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日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0280.jpg6月××日外来

40代女性、新患
冷え、坐骨神経痛、自律神経失調症などがあると言って来られる。
大柄な方。顔はむくんでいる、少し険しい印象がある。
すでにたくさん薬を飲んでいる。漢方も2種類ぐらい飲んでいる。
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『色々飲んでいるんやね』内科で10種類もの薬が出ているので驚いて言われます。
   「主治医の先生が、試してみたらと言われるので、飲んでいます」
『ダイアートって、なんでいるの?』ダイアートは利尿剤です。
  「足がむくんで、正座ができないぐらいひどくなったので飲んでいます」

『じゃあ、休んでくれます』と、腹診のために横になってもらう。
『その、浮腫むということで、血液検査とか大丈夫だった?』
   「5月にしたんですが、異常なかったです」
『あの、手も浮腫んでるわね』手を触ると、手にもむくみがあります。
次に、胸を触ると冷えがあるので『裏寒やな。膻中が冷えとる』と、言います。
脚は患者さんのいうように、浮腫みが著明です。
舌は乾燥気味です。

『もしあなたが宜しかったらよ、ダイアートやめてくれる。こちらでむくみ取れるいい薬があるから。』
『もう附子湯やね。こんだけひどいとね』と、サントに言われます。

『良くなるはずやで、附子湯やね。これ、煎じでやります。一般的には真武湯がありますが、真武湯では無理やと思う。そうすると、ダイアートなくてもいいからね。いまから、真武湯を飲んでもらうとわからると思うので、飲んでもらいますよ。』
   「はい」

『裏寒水毒という独特の状態やね』
『舌が乾燥しているのは、ダイアート飲んでいるので体が枯れちゃっているわけ、これは見かけやね。これは人工的やね。だから飲まんほうがうまくいきます』
   「飲むと尿が出るようになったんですが...」
『大丈夫だから、いい薬あるからね』
そこで真武湯を1袋飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しばらくすると、腰があったかくなってきました。
『目もスッキリしたね。一見厚朴に目えるけど、口が今、潤ってきましたね。だからこれでいいわけね』井上先生は患者さんを見ただけで変化がわかります。
   「そうですね」
『うまくいくはずだからがんばりましょう』
   「ありがとうございました」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は、附子湯を煎じで出しました。

井上先生のコメント
・顔もむくみがあり、一見厚朴がいるようなキツ目の顔をされているので、真武湯+九味檳榔湯かなと思っていたんですが?と聞くと
『膻中が冷えとる。九味檳榔湯なら膻中は暖かいはずだからちがう。この人の場合は裏寒やね。ダイアート飲んでいるので、一見九味檳榔湯に見えるけど、膻中が冷えている。人工的に証が作られているんだよ。』

・『今は人工産物がおおい。薬で人工的に証が変わっているので注意が必要だよ』
気の診断ができると、人工的な証に惑わされることは少なくなります。
だから、言霊診断とかPhotoTouchMethodはとても役に立ちます。



【2013/06/11 21:45】 | 症例
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