日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0171.jpg3月××日外来

中学生、女子、新患
肌荒れがあり、手足が冷えると言ってこられる。
母と一緒に来る
手が乾燥して、ひどくガサガサに荒れている。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『じゃあ、靴抜いて仰向けに寝てください』腹診のために横になってもらう。
  「はい」
おなかの肌もカサカサしているので『アトピーはあるんだよね』と聞くと
  「はい」と答えます。
『夜は何時に寝ていますか?』
  「11時ぐらいです」

『生理痛は有りますか?』
  「そんなにないです」と答えますが、「生理になる前に調子が悪くなります」と、代わりに母親が言います。
足は冷えていて、
腹診をすると下腹部にしっかりと瘀血を触ります。
口唇がカサカサして乾いているので『口がすごく渇くよね』と、聞くと
  「はい」と、答えます。

『どこか皮膚科に行っている?』
  「今は、いっていないです」
『下腹の滞りを取るには足が冷えるとあかんから、長ズボン履いて。そして、早く寝ることと、甘いもの止めようね。』
足は冷えているのに、スカートですこしさむそうです。
『生理を整えて口の渇きを取る薬がありますので、温経湯という、その薬でアトピーが落ち着いてくると思うので。今から飲んでもらいますよ。生活が大事なので生活のお話もしますよ』と、温経湯を1包飲んでもらいました。
そして、待ってもらっている間に、生活指導を受けてもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後に入ってもらう。
『どうですか、お腹が暖かくなったね』
   「はい」
顔つきもさっきよりすっきりしている。
『生活気を付けてくださいね、そしたらよくなるよ』
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そして今回は温経湯を処方しました。
   
井上先生のコメント
・中学生でも温経湯があうんですか?と聞くと
『みんな若年寄だもの。最近は、3歳の子供でも人参養栄湯をだすこともあるよ。今は、温経湯が普通の薬、生理痛でアトピーのある。』
温経湯というと、不妊症でもっと瘀血が強いイメージがあったのですが、中学生でも使うのです。時代が変わると、それにしたがって漢方も変わるのです。

・そういえば浅田宗伯も《勿誤薬室方函口訣》で『年五十云々に拘るべからず』と言っています。


【2013/03/25 17:49】 | 症例
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