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日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0202.jpg4月××日外来

50代女性
痩せて背の高い方
2週間前からかかっている。
パーキンソン病の経過が長く、ドプス、アーテンなどを飲んでいる。
振戦もあり歩行障害も出ている。
ヤールの重症度分類では3度になる。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『どうですかね?咳はどうですか?』
   「咳はちょっとあります」声は、鼻に抜けるようなパーキンソン様の声をしておられる。
   
『ちょっとお休みください。』腹診のために横になってもらう。『パーキンソンなんですけど、いいと思います。滋陰至宝湯で滋陰したんですけど。』と、サントに説明してくれる。
患者さんはゆっくり横になる。体が硬いのでぎこちない。
『舌出してみて。前より落ち着かれたね』舌の渇きが前より減っている。
   「はい。いいみたいです」
『お通じはどうなっていますか?』
   「午前中に1回出ています。1日ぐらいないこともありますが」、声は小さい。
『そうですか。便が出にくかったら1日3回飲んでもいいよ』
   「大丈夫です」
『すごくいいです、咳も落ち着くし』

   「お腹のこわばりが前よりも取れた感じがあります」
『まえよりこわばりがいいね。ずいぶん変わられたね。震えも変わっとる』
前回に比べて振戦も穏やかになっているようです。じっと見て始めてあるのがわかる程度になっています。
   「なんか落ち着いたような気がします」
『良かったですね、すごく良くなられて。私もうれしいです』
  「いいと思います」
『便が出にくかったら1日3回飲んでくださいね』
  「はい」
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そして今回もツムラのエキスで滋陰至宝湯を処方しました。

井上先生のコメント
・すごく良くなっているみたいなので、パーキンソン病は漢方でも難しいはずなのですが、この方の証はどうだったんですか?と、聞くと
『女の人の更年期の薬だもの。この人にあう更年期の薬を出すだけだよ。難しいことは考えなかった。』と、答えてくれました。
本では芍薬甘草湯、抑肝散、半夏白朮天麻湯とかいろいろ載っていますが?と聞くと
『この人の体に聞いて、この人の体を良くする薬をえらばいい』と、答えてくれました。
まさに、漢方の「随証治療」をしただけだったのですね。証が合えば難病でも効くという、漢方のすごさです。それを合わせられる井上流漢方のすごさを感じました。

・滋陰至宝湯については、『《万病回春》に、「婦人の諸虚百損し、五労七傷にて経脈調わず、肢体るい痩せるを治す。」と書いてあるじゃない』と、言われました。


【2013/04/11 21:45】 | 症例
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