日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

IMG_0209.jpg4月××日外来

40代女性
慢性蕁麻疹があるといって来られている。
他院からはザイザルがでている。
前回は人参養栄湯が処方されている。
背の高い女性。特に、虚でも実でもないという印象。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『いかがですか?』
   「蕁麻疹がきつくなって来ているようです。それと便秘になってきました。」
『良かったことはなかった?』
   「良かったことは、わからないです」
『夜は何時に寝ている?』
   「子供を寝かしてら寝るので11時半になります」

脈を診ると『動悸するわね。口乾きますか?』
   「そんなに乾かないです、ここ1週間ぐらい胃が痛くて。始めに漢方飲んだときに2,3日ぐらい気持ち悪いのがありました。」
『そう、食べるもの注意しいている』
   「朝はご飯とみそ汁にして、ヨーグルトとかやめて、お昼はお弁当にしてい、果物も減らして...コーヒーもやめました」
『そうするとかなり変わってくると思うんだけどね。今見ていると、呼吸が浅くなっているよね。』、確かに、声が上ずっている感じがあります。
   「今、咳喘息が出てきているので..それで喉の調子がおかしんですけど」
『いつもそうなる?』
   「春と秋に咳喘息の症状が出てきて。この胃の痛いのと、喉がカスカスになってきているので、今から咳が出てくるのかなと思います」
『そうすると、アレルギー症状がひどくなるんじゃない』
   「そうです、ヒノキもあるので」
『こちらから見ると、動悸するし口が渇くんじゃない?たとえば炙甘草湯にするかとかね。薬をもう少しかんがえるよね。』
腹を触ると、左の腹直筋が緊張している。
手足を触ると『火照っているよね』、背中を触ると『首肩凝るよね』
   「凝ります。」
   
そしてここで言霊診断を始めました。『炙甘草湯を飲みました...体に聞くからボーっとしていればいいよ。炙甘草湯を飲みました...気が上がっているので、下げなければいけないのでね。柴胡剤にはしたくないし。麦門冬の入った薬だとこれだよね。それとも、甘麦大棗湯にしてみると...甘麦大棗湯を飲みました...こっちが楽やね。甘麦大棗湯を飲んでから考えようね。』
そして、甘麦大棗湯にを1包飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後に診察室に入ってもらうと
『良かったことある?』
   「すごい飲みやすかったです」
『声のトーンが下がったね、気が下がった。じゃあ、ちょっと休んでくれる』
   「はい」
腹は暖かくなっている、でも下腹と胸に冷えがすこし残っている。
『じゃあ、甘麦大棗湯に真武湯を半分足して飲みます...体に聞くよ。甘麦大棗湯と真武湯を1包ずつ飲みました...こっちのほうがいいね。』後者のほうが気の流れがいいようです。
   「今日、いつもの咳喘息の吸入薬、アドエアーをもらいに行こうかと思ったんですけど」
『そうだね、でも、これで治まると思うよ』
そこでその場で、真武湯を1包飲んでもらいました。

しばらくすると、『楽になってきたね。』
   「暖かくなってきました、喉が潤った感じです」
『そうやめね。良くなるはずやで。アドエアーは症状がきつい時でいいよ』
  「はい、使っていても良くならなかったです」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は、甘麦大棗湯と真武湯を出しました。

井上先生のコメント
・どうして真武湯で喉が潤ってきたのですか?と聞くと
『真武湯の芍薬で陰を補う。今は短期間だから陰を補う方向で行く。アドエアーとか使うと陰が弱っている。しだいに麦門冬の場も出てくるかもしれんけど短期間はこれで行く。』
真武湯は温めるだけでなく、疲れた内臓の陰をおぎなうという使い方もされます。だから、井上先生は真武湯を多用されます。
甘麦大棗湯はアレルギーなどの過敏性を緩めて、気を下げる作用があります。
今回はこの2つの漢方を処方されました。

・喘息の治療については、
『喘息を治すには、アドエアーとか吸入を減らしていくこと。内臓がよわる。陰が弱る。イタチごっこになってしまう。』



【2013/04/21 13:45】 | 症例
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。