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日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0195.jpg4月××日外来

30代女性、
関節リュウマチでかかっている。
専門的な治療を受けているが、症状がよくならないと言って
3月から通院している。
前回は加味帰脾湯が処方されている。
背が高くて痩せたかた、貧血があって顔色が白い。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
診察室に入ってこられるが、顔がすこしボーっとしている。
『どうですか?』
   「何となく楽な感じがします...でも、もっと痛みを和らげる薬がないかなって思います。」
『あのさ、もしね、痛かったら長ズボン履かないといかんね。』、患者さんは、短めのスカートで足が寒そうです。
   「あの、痛いのがずっと続いていて、リュウマチのせいで...」
『リュウマチだけど、リュウマチを少しでも軽くしたかったら生活変えないといかんよ。痛み止め飲んだりすると胃腸が弱っちゃうし、今、あなたの場合ヘモグロビンが低いので、あまり強い薬出したくないのでね。それで、長ズボン履いたほうがいいよ。』、来院時のデータではヘモグロビンが7.6ととても低いです。

『ちょっとお体見せてくれる。寝てくれる』と、腹診のために横になってもらう。
『リュウマチの薬は飲んでいるんだよね?』
   「一応飲んではいます」
腹を触りながら『わりとよくなってきたね。どっちかというと、便秘気味になってきたかな?』腹力が上がってきている。
   「そうですね」
『これ、だいぶ良くなってきたので次のステップに行けれると思うよ。だいぶ生活考えてくれたね』前回に比べて、腹の冷えも減っています。
『舌出してくれる』舌は少し渇きがあるが、大体いい感じになって来ています。『当帰芍薬散でもいい感じになってきているね、それか滋陰剤で行くか』

『体に聞くでね』ここで言霊診断を始めました『当帰芍薬散を飲みました...それとか、滋陰降火湯をのみました...こっちのほうが楽やね。こっちに行けるね。93番で行くよ。だいぶ生活気を付けてくれたから、次のステップに行けるよ』
そして、すぐに滋陰降火湯を1袋飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後にもう一回診察室に入ってもらいます。
『どうなった?』
   「苦かったです」
『飲んでお腹の具合どうなった?』そして、もう1回腹診のために横になってもらう。『この薬が飲めれば一番いいんだけどね』
『あなたって、こんなっ恰好できるということは、冷え症じゃないのね』、短いスカートをはいているのに改めて気づいて、言います、『当帰芍薬散だとこんな格好はせんもんね』
腹を触ると、さっきより暖かくなっています。
『いいみたい、これで行くからね。うまくいくと、良くなるかもしれんね。
生活気を付けてね』
  「はい」
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そして、今回は滋陰降火湯を処方しました。

井上先生のコメント
・当帰芍薬散もリュウマチに使うのですか?と聞くと
『当帰芍薬散は、むくみがちで冷えがあって、リュウマチの基本薬ね。この方は喉に燥熱があったので滋陰降火湯にした。』
『いつも使う人参養栄湯とか大防風湯とか当帰芍薬散とかは、冷えがあるからあんな格好できんよ。』

・最近、井上先生はリュウマチに人参養栄湯をよく使っています。他には大防風湯もよく使われます。ほとんどの患者さんが、リュウマチに対する西洋薬を飲んでいて、冷えがあるので補剤を中心に使います。
一般的な教科書にあるような、越婢加朮湯、麻杏薏甘湯、桂芍知母湯とかは使われません。


【2013/04/13 22:30】 | 症例
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