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日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0227.jpg4月××日外来

30代女性
慢性湿疹でかかっている
前回は滋陰至宝湯が処方されている。
マスクをしていて、声がとても小さい。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『いかがですか?』
   「漢方飲んでいたんですが、胃の違和感があって、背中まで痛くなって...」、咳こみながら話します。風邪も引いているようです。
   
『わかったよ、休んでくださる』と、横になってもらう。
『滋陰至宝湯はきつすぎたかもしれんね。3gにするかね』
   「風邪も引いているんです。」
『風邪はいつからある?」
   「1週間ぐらい前から風邪気味なんです。」また、咳をしながら言います。
『お通じどうなっていますか?』
   「便秘があります」
『滋陰至宝湯でいいと思うんですけど、滋陰至宝湯は咳止めです。昔ね、肺結核の人に出した薬。結核で微熱が出て咳が止まらん人に出した薬が滋陰至宝湯だよ。だから量を少なめでやろうか』

『抗生剤とか飲んでる?』
   「飲んでいないです、漢方だけです」
『今も胃が痛いの?』
   「今は、百草丸飲んでからは大丈夫です」
『百草丸飲んだのね。じゃあ、滋陰降火湯がいいかもしれないね。滋陰降火湯のほうが黄柏入っとるから。』そこで、言霊診断を始めました。『滋陰至宝湯をのみました、ね...じゃあ、滋陰降火湯にすれば、、...このほうが楽か。滋陰降火のほうが胃が楽になるね。』
滋陰降火湯のほうが胃が楽に感じます。
『起き上がってくれる、じゃあ92番じゃなくて、93番にしてみる。ちょっと今から1包飲もうか』
そこで、その場で滋陰降火湯を1袋飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後に診察室に入ってもらう。
『胃の感じどうなった?咳は?』
   「咳はまだ止まらないですが、、」
『いまどこがよくなった?漢方は即効性があるよ』
   「お腹が暖かくなりました」
『そうだよね、胃が暖かくなったよね。今回は滋陰降火湯にします。』
   「顔が熱いんです」マスクを外すと、鼻を中心として顔が赤い。
『あっ、そうか、顔が熱いから黄連の入った滋陰降火湯がいいんやね。良くなるはずやでねね』
   「ありがとうございました」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は滋陰降火湯を処方しました。

井上先生のコメント
・どうして滋陰至宝湯を滋陰降火湯に変えたのですか?と、聞くと
『百草丸で胃の痛みが取れたんやろ、百草丸は黄柏です。滋陰降火湯には黄柏が入っとる。慢性病だから滋陰至宝湯と思ったんですが、あの方は滋陰降火湯なんやね。』
百草丸は、長野県で主に製造されている、黄柏エキスを主成分とする黒色丸状の胃腸薬・苦味健胃薬のことです。

・咳をするから麦門冬湯でもないのですか?と、聞くと
『顔が赤いもん、便秘だもの、麦門冬湯の発展処方になる。』



【2013/04/30 22:43】 | 症例
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