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日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0321.jpg6月××日外来

60代女性
癌の手術の後からかかっている。
痩せた方、顔色がいいほうではないが、
話し方には力がある。
前回は四逆加人参湯がでている。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『元気になってくださったかね?』
   「調子が良かったんです。でも、昨日から下痢しています」
『下痢している?』
   「それだけで、あとは悪くないです」

『舌出して』、舌を見ると粘っています。『口が粘るけどね』
『横になってお腹を診せていただけますか』と、腹診のために横になってもらう。見ると、腹の左のほうには手術の傷跡が目立つ。
腹力は中等度、足は冷えて、手は少し火照っています。

『ちょっと体に聞いてみるでね』と、ここで言霊診断を始めました。『苓姜朮甘湯を飲みました...ここの背中温かくなったわね。すっとするよね。腹も暖かくなったね。いまね、下痢しているので、腸の薬を出すわね。』
そしてその場で苓姜朮甘湯を1袋飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後にもう一回診察室に入ってもらいました。
『ちょっと楽になってきたね。口の粘つきも取れてきたし。』
   「はい」
『これでやってみるよ。腸が弱っているように思うので、腸って免疫力だよね。』
  「ちょっとよかったんですけどね」
『気候が悪すぎる』
   「そうですか」
『お大事にね』
  「はい、ありがとうございました」
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今回は苓姜朮甘湯を処方しました。

井上先生のコメント
・『今、この季節は「心」と「小腸」がやられやすい。清心蓮子飲とか心に効く薬が使えない時は、小腸に効く苓姜朮甘湯がつかえるみたいだね。』心と小腸は経絡でいうと臓腑の表裏の関係にあります。

・『この患者さんは癌の手術して、抗がん剤とか使って、腸が弱っちゃうっているからね、苓姜朮甘湯がいいのかもしれないね』ひょっとして、免疫力を上げる効果もあるのかもしれません。

・『側頭部が痛くて胆経が実のときにも苓姜朮甘湯が使える。』これはどうしてかわかりにくいのですが、胆経と小腸経は子午の関係にあるので、小腸経を補うと胆経の実が取れると説明できます。
漢方を深めるには鍼灸の知識は必要です。

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【2013/06/30 23:03】 | 症例
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IMG_0320.jpg6月××日外来

60代女性
辷り症や足の浮腫や色々の症状でかかっているかた。
背が高くて、顔にシミが少しある。
話しかたがはやい、すこし気が立っている印象。
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『どうですか?』
   「今週、胸が苦しくなって。便のではいいんですけど。風邪なのか、この辺が苦しいです」胸の真ん中あたりを指して患者さんが言います
『歯ぐきからの出血は?』
   「それはないです。大丈夫です。ちょっと口は乾きます」
『乾くよね』
   「3日ぐらい真武湯がなくなってしまって、防已黄耆湯だけ飲んでいました」
   
『お休みになってくれる』と、腹診のために横になってもらう。
足を触りながら、『変わったところが冷えとるよね、』、下腹部から太ももの内側が冷えています。
   「そうですね」
『舌出して』、渇きがあるので『口すごく乾く?』と、聞きます。
   「すごくじゃないです」
『足首も冷えとるよね、浮腫みも少しあるしね』
   「ひえています?」
   
そこで言霊診断を始めました。『じゃあよ、この前と同じ防已黄耆湯を飲みました...防已黄耆湯を1日3回飲んだ。スッキリしてこんね。じゃあ、苓姜朮甘湯を飲んだと思ってくれる...辷り症があるので、苓姜朮甘湯を飲んだほうがここが変わってくる。腰のところがすっとせん?』
   「腰のところはいいみたいですね」
『ちょっとこれ飲んでから考えるでね。』
そしてその場で苓姜朮甘湯を一袋飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後に再度診察室に入ってもらいます。
井上先生は患者さんを見るなり『腰、暖かくなったね』と、言います。
見るだけで腰の気の流れがよくなったのがわかります。
   「いい感じもします」
『そうやね。辷り症のここんところいいね』腰を指して言います。
   「いい感じです、胸もいいです」
『そうか、胸苦しいとすぐ防已黄耆湯にしてしまうんだけど。汗かいて、胸苦しくて、息が入っとらんと防已黄耆湯を出してしまうんだけどね。これ胸のながれがいいね』
   「前に背骨を折ったところが、疲れてくると飛び出してくるような気がします、そうすると胸が調子が悪くなる」
『今、背中の流れいいよ』

ここでもう一回言霊診断を始めました。『じゃあ、苓姜朮甘湯を1日2回飲みました...苓姜朮甘湯に真武湯を半分足して飲んだ...こっちがいいね。口の粘つきも取れたね』
   「はい」
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そして今回は苓姜朮甘湯に真武湯を足して出しました。

井上先生のコメント
・苓姜朮甘湯は一般的には、「下半身が重くて、頻尿で、冷えて、腰が痛くなる人」に使います。でも、それ以外にも使い方が多いと言われます。

・井上先生に言わせると、苓姜朮甘湯は「経絡の小腸経」に効くと言います。「小腸」、「肩甲骨の内側の背骨」、「腰の小腸兪」のあたりに作用すると言いわれます。すると、腰の水毒以外にもいろいろ効くようです。
とくに、背中の肩甲骨の内側のあたりに効く薬はないので、とても面白いと言われます。

・『女性で腸が弱い人で、子宮後屈になるような人にいいかもしれん。肩甲骨のあたりが支えている人にも使える。』



【2013/06/30 22:22】 | 症例
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IMG_0315.jpg6月××日外来

30代男性
パニック障害と首の痛みで1月前からかかっている。
心療内科からはパキシルとデパスが出ている。
前回の処方は味麦地黄丸となっている。
太り気味で腹が出ていて、短パンをはいている。
顔が赤くて、メタボ的な印象がある。
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『どうですか?』
   「夜中に汗をかきます。それと、首が少し痛いです」
『良かったことはありますか?』
   「良かったことですか?そんなに疲れずに、、」
『なんか落ち着かれたのと違う?』
   「まあ、そうですね」
『この薬合ってるんじゃないかなって思います』

腹診をしながら『少し痩せようよね』腹は突き出ていて、さらに冷えている。
   「はい、どうしても、会社で飲み会が多いので」
『飲み会の翌日は、お粥だけにしてね』と、笑いながら言います。
   「はい、」
『前よりいいよ。前より落ち着いているよ、不安定な感じがなくなった。風邪はひかずに行けていますか?』
   「風邪はないですが、毎晩汗をかきます」

『味麦地黄丸にしているんですが。』と、サントに説明してくれる。
『まだ、心療内科の薬を飲んでいるの?』
   「のんでいます」
『まだいる?』
   「まだいりますね。回数は若干減っていっています。」
『減らしたほうが体は良くなっていくよ。』

じゃあ体に聞くよ、とここで言霊診断を始めました。『味麦地黄丸を飲みました...真武湯を1日1回飲みながら味麦地黄丸を飲みました...じゃあ、真武湯と味麦地黄丸を一緒に1日2回飲みました...このほうが楽やね。』真武湯と一緒に飲んだほうが気の流れがいいようです。
『真武湯と錠剤を一緒に2回飲んでね。だいぶ落ち着いたから、積極的に心療内科の薬を減らしてみてね。』
   「はい、デパスは屯服で緊張する前にのんでいます。パキシルは1錠でやっています。デパスは多い時は1日3錠のんでいます。」
『もう少し減らせると思うよ。癖になっているから、体が不安定になるよ。いま落ち着いてきたのでもう少し減らせると思うよ』
   「ありがとうございました」
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そして今回は味麦地黄丸(八つ目の八仙宝寿丸)と真武湯を出しました。

井上先生のコメント
・味麦地黄丸って若い人にも使うのですか?と、聞くと
『中年の男性の保健薬です。年は若いけど若年寄だもの。みんな生活習慣病で若年寄になっている』

・味麦地黄丸は六味丸に麦門冬と五味子が加わったものです。だから、六味丸証に口渇、咳、乾燥などの肺の症状が加わっています。
原典の「壽世保元」では「丁集四卷・老人」に出ているので、本来は老人に使う処方です。


【2013/06/29 18:34】 | 症例
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IMG_0311.jpg6月××日外来

40代女性
喘息とかでかかっている人
小柄だがガッチリしている体格、顔が少しむくんでいる。
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『調子いいね』患者さんを見るなり井上先生が言います。
以前に比べて顔色がいいようです。
 「でも、寝れないんです」
『寝れない?』
   「ここ1週間ぐらい眠れない」
『喘息はどうなった?』
   「滅茶苦茶いいってわけではないですけど、発作はないです」
『そう。横になってくれる』と、腹診のために寝てもらいます。

   「先生、指が痛くて、」患者さんは、左の小指を触りながら痛いと言います。
『小指は生殖器だからね、温経湯にすればいいのかもしれないね。清心蓮子飲は卒業して』腹を触りながら言います。見ると、下腹部に瘀血がしっかりと触れるようになっています。
『あのね体変わってきたのよ。すごく顔色いいし。』
   「ほんと?頭はボーとして良くないんですけど」
『これ痛いよね、これ血海と言って血の滞りのツボがあるのよ』
右ひざの内側のツボの血海に圧痛があるので瘀血が確かです。
『指冷えていて、のぼせていて。温経湯やね。女の人、良くなると瘀血が出てくるのよね』と、サントに説明してくれる。

   「息が吸いきれていない感があるんですけど。」
『喉のところが赤いでしょ、これは麦門冬の場があるのよね』喉の下あたりの皮膚が赤くなっています。燥熱をうたがいます。温経湯には麦門冬が入っていて喉の渇きをとります。
   「日焼けしたんだと思っていた」
『もう少し発展させます。温経湯ね。清心蓮子飲を女性版にすると温経湯になります』

ここで言霊診断を始めました。『温経湯だけを飲んだよね...それとも、温経湯と真武湯を1袋ずつ飲んだ。これでどう?、それとも温経湯と真武湯を半袋ずつ飲んだ...こっちがいいね。よし、これを飲もう。』
その場で温経湯と真武湯を半分飲んでもらいました。
   「寝れないのはどうしよう、頭がのぼせて。逆立ちしようかと思っていた。」
『だから、それものぼせだから良くなるよ』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後にもう一回診察室に入ってもらいました。
『楽になったね』井上先生は見るなり言います。気が下りて、顔つきがすっとしています。
   「はい、すっとした。息が楽。」
『視界も明るいね』
   「そうです、目がいい」
『これで小指もよくなるかもしれないよ』
   「ありがとうございます」
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そして今回は温経湯と真武湯を一緒に出しました。


井上先生のコメント

・『喘息があって、最初は木防已湯ではじめて、次に清暑益気湯にして、それから清心蓮子飲を飲んでもらっていたのね。生理前になるとおかしいと仰って、今回は瘀血があって薬を発展させてもいいなと思ってね。温経湯にした。』
サントの経験でも、女性は漢方で腹の力出てくると、下腹部に瘀血が触れるようになることが多い。瘀血が触れるのは悪いことでなく、うまくいっている証拠なのです。井上先生の言葉では「仕上げの時期」にかかったということです。
井上先生は、女性の仕上げの漢方としては「温経湯」「滋陰至宝湯」「滋陰降火湯」などをよく使われます。

・どうして真武湯をいっしょに出したのですか?と、聞くと
『喘息があるしね、手掌発汗があるので、芍薬がいる。』と、答えてくれました。


【2013/06/29 18:28】 | 症例
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IMG_0304.jpg6月××日外来

50歳女性
他院からの五苓散を飲んで尿が出なくなったといって前回来られている。
当院からは真武湯が出ている。今回は2回目。
やせ気味の方。顔が少し浮腫んでのぼせている。
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『どうですか?』
  「おしっこが出るようになってきました。熱がこもっていたんですが真武湯を飲んでいるうちにそれが収まって、元の冷えている感じになりました。水の様なおしっこだったんですけど、元の普通の黄色いおしっこに変わりました。」
『良かったですね。そもそも調子悪かったのは、耳鼻科でもらった五苓散を飲んでから悪くなったんだよね』
   「そうです、もともとフェニトインとかで薬漬けなんです。それに加えて副鼻腔炎とかで7か月、抗生剤とか色々飲んで、どんどん浮腫んできて、、」
『加味逍遙散も飲まれていたんだよね』
   「5年のんでいました。更年期障害でのぼせがあったので」
   
『五苓散を飲まれたのは1週間前でしたよね、』
   「浮腫みがひどいというので、2,3日だけです。急におしっこが出なくなりました。」
『それで、こちらで真武湯にしたんだよね』と、説明してくれます。

『お休みください』と、腹診のために横になってもらう。
腹診をすると、腹部は弱い、『おしっこが暖かくなってきたので、目的を果たしたので、次のステップに行こうと思うのですが。』と、言います。
『真武湯で一遍もとに戻したんだけど、今度は本格的な薬を出さんといかんですよね。』と、サントに言います。

『口は乾くほうだよね』
   「ぱさぱさになります」
『夏バテしちゃう?』
   「します、弱いです」
『ぐっすり寝れないよね』
   「寝れない時期もありますが、、」
『呼吸が浅いので、呼吸が深くできるように、口の渇きをとって肺の渇きをよくする薬にして差し上げたいのですが。』
   「はい」

『私たちの体は肉体だけの存在ではないので、薬の名前を聞くだけで体が変わるでね』と、言霊診断を始めました。『たとえば、滋陰至宝湯を飲みました...ここに最初から行くか、それか、清心蓮子飲を飲みました...、それとも清暑益気湯を飲みました...あたまスッキリするのは清暑益気湯やね。清暑益気湯を1日2回飲みました...これでいいね』清暑益気湯が気の流れが最もいいようです。
『いまからお飲ませするでね』と、その場で清暑益気湯を1袋飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後にもう一度診察室に入ってもらいました。
『どうですか?変わったことありませんか?』
   「わかりませんが」
『口のネバネバどうなりました?』
   「ネバネバはなくなった気がします。」
『そうやね、頭がすっとしたよね。飲み食い気を付けてくださいね』

   「豆乳とか、自分で作った漬物とか食べていますが、、、」
『ご飯とみそ汁食べている?そうすると体が落ち着いてくるよ。三食以外は食べんようにね。』
  「はい」
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そして今回は清暑益気湯を出しました。

井上先生のコメント
・五苓散は尿を出すほうに働くはずですが、どうして尿が出なくなったのですか?と、聞くと
『裏寒、裏虚があって、体が落ち込んでいるときに使ったから、五苓散がマイナスになったんだろうね。』

・『私の場合は、弱っているときは、五苓散証だと思っても、五苓散と人参湯を足して出す。』
やっぱり、冷えがある時の浮腫みは五苓散はよくないようです。真武湯とかになります。



【2013/06/23 21:43】 | 症例
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IMG_0318.jpg6月××日外来

50代女性
下肢静脈瘤の手術の跡が悪くて、頭がボーとするということで前回からかかっている。
ガッチリした人。良く喋る方。
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『どうですか?その後は』
   「今月の頭に、38度の熱が出ました」
『5月に頭がぼやっとしてるとおっしゃたよね、そして足の静脈瘤もあって、この前通導散という薬を出したよね。下痢はしたとか、良かったこととか、ないですか?』
   「下痢はしていないです」
   
『休んでくれる』と、腹診のために横になってもらう。『通導散にしたのよ。下腿に静脈瘤があって、打撲してあたまがボーっとして痛いと仰ったのね。』と、サントに説明してくれる。

『打撲したときの特別の薬を出したんだけど、あれでどうやった?』
   「頭の痛みはなかったです」
『良かった』
   「熱が出たので、医者に行ったらインフルエンザかもしれんと言われたんですが、熱もすぐに下がった」
『そうやね、新たに症状が出たら漢方はいったん止めてね』
   「飲んでなかったです。いまは、のみ始めています」
『今、症状としては、何かある?』
   「何もないです」
『でも、足がいかんのだよね。静脈瘤の跡が感染して。』
   「手術した後に感染して、腫れて、糸が出てきたので手術してとってもらった」
左下腿の内側に数か所、茶色に変色したコイン状の部分があります。ここが術後に感染したようです。少し腫れています。 
『手術されても、体は変わっているわけではないのでね』

『舌出してくれる』、舌を見ると、やっぱり瘀斑を疑います。
腹を触ると下腹部が硬いので、『瘀血があるよね』と、言います。

そこで患者さん言わずに、勝手に言霊診断を始めました。『通導散を飲みました...これいいみたいだね。これ続けるでね。これはお腹の調子を良くして、足の静脈瘤もよくする薬やよ、でも体調崩したらやめてね。』
   「はい」
『なんかスッキリしたような気がするけど、この前見えたときより』
   「はい」
『頭、スッキリしたと思うので、これ合っていると思うので、つづけるよ』
   「はいわかりました」
『ただ、風邪ひいたときとか、クーラー負けしたときとか、真武湯を出しておくので飲んでね』
   「はいありがとうございました」
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そして今回も、つづけて通導散を処方しました。

井上先生のコメント

・通導散はどんな時に使いますか?と、聞くと
『更年期障害とか、女の人の生理の前の症状とか、目の疾患にも使う。桂枝茯苓丸の軽いものやね。桂枝茯苓丸より通導散をよく使う。頭に血が上っている人が多いので。ドラマチックに効く。』

・芎帰膠艾湯との使い分けは?と、聞くと
『芎帰膠艾湯は症状が固定的。通導散は症状が動く、血の道だから』と、答えてくれました。




【2013/06/23 20:21】 | 症例
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IMG_0302.jpg6月××日外来

9か月の男の子
お母さんに連れられて来る。
母はアトピーで見てもらっている。
子供さんは、小さくておとなしそう。
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『かわいい子やね』
   「私は薬がなくなったので来ました。」と、お母さんが言います。
『かわいい子やね、まずお子さんから行こうか』
   「はい」
井上先生は、赤ちゃんの手足と胸を触りながら、『胸,暖かいことはないわね』と、言います。
   「私も冷え性なので」と、母が言います。
『胸がちょっと冷えているように思うので、人参湯とか飲ませられてもいいと思うしね...ちょっと風邪気味かな、冷えもあるしね、整腸剤の代わりにもなるし。』

そこで、人参湯を薬包紙の上に出して、『赤ちゃんに舐め舐めさせてみ』と言います。お母さんが指に乗せて赤ちゃんの口に人参湯を持って行きます。
『舐め舐めしてみようか』と、井上先生が赤ちゃんに言います。
子供は、嫌そうでもなくなめます。
   「いやじゃないみたいです」と、お母さんが言います。
子供はどんどん舐めていきます。
『そうやね、良かったね。風邪気味とかお腹の調子の悪い時にチョロチョロ飲ませてあげてみ。毎日飲まんでもいいよ。』
   「はいわかりました」

『それと、おむつかぶれがあるのなら、紫雲膏とかもだしとこうか』
   「はい、お願いします」
   
『お母さんはどう?』
   「元気になりました」
『この加味帰脾湯はいいわね、女の人の保健薬だからね。夏バテしやすい?』
   「いままではなかったんですが、最近は...」
『それじゃ二つ言うでね』と、ここで言霊診断を始めました。『加味帰脾湯を飲みました...それか、清暑益気湯を飲みました...やっぱり加味帰脾湯やね。137番だしとくよ。』
お母さんを診察する間も、子供は人参湯をなめ続けていました。
   「あら、全然いやじゃあなかったのね、人参」と、お母さんが言います。
『そうなのよね』
   「ありがとうございました」
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そして今回は赤ちゃんには「人参湯」を、お母さんには「加味帰脾湯」を処方しました。

井上先生のコメント

・『子供はいやなものは、絶対のまん。ペッペッて吐き出す』
子供は敏感なので、舐めた瞬間に自分にあっているかどうかわかるようです。
大人は鈍感になってしまっているので、えらいお医者さんが出した薬だと、あっていなくてもずっと飲んでいる方がいます。西洋薬でも漢方でもいらない薬をたくさん飲んでいる方がいっぱい来られます。
 タバコとかコーヒーとかヨーグルトとか自分の体に合わないものを、習慣的にずっと摂取しているので、本当に合っているものに鈍感になってしまっている方がいます。

・冷えの時は真武湯より人参湯がいいのですか?と、聞くと
『どっちかというと人参湯。ぶくぶくタイプだと真武湯にするけど。赤ちゃんの冷えの時は人参湯が多い。唇が渇いて胃に熱があるようだと六君子湯。』
   
   

【2013/06/20 21:23】 | 症例
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IMG_0300.jpg6月××日外来
40代男性
胃腸が悪いとか、血圧とかで前からかかっている方。
背が高くて大柄。
人懐っこそうな明るい方。
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井上先生は患者さんを診るなり
『割とスッキリしているんじゃない』と、言います。
『なんか頑張っとるね』
   「いや、そんなことないよ」
『血圧どんなもん?』
   「血圧はね、わりと高いですね。140台」
『ちょっと横になってくれる』と、腹診のために横になってもらう.
『鼻がちょっと詰まっている?』
   「そうですね」
腹診をしながら『腹は冷えているので...』
『舌出して』、見ると舌は粘っている。

『滋陰剤に変えていくか、、、口乾くね。タバコは吸って見えるんやった?』
   「やめんといかんね」患者さんは苦笑いしながら言います。
ここで言霊診断を始めました。『竹茹温胆湯を飲みました...竹茹温胆湯やね。頭がすっとして、足があったかくなるね。それか、芎帰膠艾湯と真武湯を一緒に飲んだ...竹茹温胆湯を飲みました...このほうが頭がいいね。こっちがいいかもしれん。』竹茹温胆湯が気の流れがいいようです。
『ちょっと胃が支えているよね』
   「そうかもしれん」
『胸に熱があって、お腹冷えとるから竹茹温胆湯にしてみよう。』
   「腹巻したほうがいいかね?」
『それより、タバコやめたほうがいい』
   「今そこでタバコたくさん吸ってきた、ばれている?」
『ばれているよ。この薬飲むとタバコがまずくなるよ。』
そこで竹茹温胆湯を1袋飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後にもう一回診察室に入ってもらいました。
『スッとしたね』と井上先生。見ただけでわかります。
   「そうですね。それと、右目のメンボ(ものもらい)が3か月ぐらい治らんのですけど」
『それも治るで。ここの熱をとる薬なのでね。』
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そして今回は竹茹温胆湯を処方しましした。

井上先生のコメント

・『竹茹温胆湯は胸の燥熱をとるのでタバコの害にいいかもしれん。タバコを吸っていると胃腸も悪くなるので、竹茹温胆湯はいい』
確かに、ヘビースモーカーに竹茹温胆湯を処方すると、タバコがまずくなると言われます。禁煙にこの漢方は使えます。

・「竹茹温胆湯は風邪の後に熱が長引き、咳や痰が多く、安眠できないもの、に使う」というのが一般的な教科書の記載ですが、それらの症状にかかわらず、喉に燥熱がある人には使いやすい漢方です。



【2013/06/18 21:32】 | 症例
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IMG_0296.jpg6月××日外来
40代女性
冷え、肩こり、更年期障害などでかかっている方。
やや太った方。顔の皮膚が荒れている感じがある。
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『どんな感じですか?』
   「ピンとこない」
『ピンとこない?なにもこない?』
   「ちょっと太ったかなとというぐらいで」
『生活頑張っとるかね?』
   「ぼちぼちです。」
『ぼちぼちって?夕飯食べてから何も食べんようにしているよね』
   「すこし寂しいのでパンとか食べています」
『そう、口の周り荒れているよ』
   「この時期、肌が荒れやすい、顔とかも」
『何、気を付けてくれている?』
   「朝、味噌汁とご飯にして、コーヒーも我慢して...」
『そんなに我慢してもあかん?』
   「タバコを吸っているので、1本」
『1本だと悪くないと思うけどね...

腹診のために『横になってくれる』と言います
腹診をしながら、ガスが溜まっているので『おならが出る?』と聞きます。
   「毎日サプリメントを飲んでいるので、出ないですね」
『舌出してくれる』舌を見るとやや乾燥している。
『やっぱり燥熱あるんかな、これ。厚朴剤で行ったんだけどピンとこないと言っておられる。』と、サントに説明してくれる。前回は九味檳榔湯が出されている。『やっぱり乾燥があるよね』

『麦門冬湯?』ここで言霊診断を始めました。『麦門冬湯を飲んだ...頭すっきりするよね、これ。一回29番飲んでもらうよ。』そこで、麦門冬湯を1包飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後にもう一度入ってもらいました。
『ちょっと首の後ろがすっとしたけど』
  「そうですね」
『お腹見せてくれる』と、もう一回腹診のために横になってもらう。
腹診ししながら『ちょっとだけ楽にんなったんかな。やっぱり麦門冬の入った薬がいいみたいだね』

『麦門冬の入った他の薬も試してみようか、体に聞くよ』と、もう一回言霊診断を始めました。『たとえば清心蓮子飲を飲んだ...滋陰至宝湯を飲んだ...
こっちのほうがいいみたいだね。少しだけ方向を変えた薬にしてみるよ。あのね、口乾いても自分で少なめにと思って飲んでくれるといいよ。』
   「ありがとうございました」
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そして今回は滋陰至宝湯を処方しました。

井上先生のコメント
・前回は、たぶん浮腫みがあって腹にガスが溜まっていたので「九味檳榔湯」にしたのだと思います。「九味檳榔湯」はむくみがあって瘀血がある女性に使います。しかし、これで効果がなかったというので今回は麦門冬のはいった方剤を選びました。麦門冬が必要な方は、口が渇くので、水を必要以上にのんで浮腫むことがあります。だから、水毒の証と間違えやすい。特に、熱くなりだした6月からの時期は間違えやすいです。



【2013/06/17 22:41】 | 症例
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IMG_0292.jpg6月××日外来

70歳男性
3月に左胸の帯状疱疹があって、その後の神経痛で前回からかかっている。
すでに、色々の病院にいって痛み止めをたくさん飲んでいる。
井上先生は前回「木防已湯」と「真武湯」を処方されている。
太った方、鼻が赤くてのぼせも少しある。動作はゆっくしりしている。
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『どうですか?』
   「すごい痛いです」
『痛いことは痛いけど、』
   「今まで痛み止めを、それをパッとやめたから」
『色々薬飲んでみえて、一回これにしようと言うことで木防已湯にしたんですよ』と、説明してくれる。
『あのね、神経痛はあるんだけど、体の良くなったことはありませんか?』
   「良くなったこと?食欲はないし、寝れないし、、、良くなったことはなにもない」
『それは痛いからね、ただ、元気になった、前よりね』
   「そうですか?」患者さんはわかりません。

『お休みください』と腹診のために横になってもらう。
『おしっこの出はどうですか?』
   「尿はいいですけど、大のほうが出にくい」

左の胸を指して、『ここなんですけど』と、説明してくれる。帯状疱疹は左の乳首のちょうど内側に出ていたようです。『これはね、普通の薬では無理だと思って木防已にした。』と、言う。
右の腹部には傷があるので、『胆石の手術ですよね。』それと、左の季肋部につかえがあって『ここつかえているので、心下痞堅だよね。1日3回でもいいかな。』

『今2回だけど、1日3回にしようか。』と、患者さんに言います。
   「それで寝れますかね?睡眠薬飲んでいないので寝れない」
『入眠剤を飲んでください。それと、下剤になるように、今飲んでいる薬を1日3回にしましょう。』

『舌出して』、舌は前より色がよくなっているようです、『前よりいいです。これでちょっと頑張りましょう』
   「頑張りがいがあるんだったら、頑張るんですが...」と、情けなく言います。
『頑張ろうよ!』と、井上先生が励まします。
   「病気したことがないからね...」
『それはキツイわね。じゃあ、あと3,4日頑張ってみ、だまされたと思って。』
   「晩だけ...」
『痛み止め飲んでもいいけど、この薬合っていると思うので、1日3回にして。
あのね、これ手ごたえ感じていますよ。』
   「わかりました」
『効いてくるはずだから!』
   「痛いのは我慢して、ここまで出てくるようにしているんですが」
『そうしてください』
   「食欲がないんで」
『そう食べんでいい、いっぱいお薬を飲んでいたんでね。』
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回も木防已湯を処方しました。

井上先生のコメント

・木防已湯は一般的には心不全の薬ですが、帯状疱疹にどうして使うのですか?と、聞くと
『ちょうど心臓のところにできている。流れが悪くなって心下痞堅が出てきている。左の胸の帯状疱疹には木防已湯が効くことがある。』

・左だから木防已湯で右だったら別ですかと聞くと
『かもしれん。これしかないと思って出した。前より顔つき良くなっている』

・サントも左胸の乳がんの手術後の患者さんに、心不全はないけど心下痞堅があったので木防已湯を出したことがあります。
漢方は処方するときに、左右が大事になってくることがあります。
浅田宗伯の勿誤薬室方函口訣を読んでいると、左右の使い分けが良く出てきます。
   
・帯状疱疹後の神経痛の患者さんは難しいという印象があります。すでに多量の薬を飲んでいて、どれも効いていないので、疲れている。なにも効いていないので、治療に不信感を持っている。痛みのために神経がとがっている。漢方も既にいっぱい試されて、効いていないので、改めて漢方を出しても2,3か月頑張ろうという気にならない。サントのところに来られた患者さんも、2,3回で効果がなければ、来なくなることが多いです。井上先生のように、励まして付き合っていかないと治らないように思います。医者のほうにも自信と覚悟が必要です。
   
   
   

【2013/06/16 22:26】 | 症例
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IMG_0284.jpg6月××日外来

40代男性
胃の調子が悪く、寝つきが悪いと言って来られる。
痩せて背が高い方。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『それではお休みください』と、腹診のためにすぐに横になってもらう。
『何時に寝ていますか?』
   「1時ぐらいですか」
『夕飯何時ですか?』
   「だいたい7時ぐらいから8時です」
『お酒は?』
   「普段はビール1缶程度です」

『それでは見せていただきます』と、腹診をしながら『食べすぎタイプですか?』
   「そんなにたべないです」
『ゲップ出やすいですか?』
   「あまり出ません」
『舌出して』舌は少しだけ粘っている感じがある。
手を触るとすこし火照っているので、『手足は火照りますか?』
   「そんなに火照りません」患者さんには自覚がありません。

腹は腹直筋がすこし緊張しているので『どっちかというと、過緊張する方ではないですか?便は、出ても何回も行きたくなることはないですか?』
   「下痢はほとんどないですけど、大体1回で終わります』
『どっちかというと虚労だと思うんですが。小建中湯...小さい頃、何かあると、お腹痛くなったことはないですか?』
   「覚えていないです」
『やっぱり緊張タイプかな...』

そこで言霊診断を始めました。『私たちの体は肉体だけの存在ではないので、薬の名前を聞くだけで変化します』と、いつもの前置きをして、『小建中湯を飲みました...小建中湯を1日2回飲みました。そうやね、もうちょっと違う薬だと、六君子湯を飲みました...これじゃないね。やっぱり、小建中湯だね。』小建中湯が気の流れがいいようです。

『今から飲んでいただきますので、』と、小建中湯を1袋飲んでもらいました。
『漢方は心と体は一つなもんで、胃もよくなるし、寝つきもよくなるし、首肩の凝りもよくなる薬を試してみます』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして10分後にもう一回診察室に入ってもらいました。
『どうですか?』
   「なんかいいみたいです、暖かくなりました。」
『そうやね。これでいいね。すっとしたね』
   「そんな感じします」
『それで、この薬だけでいいですよ。他の薬要りませんよ。お酒は、飲まんでいいよ、おいしくないでしょ』
  「はい」
もう一回腹診をすると、腹直筋の緊張がはっきり出てきています。証が明瞭になっています。
『まず、子供量から始めます。5歳の子供量で始めます。コーヒー飲んだり、お酒は体が受け付けませんよ。野菜ジュースも流行っていますがダメですよ。』
  「毎日飲んでいます」と、苦笑しながら言います
『生活を変えると良くなりますよ』
  「ありがとうございました。」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は、小建中湯を1日2回処方しました。

井上先生のコメント

・小建中湯は腸に作用するはずなのに、胃が悪い人に使うのですか?と、聞くと
『虚労だから、小建中湯が基本。胃にも腸にも効く。六君子湯ではない。』

・『みんな、小建中湯を見落としとる。胃の症状だと六君子湯ばかり出す。それでは良くならん』
確かに、虚労を見落としやすいです。さらに、虚労を補中益気湯と間違えることもよくあります。このあたりは、気を使った診断をすると鑑別は容易です。

・小建中湯の証は、「腹直筋の緊張」「手足の火照り」「虚脈」「胃腸が弱い」「子供のころに緊張しやすい」などがあります。
  

【2013/06/16 21:27】 | 症例
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IMG_0293.jpg6月××日外来

60代男性
30代から片頭痛があると言って来られる。
少しやせた方
他院でイミグランとガスターとメバロチンを処方されている。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『どうされましたか?』
   「そこにあるように、片頭痛でして」
『どちら側ですか?』
   「主に目の奥とか左がいたいんですよ。いま頭痛の先生に診てもらっていてイミグランを飲んでいます。家内が井上先生の漢方で良くなったので、体質改善も含めてどうにかならないかと...」
『じゃあ、お体見せていただきますので、横になっていただけますか』と、腹診のために横になってもらう。

腹診をしながら、腹は弱くて冷えているので、『冷えますね』と、言います。
   「足がね、すごく冷えるんですよ、冬はね靴下履いて寝ているんですよ」
『くしゃみ鼻水、でやすいですか?』
   「そうでもないです」
『お腹弱いほうですか?』
   「いま、消化器の先生にかかっていまして、以前に潰瘍があったもんですから、ガスターを毎日服用しています」
『食べ過ぎると下痢になりませんか?』
   「がスター飲んでいるのでなりません」
『頭痛があるとき、顔がのぼせたようになりませんか?』
   「特にないです」
   
『舌出してください』、舌を見ると、先端がすこし赤い。熱がある。
『舌に熱があるので、六君子湯とかだね...』と、サントに言います。
『天気の悪い時には頭が痛くなりませんか?』
   「あまりないですけど。アルコールを飲むと頭が痛くなるので、アルコールは飲まないようにしています。それと、夜中に寝ていて、2時ごろに目が覚めて痛くなることがあります。」
『首の後ろ重いですか?』
   「痛いです、重いです」
『食べ過ぎると、重いとか、便が緩くなるとかないですか?』
   「便は緩くなることはないです。でも、便は1回では出きらないので、2回行きます」

『どう考えても六君子湯証だよね。五苓散じゃないよね。』と、サントに言います。
そこで言霊診断を簡単に始めました。『六君子湯を飲んだ...あたまスッとするよね。これやと思うよ。六君子湯と呉茱萸湯を合方する方法もあるしね、今から飲んでもらいます。』
そこで六君子湯を1包飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後にもう一回入ってもらいました。
『いま薬飲んで良くなったことはないですか?』
   「特に何も感じません」、患者さんはわかりません。
『私から見ると、目がスッキリして、腹が暖かくなっていますよ。』と、言います。井上先生は見ただけで変化がわかります。
さらに、もう一回腹診をすると、やっぱり胃のあたりが暖かくなっています。

『胃の薬で、片頭痛の薬で、漢方は一緒なんですよ。原則として、漢方だけでいいですよ。痛い時だけ、片頭痛の薬をのんだらどうですか。』
  「ありがとうございました。」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして、今回は六君子湯を処方しました。

井上先生のコメント

・片頭痛には呉茱萸湯がいいとよく言われるので、呉茱萸湯はダメですか?と、聞くと
『呉茱萸湯は食べすぎタイプだから。もっと胃全体が膨らんどる。胃の流れが悪い。』

・片頭痛に六君子湯とは教科書に書いていないので、六君子湯でも頭痛がよくなることがあるのですか?と、聞くと
『もちろんよ』と、答えてくれました。
サントの経験でも、確かに、胃をよくすると頭痛がよくなることがあります。呉茱萸湯にしろ六君子湯にしろ胃を良くする薬です。

・六君子湯証は『唇が少し赤い』、それと『舌の先端がほんのりと赤い』のがポイントです。


【2013/06/13 22:04】 | 症例
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IMG_0280.jpg6月××日外来

40代女性、新患
冷え、坐骨神経痛、自律神経失調症などがあると言って来られる。
大柄な方。顔はむくんでいる、少し険しい印象がある。
すでにたくさん薬を飲んでいる。漢方も2種類ぐらい飲んでいる。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『色々飲んでいるんやね』内科で10種類もの薬が出ているので驚いて言われます。
   「主治医の先生が、試してみたらと言われるので、飲んでいます」
『ダイアートって、なんでいるの?』ダイアートは利尿剤です。
  「足がむくんで、正座ができないぐらいひどくなったので飲んでいます」

『じゃあ、休んでくれます』と、腹診のために横になってもらう。
『その、浮腫むということで、血液検査とか大丈夫だった?』
   「5月にしたんですが、異常なかったです」
『あの、手も浮腫んでるわね』手を触ると、手にもむくみがあります。
次に、胸を触ると冷えがあるので『裏寒やな。膻中が冷えとる』と、言います。
脚は患者さんのいうように、浮腫みが著明です。
舌は乾燥気味です。

『もしあなたが宜しかったらよ、ダイアートやめてくれる。こちらでむくみ取れるいい薬があるから。』
『もう附子湯やね。こんだけひどいとね』と、サントに言われます。

『良くなるはずやで、附子湯やね。これ、煎じでやります。一般的には真武湯がありますが、真武湯では無理やと思う。そうすると、ダイアートなくてもいいからね。いまから、真武湯を飲んでもらうとわからると思うので、飲んでもらいますよ。』
   「はい」

『裏寒水毒という独特の状態やね』
『舌が乾燥しているのは、ダイアート飲んでいるので体が枯れちゃっているわけ、これは見かけやね。これは人工的やね。だから飲まんほうがうまくいきます』
   「飲むと尿が出るようになったんですが...」
『大丈夫だから、いい薬あるからね』
そこで真武湯を1袋飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しばらくすると、腰があったかくなってきました。
『目もスッキリしたね。一見厚朴に目えるけど、口が今、潤ってきましたね。だからこれでいいわけね』井上先生は患者さんを見ただけで変化がわかります。
   「そうですね」
『うまくいくはずだからがんばりましょう』
   「ありがとうございました」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は、附子湯を煎じで出しました。

井上先生のコメント
・顔もむくみがあり、一見厚朴がいるようなキツ目の顔をされているので、真武湯+九味檳榔湯かなと思っていたんですが?と聞くと
『膻中が冷えとる。九味檳榔湯なら膻中は暖かいはずだからちがう。この人の場合は裏寒やね。ダイアート飲んでいるので、一見九味檳榔湯に見えるけど、膻中が冷えている。人工的に証が作られているんだよ。』

・『今は人工産物がおおい。薬で人工的に証が変わっているので注意が必要だよ』
気の診断ができると、人工的な証に惑わされることは少なくなります。
だから、言霊診断とかPhotoTouchMethodはとても役に立ちます。



【2013/06/11 21:45】 | 症例
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IMG_0274.jpg6月××日外来

70代女性
体全体の湿疹で2週間前から通院されている。
認知症があるので息子が連れてくる。
ご本人は小さくて、皮膚がカサカサしている。
息子さんは、大柄でデップリしていて、良く喋る。
声が、待合室のほうからも響く。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『いかがですか?』
  「暖かくなってきたみたいですね。真武湯はわるくないです。でも、かゆいのは止まらない。困っています」と、息子さんが、大きな声で答えます。
つづいてさらに、「生きた心地がせんぐらいに痒いということで、体中掻きまくっていたんですが、いわゆる認知症の薬でリバスタッチ、製薬会社に効くとかゆみが出るというので、貼り薬を中止しているんです。認知症が進むようでこまってます」と、息子さんが言います。

ご本人は無言で反応が乏しい。顔が皮膚炎のためか赤黒くなっている。手もカサカサになっている。
『横になってください』と、言うとご本人は、ゆっくりベッドに横になる。

腹診をしながら、『だいぶ暖かくなりましたね。痒みはかなりあるんですね』と聞きます。
   「そうですね」と、ご本人がようやく小さく返事してくれる。
『今度はもう少し薬考えるね』
『舌出して』というと
   「舌、舌、舌出して」と、息子さんが横からせかせます。
みると舌はそれほど冷えはない。
『体は暖かくなってきたけど、かゆみがひどいですか?』
   息子さんが、また代わりに「かゆい時は、生きた心地がせんほど痒いと、そういう風な感じですね。」と、言います。
   
『胸に熱を持ってきているので真武湯はもういらないでしょうかね』
   「認知症の貼り薬がないと、これなかなか改善がしないと、言っているんですが」と、息子さんが、また言います。
『副作用が出ると、飲まんほうがいいですよ』
   「飲むんでないんですよ、張るんです」と、息子さんが言います。
『分かりました』
   「認知症がひどくなっていて困るんですが」と、息子さんが言います。
   
『過緊張してるんですかね。』と、井上先生がサントに言います。

息子さんは大きな声で喋りまくるのですが、患者さんはベッドの上で縮こまっている。存在感が小さい。
ここで言霊診断を始めました。
『じゃあ、小建中湯を2袋を1日2回飲みますね...体に聞くからね。少し頭がすっとするね。だいぶ緊張して見えるね。それか、甘麦大棗湯と真武湯を1袋ずつ一緒に1日2回飲んだ...こっちが頭すっとするね。もうちょっとね、過緊張を治めるようにね、漢方の認知症に効くかもしれん薬でね、試してみて。』 

  「昨日から、井上先生のところに行くと言っていたのに、今日になると、今日はどこに行くのと言う、どこに行くのって井上先生のところに行くって言ってただろって、、、」と、息子さんが文句を言います。
   「そして、今日はいったい誰が見てもらうのって、見てもらうのって、貴方だろうって言って、、、」
井上先生は、息子に向かって、『お母さん、一生懸命に治してあげようと思っているよね。でも、あんまり口出さんようにね。お母さん縮こまってしまっているよ。楽しい思いをいっぱいさせてあげて』
   「年相応だからこんなもんだなって、思えばいいんですか?」
『そう、みんななるんだから。それより幸せにね、幸せに生きてもらいたいって。お大事にね。薬かげんしといたからね』
   「はい、ありがとうございます」と、お母さんがようやく、小さい声で言います。
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は甘麦大棗湯と真武湯を処方しました。

井上先生のコメント
・『心の過緊張やね。息子さんが強すぎるんやね。縮こまってしまっている。』だから、甘麥大棗湯を出した。
もし体の過緊張なら小建中湯になっていたのでしょう。

・甘麦大棗湯はこころの過敏性につかえます。皮膚の過敏性は心の過敏性に相関するので井上先生は皮膚炎にも甘麦大棗湯をよく使います。


【2013/06/10 23:19】 | 症例
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IMG_0271.jpg6月××日外来

40代男性
喘息とアトピーでずっとかかっている方。
アトピーのせいか顔の皮膚がくすんでいる。
背の高い方、少しやせ気味。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『いかがですか?』
   「順調です」
『喘息は大丈夫?』
   「一回も出ていないです」
『お肌もいいね』
   「そうですね」

『喘息があってアトピーがあって、大防風湯をお出ししといたんですけど』と、説明してくれる。
『舌出して』舌を見ると、少し紫気味なので『少し瘀血があるね』と、言います。
横になってもらって腹診をすると、『お腹弱いよね』
   「お腹はそんなにつよくはないですね」
『だから、ビールとか冷たいものは控えていただかないとね。これからね、冷たいもの欲しくなるけど、お腹嫌がっているよ。』
   「はい」
『どうしても胃腸虚弱タイプだよね、舌に瘀血があるし、よく大防風湯を使っています』

『うまくいっています。前より良くなったよね。同じお薬お出ししときます』
   「来始めて、1年以上なりますね。前は顔の皮膚がボロボロだったのが、いいですね。」
一番最初のカルテを見ながら、最初の症状を確認すると、『顔の皮膚がかゆい、夜喘息の症状が起こる、と言うことで来られたんですが...』
   「ここで飲み始めてから、喘息は一切出てないですね。お酒飲むとヒューヒューいっていたんですが、ピタッと止まっています。」
『もう少し、飲み食い注意してね』
   「大防風湯を1月分いただけますか」
『はい、わかりました。風邪っぽい時は真武湯は飲んでね』
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回も大防風湯を処方しました。

井上先生のコメント

・大防風湯が喘息にきくのですか?と、聞くと
『アトピーでも喘息でも使います、内臓が弱くて腰痛があるような人でね。気血両虚タイプで、冷えが目立っている人で、かるく駆瘀血したいような人に使う。女性だと続発性無月経に使える』

・顔がくすんでいたので、柴胡がいるかと思ったのですが?と聞くと
『鼻が白かったでしょ。柴胡なら顔全体が浅黒くなければいかん。一見そう見えるけど、そうでない、裏寒がある』井上先生は鼻が白いと内部に冷えがあるとよく言います。



【2013/06/09 22:30】 | 症例
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IMG_0268.jpg6月××日外来

30代女性
4か月生理がないと言って来られる
背の高い痩せた人
色もしろい
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『どうですか?』
   「4か月生理が来ないです」
『婦人科に入ってみた?』
   「いってないです、」
『横になってくれますか?』と、腹診のために横になってもらう。

腹診をしながら、患者さんの顔がさえないので『そうやねぇ、命燃やしいて生きとる?』と聞きます。
   患者さんは「はい」と、小さい声で答えます。
『今、早く閉経する人が多いよ。そう気にすることはないんだよけど。たださぁ、命燃やして生きてほしい』
   「はい」
『ちょっとお腹弱いよね、丈夫でないよ』、腹は冷えていて腹力が弱い。

『便秘がち?』
   「そうです」
『たとえば大防風湯とか。腸が弱いものね。』と、サントに言います。
『幸せと、思って生きていかんとね、幸せと思える生き方。思い切って前に行ってみ』
   「はい」と、小さく答えます。
   
『大防風湯を飲みました...』前置きなく、そのまま言霊診断を始めました。『これ、頭すっと下がるので、気が下がるので、これにしてみます。いわゆる漢方のホルモン作用のある薬を出すよ。腎を強化する薬ね』
   「ありがとうございました」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は大防風湯を出しました。

井上先生のコメント
・大防風湯は膝や腰の薬と思っていたのですが、生理不順にも使えるのですか?と、聞くと
『そうです。補腎して駆瘀血する。気血両虚タイプで牛膝で軽く駆瘀血して、補腎する。ああいうタイプは桂枝茯苓丸とか無理やもの。十全大補湯より余計に補腎する力がある。痩せていて、オッパイが張っていなくて男の子か女の子かわからないような女の子で、生理が2年も来ないというような人に良く出します。』

・『動物生薬が保険では使えないので、大防風湯がそういう点では使える』と、答えてくれました。



【2013/06/07 22:05】 | 症例
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IMG_0267.jpg5月××日外来

70代男性
4月に肺炎にかかり抗生剤を飲み続けて、それでも
5月になっても微熱が取れないので1週間前に来院。
大柄な方。顔が少しくすんでいる。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『どうですか?』
   「体が暖かくなったきがします」
『そうですよね、暖かくなりましたよね』
   「微熱はありますが、少しいいようです」と、患者さん。

『そうですか。それではお腹見せてくださいますか?』と、腹診のために横になってもらう。
『前回は抗生剤を飲みながら煎じ(茯苓四逆湯)を飲んでもらっているんですが』と、説明してくれる。
患者さんは横になりながらゴホン、ゴホンと咳をします。
『咳はどこから出てきますか?』
   ゴホン、ゴホンと咳込みながら「奥って言う感じはしません」
『そうですか、上のほう?』
   「そうです、ここです」と、喉のあたりを指します。
『熱は何度ですか?』
   「今朝は36度9分ぐらいでした」

『舌出して』、、見ると、舌は粘っています。
『今まで抗生剤ずっと飲んでいても、いいようになっていないから、前回は抗生剤飲みながら煎じにして、今回はどうするか決めないといけない』と、サントに説明してくれる。
腹診をしながら、『全体としてた落ち着いてきましたね。でも、裏寒は裏寒やね』と、言います。
   「多少は楽になりまいた。ただ、耳鳴りみたいなのがある」
『そうですね。のどイガイガしますか?』
   「今ちょっと乾いていますね」
   
『ちょっと体に聞いてみますね』と、ここで言霊診断を始めました。『麦門冬湯を飲んだ...六君子湯を飲んだ...麦門冬湯が腰があったかくなるね。漢方でやるとするなら、茯苓四逆湯を飲みながらなにか喉の熱をとる薬を出さないといかんよね。それか炙甘草湯を飲みました...このほうがいいね。』炙甘草湯が気の流れがいいようです。
『今から炙甘草湯を飲んでもらいますね』と、その場で1袋飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後にもう一度診察室に入ってもらう。
『どうなりました?のど少し楽になったね』
   「ああ、そうです」
『もしよかったら、抗生剤なしにして、あの煎じ薬と今日出す炙甘草湯を飲んでみましょう。』
   「わかりました」
『それと首にタオル巻いて、もう、4,5日だけお風呂止めて』
   「シャワーは?」
『足湯だけにして。大病なんだから』
   「ずっと入っていたんですが...」と、風呂に入りたそうです。
『今週中はやめてよ、治るはずだから、自分で治らんようにしていただけなんだから。これ勝負だからね。』
   「分かりました」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は茯苓四逆湯と炙甘草湯を出しました。

井上先生のコメント

・長引いたのはどうしてですか?と聞くと
『ずっと風呂はいっとった。芯から冷えていた。それに抗生剤をバンバン飲んでいたから冷えがよけに悪かった。みなさん長引いておかしい人は風呂入っとる。そして夜遅くまで起きとる。自分で自分を悪くしている。』

・微熱が続くときは補中益気湯とか本には書いていますが?と、聞くと
『それは胸脇苦満があればだよ。この方は喉に熱があったので、麦門冬が必要。炙甘草湯は補気して血も補う。』


【2013/06/05 22:07】 | 症例
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IMG_0266.jpg5月××日外来

30代男性
逆流性食道炎があると言ってこられる
体格が良くてパシッとしたビジネスマン。
筋肉質だが少し太っている。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『どうですか?』
   「逆流性食道炎と言われたんですが、漢方でどうにかならいかと思って」
『ここにニキビできるから食べ過ぎだと思うよ』口の周りにニキビができている。
   「そうですね、食べすぎかもしれないです。お付き合いが多いので」
『そうやね、休んでください』と、腹診のために横になってもらう。
   「あと左胸の奥が時々痛むんですが。心臓もチェックしたんですが異常なくて」
腹診をしながら『お付き合いもあるけど、そろそろ自分の体のことを大事にしないとやばいよ』
   「そうですね」と、笑う。
『やばいと思ったら用事作ってキャンセルせなあかんよ』
   「そうですね」
『これだけ気候も悪いし。自分のこと大事にしないとね。おへその周り冷えとるね、自分で触ってみて』患者さんの手を取って、へそを触らせる。
『舌出してみて』、舌は乾いている『口乾くけどね、いかんよね』
 
『逆流性食道炎なら茯苓飲、食べ過ぎだものね。』
   「まあそうですね」と、笑う。
『水分も取るしね』
   「そうですね」と、苦笑いする。
『あなたが左胸が痛いというのも茯苓飲でいいはずだし、胃の上の胸に熱があるから。それじゃ茯苓飲を飲んでもらいますよ』
そこで、茯苓飲を1袋飲んでもらいました。
『心筋梗塞もこわいよ。食べ過ぎると胃が上がるから、心臓圧迫するのでまずいよ。』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後にもう一度入ってもらう
『どうですか?ここはスッとしたけど』患者さんを見るだけでわかります。
   「そうですね、胸から下のあたりがすっとしました」
『意識して、粗食にすること。食べ過ぎないこと。』
   「体は鍛えているんだけどな...」
『でも内臓がね。だから、粗食でいいです』
  「はいわかりました」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は茯苓飲を処方しました。

井上先生のコメント
・逆流性食道炎には何を使うのですか?と、聞くと
『食べ過ぎタイプの逆流性食道炎は茯苓飲、胃が弱いタイプの逆流性食道炎は六君子湯。厚朴の場があれば茯苓飲合半夏厚朴湯』

・下痢の場合でも、茯苓飲は食べ過ぎる人の下痢にも使います。一方、六君子湯は胃腸の弱い人の下痢に使います。

   
   

【2013/06/03 22:28】 | 症例
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