日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0293.jpg6月××日外来

60代男性
30代から片頭痛があると言って来られる。
少しやせた方
他院でイミグランとガスターとメバロチンを処方されている。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『どうされましたか?』
   「そこにあるように、片頭痛でして」
『どちら側ですか?』
   「主に目の奥とか左がいたいんですよ。いま頭痛の先生に診てもらっていてイミグランを飲んでいます。家内が井上先生の漢方で良くなったので、体質改善も含めてどうにかならないかと...」
『じゃあ、お体見せていただきますので、横になっていただけますか』と、腹診のために横になってもらう。

腹診をしながら、腹は弱くて冷えているので、『冷えますね』と、言います。
   「足がね、すごく冷えるんですよ、冬はね靴下履いて寝ているんですよ」
『くしゃみ鼻水、でやすいですか?』
   「そうでもないです」
『お腹弱いほうですか?』
   「いま、消化器の先生にかかっていまして、以前に潰瘍があったもんですから、ガスターを毎日服用しています」
『食べ過ぎると下痢になりませんか?』
   「がスター飲んでいるのでなりません」
『頭痛があるとき、顔がのぼせたようになりませんか?』
   「特にないです」
   
『舌出してください』、舌を見ると、先端がすこし赤い。熱がある。
『舌に熱があるので、六君子湯とかだね...』と、サントに言います。
『天気の悪い時には頭が痛くなりませんか?』
   「あまりないですけど。アルコールを飲むと頭が痛くなるので、アルコールは飲まないようにしています。それと、夜中に寝ていて、2時ごろに目が覚めて痛くなることがあります。」
『首の後ろ重いですか?』
   「痛いです、重いです」
『食べ過ぎると、重いとか、便が緩くなるとかないですか?』
   「便は緩くなることはないです。でも、便は1回では出きらないので、2回行きます」

『どう考えても六君子湯証だよね。五苓散じゃないよね。』と、サントに言います。
そこで言霊診断を簡単に始めました。『六君子湯を飲んだ...あたまスッとするよね。これやと思うよ。六君子湯と呉茱萸湯を合方する方法もあるしね、今から飲んでもらいます。』
そこで六君子湯を1包飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後にもう一回入ってもらいました。
『いま薬飲んで良くなったことはないですか?』
   「特に何も感じません」、患者さんはわかりません。
『私から見ると、目がスッキリして、腹が暖かくなっていますよ。』と、言います。井上先生は見ただけで変化がわかります。
さらに、もう一回腹診をすると、やっぱり胃のあたりが暖かくなっています。

『胃の薬で、片頭痛の薬で、漢方は一緒なんですよ。原則として、漢方だけでいいですよ。痛い時だけ、片頭痛の薬をのんだらどうですか。』
  「ありがとうございました。」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして、今回は六君子湯を処方しました。

井上先生のコメント

・片頭痛には呉茱萸湯がいいとよく言われるので、呉茱萸湯はダメですか?と、聞くと
『呉茱萸湯は食べすぎタイプだから。もっと胃全体が膨らんどる。胃の流れが悪い。』

・片頭痛に六君子湯とは教科書に書いていないので、六君子湯でも頭痛がよくなることがあるのですか?と、聞くと
『もちろんよ』と、答えてくれました。
サントの経験でも、確かに、胃をよくすると頭痛がよくなることがあります。呉茱萸湯にしろ六君子湯にしろ胃を良くする薬です。

・六君子湯証は『唇が少し赤い』、それと『舌の先端がほんのりと赤い』のがポイントです。


【2013/06/13 22:04】 | 症例
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