日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0241.jpg5月××日外来

3歳の男児
風邪の後に体の火照りがあるといって
母親が連れてくる。
元気そうな子供。良く動く、機嫌もいい。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『大きくなったね、赤ちゃんでなくなったね。』井上先生のところで、小さい時からずっと見ている子のようです。井上先生は小児科もやっています。
   「しばらく前から咳はしていたんですけど、昨日の夜、触るとすごく熱くて...」と、お母さんが言います。
『口乾いとるよね、鼻血は出とらん?』
   「そういえば布団も血で汚れていて。いつもかさぶたをいじくっている」

『ねんねしようか』と、ベッドに寝てもらう。
   「朝測ったら36.6度で熱はないんだけど、なんか熱い」
『うんこは?気張っている』
   「昨日はきばっていたよね」

『なんか顔のところに湿疹ができとるよね』
   「あと、耳の後ろが、赤くなっている」
見ると、耳の後ろが赤く荒れている。
『アッカンベして』舌は、赤いので熱があるようです。
『六君子湯でもいいのかな...胃に熱があるようだしね』
『43番にしようか?』

   「幼稚園に行っても大丈夫ですか?見た感じはいいんですが、触ると熱いので」
『そうやね、ちょっと待って、熱いね』、体を触るとやっぱり熱い。『身熱があるということやね。一番軽いのが六君子湯なんだけど、まさかこの薬好きじゃないよね、清暑益気湯だけど』

『それじゃ、ちょっとこれ舐め舐めしようか。』薬包紙の上に六君子湯と清暑益気湯を別々にだして勝手に舐めてもらいました。
こどもはすでに漢方になれているようで、順番に舐めていきます。

『これ飲んだらどうなったかな』
清暑益気湯も嫌がる風でなく舐めています
『いいんだね、いいんだね。鼻は、六君子湯より通るね。身熱をとる薬。苦いけどおいしいんだね。』
子供は、美味しいのか、どんどん舐めていきます。最後には「アーっ」と満足そうな声まで出しました。
『これ気にいってくれたね。これにしよう』

   「今日、お母さんと、一緒に家にいようか。昼寝しようか」
『それがいいね、お母さんが、よくわかっていてくれてありがとう』 

『お母さんはどうかな?』
   「やっぱりしんどいのが取れない」
『まだ火照っているもんね』
   「喉がまだいたかった」

『やっぱり二人とも清暑益気湯だね、ゆっくり寝ないといけないかね』
『夏バテの薬出しとくで、無理せんようにして』
  「はい」
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今回は、子供も母も清暑益気湯を処方しました。

井上先生のコメント
・清暑益気湯は黄柏が入っているので苦い薬です。だから、小さな子供は普通は嫌います。

・井上先生は、体に熱があるときは小さな子供には六君子湯にして、清暑益気湯は出さないのですが、最近は変わってきていると言います。磁気の影響や空気の汚染の影響で子供でも乾燥している子が増えているのでしょうか。
大人でもこのところ、清暑益気湯や滋陰至宝湯、滋陰降火湯、清心蓮子飲などの渇きをとる薬を多用しています。


【2013/05/23 22:54】 | 症例
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