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日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0321.jpg6月××日外来

60代女性
癌の手術の後からかかっている。
痩せた方、顔色がいいほうではないが、
話し方には力がある。
前回は四逆加人参湯がでている。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『元気になってくださったかね?』
   「調子が良かったんです。でも、昨日から下痢しています」
『下痢している?』
   「それだけで、あとは悪くないです」

『舌出して』、舌を見ると粘っています。『口が粘るけどね』
『横になってお腹を診せていただけますか』と、腹診のために横になってもらう。見ると、腹の左のほうには手術の傷跡が目立つ。
腹力は中等度、足は冷えて、手は少し火照っています。

『ちょっと体に聞いてみるでね』と、ここで言霊診断を始めました。『苓姜朮甘湯を飲みました...ここの背中温かくなったわね。すっとするよね。腹も暖かくなったね。いまね、下痢しているので、腸の薬を出すわね。』
そしてその場で苓姜朮甘湯を1袋飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後にもう一回診察室に入ってもらいました。
『ちょっと楽になってきたね。口の粘つきも取れてきたし。』
   「はい」
『これでやってみるよ。腸が弱っているように思うので、腸って免疫力だよね。』
  「ちょっとよかったんですけどね」
『気候が悪すぎる』
   「そうですか」
『お大事にね』
  「はい、ありがとうございました」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
今回は苓姜朮甘湯を処方しました。

井上先生のコメント
・『今、この季節は「心」と「小腸」がやられやすい。清心蓮子飲とか心に効く薬が使えない時は、小腸に効く苓姜朮甘湯がつかえるみたいだね。』心と小腸は経絡でいうと臓腑の表裏の関係にあります。

・『この患者さんは癌の手術して、抗がん剤とか使って、腸が弱っちゃうっているからね、苓姜朮甘湯がいいのかもしれないね』ひょっとして、免疫力を上げる効果もあるのかもしれません。

・『側頭部が痛くて胆経が実のときにも苓姜朮甘湯が使える。』これはどうしてかわかりにくいのですが、胆経と小腸経は子午の関係にあるので、小腸経を補うと胆経の実が取れると説明できます。
漢方を深めるには鍼灸の知識は必要です。


【2013/06/30 23:03】 | 症例
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