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日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0189.jpg4月××日外来

40代女性
冷え症、胃腸の不調、疲労感、不眠などでかかっている方。
やせ気味で、顔は骨ばっている感じがある。
声はトーンが高い。明るくよく喋る人。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『いかがですか?』
   「大体いいんですが、胃が少し重くなることがあります」
『横になってくれる』と、腹診のために横になってもらう。
   「テレビでいいって言っているので、白湯をたくさん飲んでいるのですが...」
『胃が弱いんだもの、水分も控えめにしてね。水飲まんといかんとかいろいろ言うけど、まだ無理だよ。』腹を触ると、水振音があります。
『でも、コーヒーををやめてくれてよかったね、よく頑張ったね』
   「コーヒーはもう飲めないです。もう。苦いです、一口飲んでも。すごく好きだったんですけど止めました。」以前はたくさんコーヒーを飲んでいた方のようですが、コーヒーをやめて胃腸は前より良くなっています。

『まだ腸も弱いね、腸がね。』腹は痩せていて、すこし筋張っている。
   「胃潰瘍になっている?」と、患者さんは冗談のように聞きます。
『胃潰瘍になっているというより、生活気を付けたら。』と、井上先生が笑いながら答えます。

『右のここ響くね』左右のわき腹を叩くと、右のほうに胸脇苦満があります。
   「野菜をたくさん食べています」
『沢山はいらんよ。もう少しへらしてね。その人の容量に応じてやればいいのよ。日本人の食事の基本は暖かいご飯とみそ汁だよ』
  
『ひとつ前は抑肝散加陳皮半夏に小建中湯を足して出していたんですが、落ち着いたので抑肝散加陳皮半夏だけでいいかね』と、サントに説明してくれる。以前は、たぶん虚労が混じっていたので小建中湯を合方で出していたのでしょう。
   「ここのところ、前より落ち着いてきましたか、?」患者さんは、笑いながら、自分の右のこめかみを指して言います。以前にはこめかみに青筋が浮き出ていたようです。
『ああ、疳の虫こと、静脈は見えなくなっているよ』
   「疳の虫が、落ち着くようにって、なるべく無理しないように、ゆっくり休んだりしています」と、笑って言います。
『それも長所だから、いろんなことがピーンとくるタイプだから、それを上手に利用してくださいね』
   「ありがとうございました」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は、抑肝散加陳皮半夏のみを処方しました。

井上先生のコメント  
・井上流漢方では
『特徴のある体つき、顔つきをしている。トーンが高くて、しゃべっているときの語尾が上がる。怒りっぽくて胃腸が弱い。こめかみに青筋が出ていることがある』と、いうのが抑肝散加陳皮半夏の証です。

・サントも時々抑肝散加陳皮半夏を使います。これを出していると、患者さんが時々、生理前などにイライラしてきた時に加減して飲んでくれています。屯用でも十分に効きます。
井上先生の抑肝散、抑肝散加陳皮半夏の腹証は「左の腹直筋の緊張と胸脇苦満」です。確かに、怒っている人の腹を見ると、右より左の腹直筋が緊張してるように思います。



【2013/04/04 21:46】 | 症例
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