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日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0320.jpg6月××日外来

60代女性
辷り症や足の浮腫や色々の症状でかかっているかた。
背が高くて、顔にシミが少しある。
話しかたがはやい、すこし気が立っている印象。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『どうですか?』
   「今週、胸が苦しくなって。便のではいいんですけど。風邪なのか、この辺が苦しいです」胸の真ん中あたりを指して患者さんが言います
『歯ぐきからの出血は?』
   「それはないです。大丈夫です。ちょっと口は乾きます」
『乾くよね』
   「3日ぐらい真武湯がなくなってしまって、防已黄耆湯だけ飲んでいました」
   
『お休みになってくれる』と、腹診のために横になってもらう。
足を触りながら、『変わったところが冷えとるよね、』、下腹部から太ももの内側が冷えています。
   「そうですね」
『舌出して』、渇きがあるので『口すごく乾く?』と、聞きます。
   「すごくじゃないです」
『足首も冷えとるよね、浮腫みも少しあるしね』
   「ひえています?」
   
そこで言霊診断を始めました。『じゃあよ、この前と同じ防已黄耆湯を飲みました...防已黄耆湯を1日3回飲んだ。スッキリしてこんね。じゃあ、苓姜朮甘湯を飲んだと思ってくれる...辷り症があるので、苓姜朮甘湯を飲んだほうがここが変わってくる。腰のところがすっとせん?』
   「腰のところはいいみたいですね」
『ちょっとこれ飲んでから考えるでね。』
そしてその場で苓姜朮甘湯を一袋飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後に再度診察室に入ってもらいます。
井上先生は患者さんを見るなり『腰、暖かくなったね』と、言います。
見るだけで腰の気の流れがよくなったのがわかります。
   「いい感じもします」
『そうやね。辷り症のここんところいいね』腰を指して言います。
   「いい感じです、胸もいいです」
『そうか、胸苦しいとすぐ防已黄耆湯にしてしまうんだけど。汗かいて、胸苦しくて、息が入っとらんと防已黄耆湯を出してしまうんだけどね。これ胸のながれがいいね』
   「前に背骨を折ったところが、疲れてくると飛び出してくるような気がします、そうすると胸が調子が悪くなる」
『今、背中の流れいいよ』

ここでもう一回言霊診断を始めました。『じゃあ、苓姜朮甘湯を1日2回飲みました...苓姜朮甘湯に真武湯を半分足して飲んだ...こっちがいいね。口の粘つきも取れたね』
   「はい」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は苓姜朮甘湯に真武湯を足して出しました。

井上先生のコメント
・苓姜朮甘湯は一般的には、「下半身が重くて、頻尿で、冷えて、腰が痛くなる人」に使います。でも、それ以外にも使い方が多いと言われます。

・井上先生に言わせると、苓姜朮甘湯は「経絡の小腸経」に効くと言います。「小腸」、「肩甲骨の内側の背骨」、「腰の小腸兪」のあたりに作用すると言いわれます。すると、腰の水毒以外にもいろいろ効くようです。
とくに、背中の肩甲骨の内側のあたりに効く薬はないので、とても面白いと言われます。

・『女性で腸が弱い人で、子宮後屈になるような人にいいかもしれん。肩甲骨のあたりが支えている人にも使える。』



【2013/06/30 22:22】 | 症例
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