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日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0180.jpg4月××日外来

70代女性
1年ぶりに来られる
肩こりがきつく、ほかには冷え、不整脈、喘息もあるという。
顔は少したるみがあって、やつれているように見える。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『どうですか?』
   「いろいろありまして」
『前は甘麦大棗湯に真武湯をお出ししたことがありましたね』
   「はい」
『今は喘息はいいんですか?』
   「前より軽くなってきましたが、年に20回ぐらい内科さんで薬貰って、なるべく風邪ひかないようにしています。」少し声のトーンが高い。
『声がピンピンしているよね、柴胡剤かな...』

『舌出してください』舌を見ると、少し粘りがある。
『お腹見せてください』腹診のために横になってもらう。
   「はい」
腹診をするとガスがあるので『お腹にガスが溜まるんですよね、かなりね』
  「去年の夏にシクシク痛んだことがあります」腹力は弱めのようです。
『あと、口がかなり粘りますね。』口は乾いて粘っています。
   「はい」
脈を見ながら『動悸しませんか?』
   「します。不整脈あります。救心を飲んでいます。」
『そうですか、頑張っちゃうタイプだよね。』
   「はい」

『麦門冬の場があるので、炙甘草湯ぐらいから行ったほうがいいのかな。足はむくんでいるので、少し真武湯ぐらいいるのかな』
肩を触りながら『肩がむちゃくちゃ凝るね』
  「肩、凝ります、痛いぐらいに凝ります。前はうかがってから治まっていたんですけど」

『ちょっと体にききますでね、教えてくださいね』と、ここで言霊診断を始めました。『麦門冬という口の渇きを止めるのが入った薬が、喘息にもいいと思いますので、探しますよ。』と、言って『炙甘草湯を飲みました...のみますよ...飲んだと思うだけでいいよ...ちょっと楽になったね。炙甘草湯と大建中湯を一緒に飲みました...このほうが楽やね。便秘がちでない?』
   「便秘します。お薬飲んでいます。普通の時もコロコロで。」
『じゃあ、炙甘草湯と大建中湯を1袋ずつ、1日2回飲みます。そして真ん中に真武湯を1回足しましょうかね。これぐらいで行きます。口が渇いても、飲み過ぎたらお腹変になるので、のみ過ぎないようにね。漢方飲むとき少量のお湯で飲んでください。』
   「はいわかりました。」
『救心いらんようになるかもしれんよ』
  「そうですか。それじゃやめてみます」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は炙甘草湯と大建中湯で処方しました。

井上先生のコメント
・炙甘草湯の証はと、聞くと
『喉に燥熱があって麦門冬の場があって、動悸して、首肩凝っている。気を下げるので肩こりもよくなる。』と、答えてくれました。

・また、上にあるように『頑張ってしまって、倒れこんでしまうような人』によく使うと言っておられます。
また、麦門冬証の人でむくんでいる人がいるのは、『口が渇いて飲み過ぎてしまうからだ』とも、言っておられます。単純に「水毒」と混同しやすので注意が必要です。


【2013/04/19 23:07】 | 症例
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