている人
数日前から、めまいがあって耳鼻科で点滴を毎日しているという、
また、気持ちが不安定というので精神安定剤も出されたという。
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『生活頑張っている?早く寝るとか。』
   「いま、赤ちゃんと一緒にいると寝れないので、少し寝れてないです」
6カ月になる赤ちゃんがいて、カルテによると出産後アトピーが一時、悪くなってたようです。顔もアトピーのせいかやや黒ずんでいる。手も荒れている。
   「真武湯を飲むと暖かくなるんですが、やめるとまた冷える」と、患者さん。
前回は真武湯が出ていました。

『赤ちゃん産んで大変だったね。湿疹もあるしね、春先はどうしても体調を崩しやすいのよ』
   「体も全体的にだるいので...」
腹診をしながら、『胸がどちらかというと冷えとるね』、触ると、膻中のあたりが冷えています。『舌出して』舌診をすると、『口は粘るんだね』と、舌はやや粘っています。
   『一番無難は、まず体力を上げないといかんね、どっちかというと、当てずっぽうに言うで、教えてね』井上先生も、何にするか少し迷っています。そこで言霊診断をしました。『人参養栄湯を出した...それとも、帰脾湯を飲んだ...こっちのほうが楽やね』帰脾湯のほうがスッとします。
  「そうですね」と、この患者さんは気の流れがわかります。

『漢方の安定剤的なものをだしてみる。気鬱、漢方のメイラックスみたいなもの。安定剤はのまんでいいわ』
   「たしかに焦りはあることはあるんですが」
『体力を消耗しすぎたんかもしれん、アレルギーがある体で出産は大変だったんだね』
   「真武湯は一緒に飲んでいいんですか?」
『ちょっと風邪気味の時とかね。でも、今は帰脾湯を主に飲んでくれる。これはアレルギーの薬にもなるし、神経の薬にもなるのでね』
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そして、今回は、帰脾湯を処方されました。

井上先生のコメント
・出産後なので『まず、この人は、しばらく帰脾湯を出してみて、落ち着いたら、芎帰調血湯のような血の道の薬に行くかもしれん』

・香蘇散と帰脾湯はどちらも気鬱に使われるのですが、その違いは?と尋ねると『香蘇散は天気の変わり目に気分が悪くなる。狭いところが苦手とか、胃のとどこおりがある、だけど、食べ過ぎるタイプ。帰脾湯は考えすぎるタイプ、この方のようにね。香蘇散のほうがどちらかというとのぼせているので顔が赤っぽい。帰脾湯はのぼせが少ない』

・以前のお話では、『帰脾湯は理気剤でもある。軽く身熱を取ることができる。夏バテにも使う。補中益気湯との鑑別必要。不眠、だるい、口の粘り、熱状がある』と述べておられます。

【2013/01/26 23:01】 | 症例
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IMG_0075.jpg 1月××日外来

20代男性、新患
大柄な方。
左肘と右の膝の痛みがあるので来院。
整形外科ではロキソニンとレバミピドが出ているが
痛みが取れないという。
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『痛み止めを飲まれているんですよね、これって、何か怪我をされましたか?』
   「2005年に交通事故をやって、その時はむち打ちで、左ひじと右ひざと首から腰まで痛かったですが...」
『わかりました、じゃあねちょっとお休みになってください。漢方独特の薬ががありますので、西洋医学だとこういうことになることもありますね。』〝こういうこと”というのは、整形外科でロキソニンとシップをもらってずっとリハビリをしてもよくならない、と言っていることを指します。

『血の滞りを取る薬、年月が経っていても大丈夫なんですよ。だから試してみましょうか...いま痛み止め飲んでいますよね。』
   「一か月前から、今は飲んでいないです」
『今は何やっている?』
   「何もしていないです、シップだけです』
『鍼灸という手もあるよ』

そこで腹診をすると、胃の支えはあるが腹力は弱くない、『体力あるから、大防風湯みたいな薬で行くか、治打撲一方で行くかだとおもいますが、』と、サントに説明してくれる。

『今から実験しますよ、』とここで言霊診断を始めました『私たちの体は肉体だけの存在ではないので、薬の名前を聞くだけで体が変化するでね。じゃあ、治打撲一方を飲みました...これ暖かくなる、首の後ろがね、腰もね、、治打撲一方を一日3回でもいいね...余計とスッとするね』
『今から、薬飲んでもらいますよ。打ち身の薬が、独特の薬がありますので。生活指導もさせてもらってもう一度見せてもらいますよ』
   「はい」
治打撲一方をその場で飲んでもらい、生活指導を受けてもらいました。
・・・・・・・・・・
10分後診察室に入ってもらうと
『どうでしたか?』
   「左ひじと、右ひざの痛かったところが、なくなりました」
『そこ、暖かくなったね』
   「はい」
『それじゃ、2週間飲んでみてくださいね。それでもよくならないなら鍼灸というても考えてみようね』
  「はい」
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そして、今回は治打撲一方を処方されました。

井上先生のコメント
・治打撲一方はサントもよく使うのですが、打ち身以外に何か使い道はありますか?と聞くと
『そうやね、打ち身、怪我、捻挫とかね。それとね、慢性病で治療が進まずに困っている人がいるでしょ、そういう人で滑った転んだとかいうと、治打撲をスッと出す。すると、流れが変わることがある。そういう時に、うまく使うと、治療が一遍に進んでよくなることがある』

・なるほど、治療全体の、転換薬として使うのですね。これは面白い使い方です。患者さんが、風邪を引いたとか、熱を出したとか、怪我をしたとかあると、これをうまく使うと、治りが悪かった基礎疾患がよくなることがあります。これは高等テクニックですが、使えます。

・サントは鍼をするのですが、昔の傷を処置すると現在の症状がよくなることがあります。10年前の傷でも、20年前の傷でも、今現在悪さをしていることがあります。傷跡を触って邪気を感じると、ここに鍼をして邪気を抜けばいい。特に手術の跡には注意が必要です。最近の患者の例では、小学校のときの後頭部の手術跡を、鍼で処置すると、どこに行っても治らなかったあごのツッパリ感がとれた方がいます。これは西洋医学では考えられない。

・鍼をしない場合は、治打撲が古い傷の悪影響をとってくれます。
ある意味、鍼と漢方は、過去にさかのぼって治療ができるのです。

【2013/01/25 21:56】 | 症例
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IMG_0082.jpg 1月××日外来

30代女性
流産後から体調不良があり、
他院で貧血に対して鉄剤と漢方(当帰芍薬散、温経湯など)が出ていたがよくならなくて、12月から井上内科に通院している方。
顔が少しむくんでいる感じを受ける。
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『この前の煎じ飲んでどうだった?』、前回は四逆加人参湯を出している。
   「すごい元気になりました。あまた痛いのがなくなったし、動悸もなくなったし」
『よかったね』と、井上先生。
そこで腹診をすると、すこしお腹がかたくなっている『ちょっと便秘になった?』
   「そうでもないです、なってないんですけど、おへその下を抑えるとちょっと痛いです」
腹診をしながら『右のほうにとどこおりが出てきたので次のステップに行こうと思うのですよね。四逆加人参湯を卒業して。もう右に来ているので。』
次に、舌を見ると、まだボーっと腫れている『まだ、血のとどこおりの薬は出せれんでね、このレベルでは。駆瘀血剤はむりだよね。いまだと、気血両補剤で行くしか仕方ないかな』とサントに説明してくれる。
『まえは、左に滞りがあったので、四逆加人参湯をだしたのね。でも、右の肝にとどこおりが出てきたので、もういらんね。気血両補剤で人参養栄湯ぐらいが一番無難やね。』と、説明してくれる。

そこで言霊診断をしました。『人参養栄湯を飲んだと思って...目つぶってね。背中流れたね、いいね』
『108番飲ませてあげて。』その場で人参養栄湯を飲んでもらいました。
『だいぶ落ち着いてきたから次のステップに行くよ』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後にもう一回診察室に入ってもらう
井上先生は、患者さんを見るだけで気の流れの変化がわかります、『ここの、首の後ろの流れがよくなったね』
   「はい」
『まだ、目がショボショボしとるけどね、無理したらあかんよ。早く寝ている』
   「早く寝ています」
『お大事に、よかったね。この前の煎じもだしとくので、調子が悪いときは飲んでくださいね。』
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は、四逆加人参湯を少しと、人参養栄湯をメインで処方しました。

井上先生のコメント
・他院で当帰芍薬散とか温経湯が出ていたのですが効果がなかったのはどうしてですか?と聞くと
『裏寒ということを知ってないと、こうなっちゃうのね。補気剤とか駆瘀血剤とか初めから行っちゃうよね。それでは効かない。補中益気湯とか十全大補湯とかの前段階の薬があるのね。そこからはいればいい。左の腹の流れが悪いのがポイント。これが右に変わってきた時が薬の変え時。それで、今回は人参養栄湯に変えた。ほんのちょっとのことなんですが。』

・裏寒がきついと、左の流れが悪くなって、冷えが取れて肝に熱を持ってくると右の流れがわるくなる。ここで処方を変えればいい。なるほど、これはすごいと思いました。こんな秘伝を惜しみなく、教えてしまっていいのだろうかとも思いました。

・でも、これがわかるには敏感な臨床家の手がいるのです。
僅かな違いが分かる手が必要なのです。触って初めてわかる体の情報があります。
ここでも漢方が鍼灸と共通する土台があるのです。


【2013/01/24 23:52】 | 症例
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IMG_0078.jpg1月××日外来

80代男性
以前からかかっているかた、
腰椎脊柱管狭窄症の手術をしてから
蕁麻疹が出るということで受診
背の高い男性、声は乾燥気味で小さい。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
  「蕁麻疹が出るようになったんですわ、蕁麻疹が」と、患者さん。
『はい、そうですか』と、井上先生。
  「昨日はだいぶひどくてね、臀部のところまでかゆかった」
『ちょと、口に熱を持っているから、肝臓の熱をとる薬、例えば補中益気湯とか清暑益気湯とか、そんな薬を飲まれるといいと思いますよ』
確かに口の周りのが少し赤い、熱がある。
  「昨日2時ごろからひどかったもんで」
『甘いものちょっとにして』
   「むつかしいね、」ハァハァと笑う。

『お腹を見せてくださいよ』と横になってもらって腹を見る。腹には少し元気がない。
  「2か月ぐらい前から蕁麻疹がひどく出るんですよ」、見ると、腰の下からが多い、上にはほとんど出ていない。背中では、腰の手術の傷の周りに特にひどく出ている。「最近は後ろが多いくてね」
『手術の傷の跡から下からいかんですね、傷跡から下がよけいといかんので』
   「あの、手術の後に、すごく体中かゆくなって、副作用だといっていたんですが、」
   
『唇が乾燥してますので。舌出して見てください』と、舌診をする。すると軽く熱がある。
   「口がひどく乾燥するもんですから、保湿剤をもらって塗っているんです」
胸を触ると、少し熱がある。
『黄柏がはいっているから、熱取るから、清暑益気湯がいいかな。ちょっと言葉で言いますので、教えてください』ここで言霊診断をしました。『清暑益気湯を飲みました...?じゃあ、補中益気湯を飲みました...あぁ、体としては補中益気湯がいいみたいね。補中益気湯にウチダの八味丸を一粒だけ足そうか..そうするといいね。ここの流れが良くなるね』胸と腰の流れが良くなるのがわかります。『じゃあね、まずね、八味丸を一粒から始めます』
『肝臓の熱をとって、腎を丈夫にする薬を出しますね』
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は補中益気湯に八味丸を1粒だけ出しました。

井上先生のコメント
・『このかたは清暑益気湯か補中益気湯のどちからなのよね。胃腸が弱くて、口に熱持っていて、蕁麻疹だし、補気剤ですこし肝臓の熱をとらないといけないけども、(言霊診断で)清暑益気湯よりも補中益気湯のほうが気が下がったんですよね。』だから、補中益気湯にしたという訳です。

・サントが麦門冬と黄柏より柴胡のほうがよかったんですか?と聞くと
『うん、それでは足らんと思ったので(熱をとるには不足ということ)、腰の流れを良くしなあかんと思ったので、それで八味丸一粒を足したんですよね。清暑益気湯の親戚にしたんです。でも、親戚だけだは足らんので八味を足してみた。八味丸は一粒でも効くよ。ウチダの八味丸は便利です』
井上流漢方では補中益気湯と清暑益気湯は親戚の処方なのです。どちらも夏バテによく使います。
八味丸は身熱をとります。前にも書いたように、ウチダの八味もよく使われます。ウチダの宣伝ではないのですが、これは使いやすいようです。たくさん飲むと胃にこたえるので、少しの量を調節しやすい。

・補中益気湯の使い方のポイントは?と聞くと『気虚で口がネバネバしていれば補中益気湯でいいんですよ。前より痩せられたんですよ、それで手術後だし、唇が乾燥しているし、補気剤で身熱をとる薬が必要になる。』と、教えてくれました。
補中益気湯が熱をとるという観点は普通の教科書には載っていません。

【2013/01/23 23:40】 | 症例
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1月××日外来

30代女性、新患
冷えと下痢と頭痛があるので来院
頭痛と生理痛でイブをたくさん飲んでいる
小柄な女性だが特に痩せてもいない。
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『イブってすごく飲んじゃう?下痢悪くなるよ。なんでイブ飲むの?』と、井上先生。
   「だから生理痛と排卵通と頭痛で」と、患者さん。
『だからイブのまんようにすれば下痢が治るで。今、ニキビ出ているね』
   「今生理中で」
『どっちかというと、食べ過ぎタイプだよね、甘いものが好きじゃない?』
  「甘いものが好きですね」
『食べ過ぎて胸焼けはない?』
  「胸やけはないですけど」
腹診をすると下腹部に瘀血を感じる『これ、安中散でもいいと思うんでけど、まあ当帰建中湯ぐらいにするとか』と、サントに説明してくれる。

   「下痢で悩んでいるのは、どっちかというと、緊張すると下痢になるんですよ。それを今日相談したくて」
『あぁ、それじゃ建中湯がいいわね。それはね、神経過敏だからね。安中散に行きたいんだけど、安中散の手前の薬から行くわね。』

『ちょっと言葉でいうで、教えてくれる。』ここて言霊診断をはじました。『私たちの体は肉代だけの存在じゃないので、言葉を聞くだけで変わるでね。小建中湯を飲みました...それか当帰建中湯と黄耆建中湯を一緒に飲みました...ちょっと動悸するね。やっぱり小建中湯からいかないとしかたないね。このかたは、2袋でもいいみたいね。』

そこで小建中湯を2包、その場で飲んでもらいました。
『頭痛薬で過緊張も止めて生理痛も止めれるお薬出すでね、今から生活指導させてもらうから頑張ってみよう。』
・・・・・・・・・・
10分後に入ってもらい、井上先生が聞かれます。
『どっか体よくなった?体あったかくなったやろ?』
   「あっ、お腹は、あったかくなりました。」
『ちょっと寝てくれる』と、もう一回腹診をする。『芍薬が入っている薬を飲んだら、かえって腹直筋の緊張が出てきたから、これ合っとるということやね。』と、小建中湯の証がはっきりしてきました。
『神経質な子で、何かあるとお腹が痛くなる人がいるやろ』
   「まさに、そうなんですよ。この年で」
『そういう人の体質改善薬です。これをだしとくでね』
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そこで、今回は、小建中湯を処方しました。

井上先生のコメント
一見、裏虚に見えないのですが、どうして小建中湯にしたのかと質問すると、『裏虚は裏虚やね、こういうニキビのできる体は大体裏虚が多い。本当は帰耆建中湯に行きたいんだけど、もっと落ち着いてからでないとね。』

お血があったので、安中散は?と、質問すると『安中散はもうちょっとその後、瘀血とるのはね後にします。顔としては安中散の顔をしているのですが。まず小建中湯から入って考えることにしました。』

この患者さんでは、小建中湯を飲ませて腹直筋の緊張が出たのですが、本来、小建中湯で腹直筋の緊張が取れるはずではないのですか?という質問に『ちょっと飲ませると、かえって、証がはっきりしてくる。わからん時は、飲ませれば、証がはっきりするよ』と、答えてくれました。
しかし、胸脇苦満があるひとに柴胡剤を飲ませると、胸脇苦満が直後に緩むことがある。これは反対のようで、どう考えたらいいのか、難しい。証が消えることもあるし、はっきりすることもある。
 
でも、サントは鍼をやるのですが、手の太淵に鍼を当てて全身に気を流すと、そのあとで証がはっきり出ることがあります。たぶん、表面の気が流れて、奥の証が浮き上がってきたのだと思っていたのですが、同様のことが漢方でもあるのですね。

鍼と漢方はやっぱり、別々に考えたらよくないと思いました。

【2013/01/22 00:24】 | 症例
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1月××日外来

70代男性。新患
太り気味の方
良く喋って明るい
顔も赤ら顔で太っている。
いかにも陽気そうで良く喋る。
脚から腹にかけて湿疹が出るというのが主訴
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『どうされました?』
   「湿疹が出ているんですよ、体中というか」
   「前立腺でエピブロスタットとハルナーを飲んでいたんですが、その時はよかったんですが、ユリーフを飲んでみな、と言われたので飲んだら、黒い斑点が出た。皮膚科に行ったらアンテベートを使った。そして漢方ももらったけどよくならない。十味敗毒湯という漢方ですが。」と、テンポよく良く喋る。「ステロイド塗ってもよくならない、アロエがいいみたいですね。アロエ塗るとよくなる」
『お体見せてくださいね』寝てもらって腹診をしながら、皮膚も見る。脚にも小さな紅斑がいっぱい出ている。
『ずいぶん、湿疹がまだあるんですね』
   「あります、あります、全部です」
   
腹を見るとしっかりして、食べ過ぎか膨満している
『胃腸は丈夫ですね』
  「以前、逆流炎と言われたのでタケプロンを飲んでいたんですよ」薬の名前もよく知っておられる。
『いいお体しているんですけど、もうちょっと粗食になりましょう』
  「草食に?」テンポが速いので、早とちりされる。
『粗食。』
  「ああ粗食」
『玄米菜食に近い食事にすると体変わる。年になったんだから、肉魚、控えないとね、前立腺は昔はなかったんですよ』

そして『今からちょっと実験をしますよ』と、言霊診断を始めました。患者さんは「はいどうぞどうぞ」と、調子がいい。
『私たちの体は肉体だけの存在ではないので、薬の名前を聞くだけで気血は変化します。』
   「はいはい」
『あなたの体にきくのでボワーとしといてください』
  「ぼわっとしといたらいいですね、はいはいはい」
『じゃあ牛車腎気丸を飲みました。飲んだらどうなるって思っていてくれたらいいよ。じゃあ、八味地黄丸を飲みました...こっちのほうがいいね。こっちでいいね』八味地黄丸が気の流れがいいようです。
『じゃあ、ウチダの八味丸を20丸を1日2回飲んだ...それとも、10丸を1日2回飲んだ...このほうが体喜んでいますので。ちょっと出してみます。男性の保健薬です。前立腺に効いて、結果として皮膚にも効くという薬を出します。』

『アロエを塗ってよくなるんならステロイド塗らんでいいよ』
  「そう、塗らんでいい?アロエを塗るとすぐによくなるんだが、1か月せんうちにまた、バッっと出てくる。」
『それは体の中が治っていないから、食べ過ぎて毒がたまっている。もう少し粗食にして。』
  「はいはい」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回はウチダの八味丸を処方されました

井上先生のコメント

『八味地黄丸は身熱があった場合に使える、最近の人は冷えているので使えないことが多い。この患者さんは元気で身熱があるので使える。』
この患者さんは、顔が赤くて、腹が出ていて、前立腺もある。身熱があるといえます。
サントの経験でも、八味地黄丸を長期使っていると、胸が冷えて来ることがある。
八味地黄丸といえども長期投与は注意しないといけません。

『八味地黄丸は少量でも効くので、ウチダの八味丸は使いやすい。場合によっては1日1粒、2粒でも効く』
ウチダの八味丸の通常量は1日60丸です、それが僅か1-2丸でも効くというのは面白いです。
必要量がわかるのも言霊診断の威力です。



   
   
   
  

【2013/01/21 00:06】 | 症例
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1月××日外来

20代女性
2日前から下痢と嘔吐と腹痛があるので来院。
体つきはガッチリしている
マスクをして診察室に入ってくる。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆

『どんな具合?』
  「気持ちが悪くてしんどいです」
『ちょっと休んでくれる。まだ吐き気もある?タバコはもうやめている?』
   「いま調子悪いので吸っていないです」
『お腹見せてくれる。足のばして。』
腹診をすると、少し冷えはありますが、『そんなに弱い体ではないね。』
  「そうですね」
『どっちかというといつもは便秘がちぐらい?』
  「結構ゆるいほうですけど」
『下痢してもどちっかというと、渋り腹というか、すぐに行きたくなるほうじゃない?』
  「そうですね」

『どちっかというと、芍薬の入った小建中湯でもいい感じなんですが。茯苓飲とかよりも。わりと体力おありで、軽くすんでいるみたいね』
確認のために、ここで言霊診断をしました。
『ちょっと言葉で言うで、教えてくれる。小建中湯を飲んだと思ってくれる。飲んだらどうなる、と思ってくれる...実験だよ。すっとしたね。こんな感じね。これでいいね。これ一遍飲んでみようか』
と、その場で一袋飲んでもらう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後にもう一度入ってもらって見ると、
『お腹どうなった?』
   「少し楽になりました」
『胃も腰も暖かくなったね、上手に生活してくれているから治りやすいよ』
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして、今回は小建中湯を出しました。

井上先生のコメント
『胃がそんなに張っていない感じで、ひどくないね。丈夫な人やね。軽い胃腸風邪はこんな風でいいみたいだね』

井上先生は小建中湯を裏虚があるときに常用されます。
あまり、胃腸風邪で使うのは見たことがありません。
胃腸風邪といえば、普通は五苓散、人参湯、半夏瀉心湯などが使われます。
しかし、証を見逃さなければ胃腸風邪にも小建中湯が使えるのです。

【2013/01/16 23:16】 | 症例
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IMG_0068.jpg1月××日外来

50代女性、新患
肩こり、頭痛、目がすっきりしない、ストレスなどの症状で来院される。
顔が固くて眉間にしわが少しある。
声に力がない。
他院ではアムロジピンなどの降圧剤をもらっている。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆

腹診のために横になったもらって、
『夜は何時に寝ている?』と、井上先生
   「遅いんです、いつも12時過ぎてです、いつも遅くまで仕事していて、階段を上らないといけないので足が、左足が張って...」
   
『ちょっと動悸がしますね。』と、井上先生。
腹診をすると、『そんなにお弱い体でないですよね』、腹には力があるが、体全体の筋肉が緊張している感じ。
『下痢はしてない?』
  「しています」

『ちょっと起き上がってくださいね』と起きてもらって背中を触る。肝臓の裏の背中の部分が張って固い。
『特徴的なお体しているんですけど、肝のね、疳の虫タイプやね』とサントに、小さい声で教えてくれる。
『柴胡剤が入ってもいいという感じですが、どっちかというとね』

『どちらかというと普段は便秘がち?』
  「そんなことはないです、でも下痢もしやすいほうですね」
『じゃあ、一つ手前の加味帰脾湯からいくのがいいかね。そして落ち着いてから滋陰至宝湯とかにいきたいのですが。ちょっと体落ち着けてから行きましょうね』
『舌出してくれる』見るとくちは粘っています。
  「正月に風邪で熱を出したんです」
『それじゃ、やっぱり加味帰脾湯という薬で行って。いま137番をお飲ませしますので』と、その場で一袋飲んでもらって、外で待ってもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後に診察室に入ってもらってみると、顔つきが緩んでいます。
『頭スッとしたね。この薬で行きます』
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は加味帰脾湯を処方されました。

井上先生のコメント
『特徴的なお顔をしていました。加味逍遥散とか滋陰至宝湯とか加味帰脾湯とかにしたい顔ね。そのグループの中から選べばいい。触った時に固い、脚が全体的に固かった。』

サントも、加味逍遥散がきつそうな場合に加味帰脾湯をよく使います。
カサカサタイプには滋陰至宝湯を出します。
この3つはグループと考えれば使いやすいです。
勿論、Photo Touch Method で確認してから処方しています。

 

【2013/01/16 23:08】 | 井上流漢方
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1月××日外来

30代女性
11月から体調不良、不眠、頭痛などでかかっている
髪の長い、背の高い、おしゃれな恰好をしたOL風の
一見元気そうな方
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『いかがですか?』と、井上先生。
  「疲労骨折が見つかって整形のほうでギプスをするようにって、言われているんですが...」と、患者さん。
『足の疲労骨折?』と、井上先生はびっくりされました。

  「このあいだ先生に貰った漢方薬、あれすごく楽になったんです、足が。」
足が1月前より痛くて、整形で異常がなく、前回痛みの原因はわからないけど治打撲一方が処方されているようです。その後に別の整形に行ったら疲労骨折が見つかったようです。
患者さんはギプスは不恰好になるので、いやのようです。

『そう、そんならこれで頑張りや』
  「漢方飲んであれだけの激痛が和らいだんですよ。最初に行った病院がレントゲンでは異常がないって言われたんですが、ずっと激痛が続いて、先生に漢方をもらって、そして別の整形に行ったら、疲労骨折があるって...」
  「本当にすごい激痛だったんですが、本当によくなったんですよ」

『そしたら、治打撲一方という薬は、そういう何もない時代に使った薬だから、これでがんばってみいや。その代り頑張りすぎてもあかんよ。整形にかかりながらね』
  「はい、がんばってみます」

井上先生は、ここで生活指導をされました。
『それなら、どうしても治さないかんので、自然治癒力を高めないかんから、今からいうことを守ってくれる。』と、患者さんに生活の指導をします。
『ズボンに変える、早く寝る、それから、手や首についてるものとか全部取ってみて、今取ってどうなるか実験しょう』と、ブレスレット、ネックレス、イヤリングをその場で外してもらう。足はストッキングで寒そうです。

『だいぶここの流れが変わってきたよね』と、胸のあたりを指して言われます。
みていると、確かに楽になって来ているのがサントにもわかります。
『楽になってきたよね』

『さっきと比べて自分の体どうなった見てみ、重しが取れたやろ』
  「うちに帰って外すとホッとします」
『それ実行しや、ギプスつけずに治したかったら、生活ほんとに頑張らないとあかんよ。これで1週間様子見てみ、だって1月経ってわかったことやし、それで2週間目に整形に行って相談してみ』
『それで精一杯自然治癒力を高める努力をしてみてね』

『かなり楽になったね』腹や腰が暖かくなってきています。
  「仕事も1月休みもらったんです」
『じゃあ、ゆったりして、ギプスしているつもりになって生活してみ』
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
今回も、治打撲一方が処方されました。


井上先生のコメント

『漢方は万能じゃないから、治打撲一方でも生活を整えないと効かない』

井上先生は『早く寝る、イライラしない、あったかいものを食べる、夜は少しだけ食べる、果物、ジュースを控える、コーヒーも控える、暖かい格好をする』etc.などをよく注意されます。

浅田宗伯は「この方は、よく打撲筋骨疼痛を治す」と言っています。【勿誤薬室方函口訣】
サントもよく使う漢方の一つです。



【2013/01/15 22:35】 | 症例
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IMG_0052.jpg 1月××日外来

70代男性、
腰痛などで通院している。
体つきはガッチリしているが動きがのろい、
表情はすこし暗くて、顔は少し赤い
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『いかがですか、足しびれるとか?』
   「しびれはひどいですね。」
『ご気分はいかがでございますか?』
   「腰が痛くて、調子が悪いですね。ちょっと落ち込んでいるような、ちょと鬱的な...」
『夜は寝れますか?』
   「ねれます、途中でトイレに行きますけど」
『腰痛がありまた足のツリがあり、牛車腎気丸をご希望で最初にお出して、前回は人参養栄湯を出しているんですが...』と、説明してくれる。牛車腎気丸でも足のしびれはよくなかったようです。

『あのね、ここのあたりが少し赤いですよね。』おでこを含めて顔が少し赤い。
『黄連とか黄柏が入ったほうがいいかもしれんね』と、言われます。
『すこしお休みになってくださる』と腹診のために横になってもらう。胃腸は少し元気がない感じがします。
『胃腸がどうしてもお弱いんですが...舌出してみてください』やや舌質が紅になっている。

『もうすこし積極的な薬に行こうかと思うのですが...どうしましょうかね』
井上先生もすこし迷われています。
『起き上がっていただけますか』座ってもらって、背中を触ると、右の肝臓の裏の流れが悪い。
『やっぱり肝にとどこおりがあるね』僅かに胸脇苦満を感じ取られました。

『たとえば釣藤散にしてみるとか...思い切ってですね、酸棗仁湯とか...もうちょっとね。桂枝加朮附湯では足らんような感じがするしね...もう一回牛車腎気丸で行ってみるかね...牛車腎気丸に何か足してみるかですけど...』今回は井上先生もかなり迷っています。そこで奥の手の言霊診断をはじめました。
『ちょっと体に聞いてみるでね。釣藤散を飲みました...まあね、菊の花が入っていますよね。それとか、酸棗仁湯を飲みました...知母、川芎が入って...酸棗仁湯を飲んだ...これわりといいね。』酸棗仁湯のほうが気の流れはいいようです。

『少しずつお体に合うようにね、どうしても見てますと、肝という部分にね、滞りがあって、気分を良くしながらしびれも取っていくという。まず気分がよくなるということが一番ですから、それから始めます。』
『前より、気分すこしよろしいのと違う?』
  「わかりませんけど」
『なんとなく、前より明るくなってくださったような気がしますが』
  「声が大きくなったんですかね、友達と電話したら声はいい声しとるな、と言われました、体はもう一つですが」
『最初とちょっと違うような気がします、歯切れよくなられましたよ。次回、今のお薬に何を足すかを考えさせてくださいね』
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
今回は気分を良くすることを目指して酸棗仁湯を出されました。足のしびれは次回対応します。

井上先生のコメント
酸棗仁湯といえば不眠の薬で有名ですが、肝鬱にも聞くのでしょうか?
と、いうサントの質問に対して
『かるい肝鬱です、川芎、知母でしょ。だから柴胡の手前ですよ。胸脇苦満にも使える』
『人参養栄湯を前回出したら気が上がったんよ、それでこんどは肝を瀉せはいいよね。声のトーンが変わってきています。はっきりしてきた』

今回の患者さんでは何を選ぶか難しかったようです。こんな時は言霊診断がとても役に立ちます。
サントはPTMを使うのですが、少なくとも気による診断では、悪くなる処方は避けることができます。





【2013/01/14 21:39】 | 症例
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 1月××日外来

30代女性、月経不順と冷えと
便秘とめまいなどでかかっている。
今日で3回目。
前回は苓桂甘棗湯を煎じで出している。
痩せていて声がとても小さい
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『いかがですかぁ』と、井上先生が聞かれます。
  「めまいとか少しいいです。お腹が空いたなぁという感じができました」と、患者さん。
『出てきてよかったね、休んで下さる』と腹診のために横になってもらう。
『お通じどうなった?』
  「出るときはでるんですけど出ないときはちょっと…」
『舌出してね、はい、いいよー』舌診をする。舌診ではすこし舌先が赤い。

『苓桂甘棗湯を飲みながら真武湯を一回にしているんですが、真武湯をチョトずつ増やしていけれると、バランスがいいんですが。』と、サントに説明してくれる。
『下痢にはならないよね』
  「はいならないです」

『ちょっと体に効くでね』ここで言霊診断をしました。『真武湯を一日一回にします、一回飲んだと思ってくれる...じゃあ、真武湯を一日2回飲んだ...これでいいね。うん、もうだいぶ落ち着いたから、真武湯を2回にして煎じ薬(苓桂甘棗湯)を2日1回ぐらいに減らしてくれる』真武湯2回のほうが体があたたかくなってきます。

『下半身を充実させると、だるまさんね、だるまさんて下半身大きいよね。今あなたの状況は、だるまさんに例えると、頭でっかちになっているのよ。だからフラフラしやすいのよ。下半身を充実させる薬が真武湯という薬ね。だいぶ落ち着いてきたから真武湯を2回にするでね。』
『うまくいっとるよ。頑張りましょう。甘いものちょっとにしようね。』
  「お正月とかあったんですけど、甘いもの全然食べていないです」
『よう頑張られたね。』
  「どうしていいかわからなかったので...」
『よかったね。うまくいっているよ。体って変わるよ。胃が落ち着いたから今度は下半身を充実させて体力つける方向で持っていくと、ご希望がかなうと思いますよ』
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
今回は苓桂甘棗湯を少なめにして、真武湯2回で処方しました。

井上先生のコメント

苓桂甘棗湯はパニックなどの気が上がっている人に使います。
でも、この患者さんはあまり気が上がっているように見えなかったのですが、というサントの質問に対して、『前はのぼせとかあったんですが、だんだん落ち着いてきたからね、今が薬の変え時。』

つぎに絵をかいて教えてくれました。
『現代人って大体こんな感じですよね(頭でっかちの絵。下の右の絵)、苓桂甘棗湯はこっちよね、気を下して頭でっかちを小さくする。でも、これで落ち着いたらこっちが大事になります(もう一つ下半身が大きな達磨のような絵を描いてくれました。下の左)。これは真武湯。しっかりした体を作らないとね。もっと余力があれば四物湯とかね。ひとまず真武湯から行くのがこの患者さんの場合はいい』

井上先生は、最終的には、補腎、補陰、補血に持っていくことを漢方治療の目標としています。

グラフィックス1

*井上先生の講演「自律神経失調症の漢方治療」より引用。




【2013/01/13 22:00】 | 症例
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hana42.jpg 12月××日外来

30代女性、新患
血圧が高いという主訴で来院する。
ややがっちりした体格の人。
少し顔が赤い。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  「血圧が高くて、上が145で下が90いくらで、この前の健康診断でいわれた」
「ちょっと、口の周りに唾液がたまるね。お腹の調子くずしていない?」口のところに唾液がたまるのは胃腸が悪いことを示すと井上先生は言います。
 「そうですね、ちょっと胃の調子が」

「ちょっと休んでくださる」と腹診のために横になってもらう。
腹を触りながら胃が支えているのか「胃腸風邪ひきやすい状態よね」
「食べ過ぎている?ぐっすり寝れている?」
  「ちょっと最近眠りが浅いんです」
胃には冷えを感じたのですが、胸を触ると熱があるようです「精神的にイライラすることない?」
顔もおでこのあたりから鼻にかけて赤くなっています。
  「そうですね」
「ちょっとどちらかというと胸に熱を持っているので。黄連が入った薬がいいのかね。」
「首肩こるよね?」
  「はい凝ります」

「それじゃ、言葉で言うでね」と、ここでコトダマ診断を始めました。
「私たちの体は肉体だけの存在ではありませんので、薬の名前を聞くだけで体が変化するでね」と、いつもの前置きをして「じゃあよ、女神散をのんだ...首肩が楽になって頭がすっとすればいいんだけど。これわりとすっとするやろ、思い切って女神散にしますね」
一発目の女神散で気の流れがいいようです。

「これ漢方の血圧の薬で、体の中に、心肺に熱を持っているので、この熱をとるとたぶん血圧にいいと思うので。」
「今、飲もうか」その場で1包飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・
すると、1分ぐらいで、「胸いいね、背中あったかくなったね」と、見ている間に患者さんの気の流れが変わっていきます。それを井上先生はすぐに感じ取ります。
「ここ楽になってきたね」と、胸を示すと
  「そうです」と、患者さんもうなづきます。
「下痢したら半分にして、食べ過ぎんようにね」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして今回は女神散にしました。


井上先生のコメント
サントが女神散と通道散のちがいは?、と質問すると「通道散は下腹に瘀血がしっかりあること、この患者さんは口の周りに唾液があるので脾胃が弱っているので人参が入っている女神散がいい。」
確かに胃腸が弱い人には高血圧があっても通導散は使えません。

「顔が赤かったやろ、熱を持っていた。中心が赤かったら熱ね。ときどき頭まで赤くなっている人がいる。おじいちゃんではげていて頭まで赤い人がいる。こんなときには女神散。ほんのりほっぺたが桜色は違うよ、これは桂枝になる。」

東洋医学の望診では、額から鼻にかけては心肺をあらわします。なるほどと思いました。



【2013/01/01 01:06】 | 症例
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