日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0311.jpg6月××日外来

40代女性
喘息とかでかかっている人
小柄だがガッチリしている体格、顔が少しむくんでいる。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『調子いいね』患者さんを見るなり井上先生が言います。
以前に比べて顔色がいいようです。
 「でも、寝れないんです」
『寝れない?』
   「ここ1週間ぐらい眠れない」
『喘息はどうなった?』
   「滅茶苦茶いいってわけではないですけど、発作はないです」
『そう。横になってくれる』と、腹診のために寝てもらいます。

   「先生、指が痛くて、」患者さんは、左の小指を触りながら痛いと言います。
『小指は生殖器だからね、温経湯にすればいいのかもしれないね。清心蓮子飲は卒業して』腹を触りながら言います。見ると、下腹部に瘀血がしっかりと触れるようになっています。
『あのね体変わってきたのよ。すごく顔色いいし。』
   「ほんと?頭はボーとして良くないんですけど」
『これ痛いよね、これ血海と言って血の滞りのツボがあるのよ』
右ひざの内側のツボの血海に圧痛があるので瘀血が確かです。
『指冷えていて、のぼせていて。温経湯やね。女の人、良くなると瘀血が出てくるのよね』と、サントに説明してくれる。

   「息が吸いきれていない感があるんですけど。」
『喉のところが赤いでしょ、これは麦門冬の場があるのよね』喉の下あたりの皮膚が赤くなっています。燥熱をうたがいます。温経湯には麦門冬が入っていて喉の渇きをとります。
   「日焼けしたんだと思っていた」
『もう少し発展させます。温経湯ね。清心蓮子飲を女性版にすると温経湯になります』

ここで言霊診断を始めました。『温経湯だけを飲んだよね...それとも、温経湯と真武湯を1袋ずつ飲んだ。これでどう?、それとも温経湯と真武湯を半袋ずつ飲んだ...こっちがいいね。よし、これを飲もう。』
その場で温経湯と真武湯を半分飲んでもらいました。
   「寝れないのはどうしよう、頭がのぼせて。逆立ちしようかと思っていた。」
『だから、それものぼせだから良くなるよ』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後にもう一回診察室に入ってもらいました。
『楽になったね』井上先生は見るなり言います。気が下りて、顔つきがすっとしています。
   「はい、すっとした。息が楽。」
『視界も明るいね』
   「そうです、目がいい」
『これで小指もよくなるかもしれないよ』
   「ありがとうございます」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は温経湯と真武湯を一緒に出しました。


井上先生のコメント

・『喘息があって、最初は木防已湯ではじめて、次に清暑益気湯にして、それから清心蓮子飲を飲んでもらっていたのね。生理前になるとおかしいと仰って、今回は瘀血があって薬を発展させてもいいなと思ってね。温経湯にした。』
サントの経験でも、女性は漢方で腹の力出てくると、下腹部に瘀血が触れるようになることが多い。瘀血が触れるのは悪いことでなく、うまくいっている証拠なのです。井上先生の言葉では「仕上げの時期」にかかったということです。
井上先生は、女性の仕上げの漢方としては「温経湯」「滋陰至宝湯」「滋陰降火湯」などをよく使われます。

・どうして真武湯をいっしょに出したのですか?と、聞くと
『喘息があるしね、手掌発汗があるので、芍薬がいる。』と、答えてくれました。


【2013/06/29 18:28】 | 症例
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