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日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0179.jpg3月××日外来

30代女性
アトピーがあると言って来られる
前医では白虎加人参湯とか補中益気湯とかが出ている。
背の高い女性、おしゃれな服を着ている。
顔はそれほどアトピーはひどくない。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
   「3年前からひどくて、」
『夜は何時に寝ている?夕飯、何時に食べている?』
   「寝るのは11時ごろ、晩御飯は9時ごろです」夕飯を食べるのがやや遅いようです。アトピーをよくするには生活を整えるようにと井上先生はよく言います。
   
『舌出してくれる』舌はやや粘りがある。『下痢はしないの?』
   「下痢は時どきあります」
『横になって、お腹出してくれる』と、腹診のために横になってもらいました。手足は冷えて、手の皮膚は荒れています。
『腸が弱い人やね』お腹を触りながら言います。『だから腸を保護する薬じゃないといかんと思うけどね』
   「仕事が続いていると気が張っているので...」
『かなり神経使っちゃうタイプだね』
   「そうかな」
『神経使いすぎいると、便が出なくなっちゃわない?』
   「そうですね、最近そうです」
『厚朴の入った薬かね。ガスが腹にあるし、話しするときに唇がゆがむ。』と、サントに説明してくれる。
『もうちょっとお腹を良くして、神経をおさめる薬で』
   「寒くないんですけど、手と足がなかなか暖まらないんです」
『アトピーが治らないのは消化管が悪いから、消化管を責める薬はいかんので、保護する薬にしとくでね。コーヒーは飲まんでね。夕飯は8時までに食べれるようにしてね。もし8時に食べれなかったら食べるのやめや。食生活を徹底的に直したほうが湿疹は治るよ。小手先に薬変えても無理だと思うよ。』

『腸を丈夫にするより仕方ないのかな...』今回は患者さんに言わずに、小さな声で言霊診断をしました『茯苓飲合半夏厚朴湯にすると...背中暖まるので、、当帰湯は頭がスッキリするけど、、茯苓飲合半夏厚朴湯のほうがお腹が楽になるので、こっちから始めるかな。お腹、よわちゃっているのでね。』言霊診断は患者さんに意識してもらったほうが反応が余計にわかりやすいのですが、患者さんが意識していなくても、できるようです。

『今回、飲んでくれて、短期勝負でなくて長期的にみていかんとあかんね。ちょっと飲んでもらうでね』
そして、その場で1包飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後に入ってもらう
『どうですか?』
   「わからないです」
『私から見たら、お腹があったかくなっているよ、これを出しておきますよ』
  「わかりました」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は、茯苓飲合半夏厚朴湯を処方しました。

井上先生のコメント
・厚朴の証は、口のゆがみもあるんですか?と、聞くと
『話すときに口がゆがむ。柴胡という感じじゃないしね』
口がゆがむのは厚朴というのは初めて聞きました。
『しゃべるときに下唇がゆがむ。何人かこれを目標にして出したら効いた』
井上先生の口訣です。
『腸を良くしたら、次は当帰湯に行くかもしれん。ずっと厚朴系統だと思うよ』

・井上先生は半夏厚朴湯より茯苓飲合半夏厚朴湯をよく使います。
『一般的には喉のイガイガ、詰まりに対して半夏厚朴湯が有名ですが、現実は喉の詰まりに加えて胃のつかえている人が多く、茯苓飲との合方である茯苓飲合半夏厚朴湯の場合が多いように思います。』と、《アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎「花粉症」の漢方治療》で述べらています。


【2013/04/02 22:18】 | 症例
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