日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0261.jpg5月××日外来

30代女性
喘息の発作が起こるので、アドエアーを使っている。
前回は風邪症状もあったようです。
顔が少しむくんだ感じがある
大柄な女性
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『どうですか?』
   「風邪っぽい症状はなくなりました。ただ、1週間ぐらいたったときに首から背中にニキビが出て、大きいのがたくさん出て」
『それはいいんじゃない、それは毒が出たのかもしれないね。喘息があるよね、それから喘息が軽くなったんじゃない?』
   「目のかゆみがあったんですが、喘息はなかった」
『ニキビみたいのが出て体の毒というものが出たので、病気が一つ軽くなったと思うよ』
   「思春期の様な大きなニキビができたので...」
『あまり心配ないよ。いい反応やね』

『横になってください』と、腹診のために横になってもらう。
腹診をしながら、『当帰建中湯と甘麦大棗湯を使ったんですが、これでいいね』と、サントに言います。
『お通じ出ている?』
   「はい」
『甘いもの控えてね』
   「食べてないです」

『それと、足首出したらあかんよ。ここ女の人の急所だから。靴下履いてここを隠すこと。そしたら体変わるで』、足首には三陰交や太谿などの大事なツボがたくさんあるので、特に女性は、冷やさないことが肝要です。

『あなたって、力あるよ、自分で自分の病気をなおしているのでね。薬を同じにしておくでね。』
   「アレグラはください、蕁麻疹はひどくなっているので」
『出しとくからね。そのかわり、喘息はないから、良くなっているんだよ』
   「ありがとうございました。去年の喉の苦しさがないのですごい楽です」
『良かったね』
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回も当帰建中湯と甘麦大棗湯を処方しました。

井上先生のコメント
・ニキビはいわゆる瞑眩ですか?ときくと
『まあ、こういうのが好転反応やね』と、答えてくれました。

・漢方を飲まれて、じんましんが出たとか言われる方がいます、
それを瞑眩や好転反応ととらえるのか、副作用ととらえるのか、これは難しいところです。元の症状が改善していれば好転反応ととらえてもいいように思えます。しかし、井上先生のように好転反応と言い切ることができる医者は少ないと思います。自分の出した薬に自信があって、予後も見通せる能力が必要になります。
*瞑眩:服薬して一時的に現れる予期しない激しい反応のこと。吉益東洞が「若し薬、瞑眩せざれば、厥疾いえず」と言ったので有名。井上先生は少量の薬を的確に出すので、瞑眩も副作用もほとんど起こらないといいます。だから、低カリウム血症のための採血もされません。
   




【2013/05/30 22:42】 | 症例
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