日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0296.jpg6月××日外来
40代女性
冷え、肩こり、更年期障害などでかかっている方。
やや太った方。顔の皮膚が荒れている感じがある。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『どんな感じですか?』
   「ピンとこない」
『ピンとこない?なにもこない?』
   「ちょっと太ったかなとというぐらいで」
『生活頑張っとるかね?』
   「ぼちぼちです。」
『ぼちぼちって?夕飯食べてから何も食べんようにしているよね』
   「すこし寂しいのでパンとか食べています」
『そう、口の周り荒れているよ』
   「この時期、肌が荒れやすい、顔とかも」
『何、気を付けてくれている?』
   「朝、味噌汁とご飯にして、コーヒーも我慢して...」
『そんなに我慢してもあかん?』
   「タバコを吸っているので、1本」
『1本だと悪くないと思うけどね...

腹診のために『横になってくれる』と言います
腹診をしながら、ガスが溜まっているので『おならが出る?』と聞きます。
   「毎日サプリメントを飲んでいるので、出ないですね」
『舌出してくれる』舌を見るとやや乾燥している。
『やっぱり燥熱あるんかな、これ。厚朴剤で行ったんだけどピンとこないと言っておられる。』と、サントに説明してくれる。前回は九味檳榔湯が出されている。『やっぱり乾燥があるよね』

『麦門冬湯?』ここで言霊診断を始めました。『麦門冬湯を飲んだ...頭すっきりするよね、これ。一回29番飲んでもらうよ。』そこで、麦門冬湯を1包飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後にもう一度入ってもらいました。
『ちょっと首の後ろがすっとしたけど』
  「そうですね」
『お腹見せてくれる』と、もう一回腹診のために横になってもらう。
腹診ししながら『ちょっとだけ楽にんなったんかな。やっぱり麦門冬の入った薬がいいみたいだね』

『麦門冬の入った他の薬も試してみようか、体に聞くよ』と、もう一回言霊診断を始めました。『たとえば清心蓮子飲を飲んだ...滋陰至宝湯を飲んだ...
こっちのほうがいいみたいだね。少しだけ方向を変えた薬にしてみるよ。あのね、口乾いても自分で少なめにと思って飲んでくれるといいよ。』
   「ありがとうございました」
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そして今回は滋陰至宝湯を処方しました。

井上先生のコメント
・前回は、たぶん浮腫みがあって腹にガスが溜まっていたので「九味檳榔湯」にしたのだと思います。「九味檳榔湯」はむくみがあって瘀血がある女性に使います。しかし、これで効果がなかったというので今回は麦門冬のはいった方剤を選びました。麦門冬が必要な方は、口が渇くので、水を必要以上にのんで浮腫むことがあります。だから、水毒の証と間違えやすい。特に、熱くなりだした6月からの時期は間違えやすいです。



【2013/06/17 22:41】 | 症例
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