日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0266.jpg5月××日外来

30代男性
逆流性食道炎があると言ってこられる
体格が良くてパシッとしたビジネスマン。
筋肉質だが少し太っている。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『どうですか?』
   「逆流性食道炎と言われたんですが、漢方でどうにかならいかと思って」
『ここにニキビできるから食べ過ぎだと思うよ』口の周りにニキビができている。
   「そうですね、食べすぎかもしれないです。お付き合いが多いので」
『そうやね、休んでください』と、腹診のために横になってもらう。
   「あと左胸の奥が時々痛むんですが。心臓もチェックしたんですが異常なくて」
腹診をしながら『お付き合いもあるけど、そろそろ自分の体のことを大事にしないとやばいよ』
   「そうですね」と、笑う。
『やばいと思ったら用事作ってキャンセルせなあかんよ』
   「そうですね」
『これだけ気候も悪いし。自分のこと大事にしないとね。おへその周り冷えとるね、自分で触ってみて』患者さんの手を取って、へそを触らせる。
『舌出してみて』、舌は乾いている『口乾くけどね、いかんよね』
 
『逆流性食道炎なら茯苓飲、食べ過ぎだものね。』
   「まあそうですね」と、笑う。
『水分も取るしね』
   「そうですね」と、苦笑いする。
『あなたが左胸が痛いというのも茯苓飲でいいはずだし、胃の上の胸に熱があるから。それじゃ茯苓飲を飲んでもらいますよ』
そこで、茯苓飲を1袋飲んでもらいました。
『心筋梗塞もこわいよ。食べ過ぎると胃が上がるから、心臓圧迫するのでまずいよ。』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後にもう一度入ってもらう
『どうですか?ここはスッとしたけど』患者さんを見るだけでわかります。
   「そうですね、胸から下のあたりがすっとしました」
『意識して、粗食にすること。食べ過ぎないこと。』
   「体は鍛えているんだけどな...」
『でも内臓がね。だから、粗食でいいです』
  「はいわかりました」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は茯苓飲を処方しました。

井上先生のコメント
・逆流性食道炎には何を使うのですか?と、聞くと
『食べ過ぎタイプの逆流性食道炎は茯苓飲、胃が弱いタイプの逆流性食道炎は六君子湯。厚朴の場があれば茯苓飲合半夏厚朴湯』

・下痢の場合でも、茯苓飲は食べ過ぎる人の下痢にも使います。一方、六君子湯は胃腸の弱い人の下痢に使います。

   
   

【2013/06/03 22:28】 | 症例
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