日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0262.jpg5月××日外来

30代男性
2年ぶりの来院。
むくみ、ドキドキ、不眠、めまいなどの不定愁訴が多い。
短パンでラフな格好をして、入ってこられる。
顔はむくんでボーっとしている。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『今は何かお薬おのみですか?』
   「眠れないのでマイスリーと、他にも飲んでいます」見ると、パリエットなど4種類の薬を飲んでいる。
『少し休んでくださいますか』と、腹診のために横になってもらう。
『お仕事忙しいですか?』
   「移動があったので、仕事面では楽になりました」
『舌出して』、見ると舌は乾いている。『食事はどうしていますか?』
   「朝は野菜ジュースなどのジュース系、昼はパスタなどを外でとって、夜は母が作ってくれます。」
『お母さんが作ってくださるのならいいですね』腹を触りながら、『なんかむくんじゃっているよね』
   「3か月前から顔が浮腫んで、一枚皮がかぶっているような...」
『今の生活ではいかんよ。水が多すぎるよ。やっぱり味噌汁ご飯がいいよ。』
腹を触ると冷えているので『体冷えちゃっているよ。生活を変えないかんよ』
『でも、胸に熱持っているよね』
   「顔ばかり汗をかくんです」
『平成22年は、甘麦大棗湯とか真武湯とか出していたんですが、熱もあるよね。飲んじゃって冷えているよね。だから今回は、熱をとるという観点でやってみるかな』と、サントに説明してくれる。

『それじゃ言葉でいうよ』と、ここで言霊診断を始めました。『たとえば清心蓮子飲3gと真武湯3gを半分ずつ飲んだと思って...それとも2gと2gを半分ずつ飲んだと思って...3g、3gのほうが気が下がるね。今度は攻めのほうで行ってみるよ。浮腫むのは飲んでいるから浮腫んでいるよ。今から飲んでもらうでね』
と、その場で、清心蓮子飲と真武湯を半分ずつ飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後に再度診察室に入ってもらいました。
『良かったこと何にもなかった?』
   「なんか足がね、さっきまでボワーっと重たかったんですけど、スッとした感じで、目のあたりがパッと開いたような...」
『すっとしたね、そう思うよ。良かったね』、横から見ていても、顔が引き締まったような気がします。
   「はい」
『治るはずやで。自分に厳しくしないとあかんよ。熱い熱いっていうのは自分に負けている証拠。がんばろうね。半ズボンはあかんよ、長ズボンにせなね。』
   「はい」
『やたらに水分取らない、まだこれからやよ。自分を見切ったらいかんよ。』
  「はい」
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そして今回は清心蓮子飲3gと真武湯3gを分2で処方しました。

井上先生のコメント

・最近、井上先生は「清心蓮子飲」と「真武湯」を合方して良く出されます。それも、2gとか3gとか少量で使われます。統合失調症、喘息、頭痛など特に泌尿器症状の有無を問わずに出しています。広い疾患に効くと言っています。

・麦門冬が必要な方は飲み過ぎて浮腫んでいることがよくあります。だから麦門冬グループの漢方を処方するときには、本当の水毒か飲み過ぎによる浮腫みか見分けないといけません。本当の水毒の時には五苓散や苓桂朮甘湯など利水剤の適応となります。



【2013/05/31 22:12】 | 症例
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