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日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0318.jpg6月××日外来

50代女性
下肢静脈瘤の手術の跡が悪くて、頭がボーとするということで前回からかかっている。
ガッチリした人。良く喋る方。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『どうですか?その後は』
   「今月の頭に、38度の熱が出ました」
『5月に頭がぼやっとしてるとおっしゃたよね、そして足の静脈瘤もあって、この前通導散という薬を出したよね。下痢はしたとか、良かったこととか、ないですか?』
   「下痢はしていないです」
   
『休んでくれる』と、腹診のために横になってもらう。『通導散にしたのよ。下腿に静脈瘤があって、打撲してあたまがボーっとして痛いと仰ったのね。』と、サントに説明してくれる。

『打撲したときの特別の薬を出したんだけど、あれでどうやった?』
   「頭の痛みはなかったです」
『良かった』
   「熱が出たので、医者に行ったらインフルエンザかもしれんと言われたんですが、熱もすぐに下がった」
『そうやね、新たに症状が出たら漢方はいったん止めてね』
   「飲んでなかったです。いまは、のみ始めています」
『今、症状としては、何かある?』
   「何もないです」
『でも、足がいかんのだよね。静脈瘤の跡が感染して。』
   「手術した後に感染して、腫れて、糸が出てきたので手術してとってもらった」
左下腿の内側に数か所、茶色に変色したコイン状の部分があります。ここが術後に感染したようです。少し腫れています。 
『手術されても、体は変わっているわけではないのでね』

『舌出してくれる』、舌を見ると、やっぱり瘀斑を疑います。
腹を触ると下腹部が硬いので、『瘀血があるよね』と、言います。

そこで患者さん言わずに、勝手に言霊診断を始めました。『通導散を飲みました...これいいみたいだね。これ続けるでね。これはお腹の調子を良くして、足の静脈瘤もよくする薬やよ、でも体調崩したらやめてね。』
   「はい」
『なんかスッキリしたような気がするけど、この前見えたときより』
   「はい」
『頭、スッキリしたと思うので、これ合っていると思うので、つづけるよ』
   「はいわかりました」
『ただ、風邪ひいたときとか、クーラー負けしたときとか、真武湯を出しておくので飲んでね』
   「はいありがとうございました」
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そして今回も、つづけて通導散を処方しました。

井上先生のコメント

・通導散はどんな時に使いますか?と、聞くと
『更年期障害とか、女の人の生理の前の症状とか、目の疾患にも使う。桂枝茯苓丸の軽いものやね。桂枝茯苓丸より通導散をよく使う。頭に血が上っている人が多いので。ドラマチックに効く。』

・芎帰膠艾湯との使い分けは?と、聞くと
『芎帰膠艾湯は症状が固定的。通導散は症状が動く、血の道だから』と、答えてくれました。




【2013/06/23 20:21】 | 症例
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