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日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0193.jpg4月××日外来
30代男性
疲れが取れないと言って、久しぶりに来られる。
背の高い男性。
美容師さんでお洒落な身なりをしている。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
井上先生は見るなり『夜何時に寝ている?』と、聞きます。目のところにはうっすら隈ができているので睡眠不足を疑います。
   「変わらないですね、遅いですね。ちょっと疲れがとれてなくて」と、患者さんは悪びれることがなく言います。
『煙草も吸うの?』
   「一頃より吸わないですね」
『あなたの体ってタバコ合わん体やよ。たぶんこの前出した薬だと思うんだけど、お体見せてくださいね』と、腹診のために横になってもらう。1年前には黄耆建中湯を処方しています。
『夜は何時にねているの?』
   「2時3時だと思うんですけどね」
『なんで?』
   「仕事が終わるのが12時ぐらいなんで」
『それですぐに寝ればいいんじゃない』
   「12時に食事して、寝ると2時ぐらいですかね」
『そろそろそれは無理やで、目の周り黒ずんでいるじゃない』
腹を触ると腹直筋が緊張して、脈は虚している、『前と一緒やね、虚労だもの』
『夕飯は仕事の場で食べたら?夜は寝に帰るだけ。そうしたら。その生活やばいよ』
   「やばいですね」患者さんはご自身でもわかっている。
   
『どっちかというと汗かきだよね。』
   「はい、汗かきです」
『黄耆建中湯、以前出した薬で、あれが体の疲れ止めです。生活変えんといかんよ』

ところが、突然、井上先生がゴホンゴホンと咳こみ始めました『ここいかん、喉がいかんと仰っている。これ煙草のせいかしら』黄耆建中湯にしようとしたのですが、これではダメだと、患者さんの体が勝手に教えてくれるそうです。不思議ですがこんなことがよくあります。
   「のど?」
『のどがね。黄耆建中湯を出そうとしたら、あなたがいかんと言ってくれたのよ』
   「はあ?」
『ちょっと違う薬を考えるよ。胸全体がいかんね』胸に広く邪気があるようです。
ここで言霊診断を始めました。『清暑益気湯を飲みました...少しだけ楽か...じゃあ、当帰湯を飲みました...まだいかんね、じゃあ茯苓飲合半夏厚朴湯を飲みました...このほうが楽やね。のど支えていない?』
   「昔から、咳と痰が出ますね」
『今から飲んでもらうでね、116番です。』
   「はい」
   
ところが、突然、患者さんの手がヘアダイで汚れていることに気づいて『これはどうして?ヘアダイだよね。』
   「分かんないですけど、手袋履いていても、かぶれちゃっているのかな。履かない時もあるし」
『じゃあよ、体に聞くからね』とまた、改めて言霊診断を始めました『これから必ず手袋履いて仕事をします、って自分で決心してくれる。そうすると、、ここ楽になるやろ。胸が楽なる。このせいやね。楽になってきたやろ?』
   「そうですね」患者さんにもわかるようです。
『ということは、これは自分が作っているということやね。化学物質が手について悪さしとるね』

更に、もう一度言霊診断をしました。『じゃあ、手袋をして仕事することにして、黄耆建中湯を飲みました...それか、手袋をしたいう条件で、茯苓飲合半夏厚朴湯を飲みました...やっぱり、黄耆建中湯でいいやろ。』
   「はい」
『あなたって、いい感覚していて、私に教えてくれて、ありがとう。それじゃ黄耆建中湯を飲もう』
茯苓飲合半夏厚朴湯でなくて黄耆建中湯をその場で2包飲んでもらいましした。

しばらくすると『ああ、楽になってきたね』
   「そうですね」
『敏感なほうだから、なるべく天然の物つかってね。目がスッキリしてきたね』
   「そうですね」
『はい、いいですよ。これでうまくいくと思うよ。』
  「ありがとうございます。」
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そして今回は黄耆建中湯を処方しました。

井上先生のコメント
・『一見したら建中湯証なんですが、胸がいかんかった。黄耆建中湯だけでは胸の症状はとれんのよ。茯苓飲合半夏厚朴湯にしようとしたけど、今一つ悪かった。そしたら、患者さんがいかんと教えてくれた。』
井上先生の外来では、処方を決めて患者さんが帰ろうとするときに、急に「それではダメだ」と、患者さんの体が訴えることがあります。
その時には、もう一回、診断をして処方を考え直します。

・こんなこと本当にあるのかと思っていたのですが、サントの経験でも、あるとき患者さんが帰ろうとしたときに、突然動悸を感じて「炙甘草湯」に処方をかえた例があります。
井上先生の外来に行きだしてから、こんなことがよく起こるようになりまた。
そして、当然、患者さんの良くなる確率も上がっています。

・言霊診断は上に見るように、処方を決めるだけでなく、患者さんの体に害を与えている物を見抜くこともできます。サントがよくするのは「バナナを食べるのをやめたと思ってみてください」とか「ヨーグルトを飲むのをやめたと思って見てください」などがあります。こうして、患者さん自身に気の流れがよくなるのを感じてもらって、これらのことが悪影響を及ぼしていることを証明しています。



【2013/04/14 20:58】 | 症例
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