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日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0330.jpg7月××日外来

70代女性
腰痛とかでかかっているかた。
腰が少し曲がっていてゆっくり歩く。
小柄な人。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『このまえ、お薬変えたんだけど、どうだった?』前回は、防已黄耆湯と真武湯が出ている。『おしっこの出方が弱いと仰ったのでね』
   「さあ、あまり...」
『あまり変わらん?』
   「はい」
『足の裏のピリピリがあるんだものね』
   「左の足の裏がピリピリして...」

『お通じ出ていますか?』
   「出ています」
『少し横になってください』と、腹診のために横になってもらう。
脈を見ながら『ちょっと動悸するかな?』
   「左足とこの腰が痛いので」
『口乾く?』
   「あまり乾かんですけど、それほど水分取ってないです」
『足の浮腫みが少しあるわね』みると、足にはむくみがあります。
   「起きる時に腰が刺すように痛いんです」と、患者さんが答えます。
   
ここで井上先生が、言霊診断を始めました。『たとえば、炙甘草湯を飲んだ...それとも、防已黄耆湯を飲んだ...やっぱり防已黄耆湯がいいわね。じゃあ、防已黄耆湯と桂枝加朮附湯を飲んだ...あかんね。防已黄耆湯と真武湯を一緒に飲んだ...これじゃないね。防已黄耆湯と牛車腎気丸を一緒に飲んだ...これでいいか。それぞれ一袋ずつ一緒に飲んだ...これやね。』
防已黄耆湯と牛車腎気丸を一緒にしたほうが気の流れがいいようです。
『20番に30番だったのを107番にしておくからね。これで行ってみるよ』
   「はい。」
『風邪ひいたときは、20番だけにしてね』
  「はい。」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は防已黄耆湯と牛車腎気丸を処方しました。

井上先生のコメント
・『防已黄耆湯は最近出すことが多くなっています。』
夏になると汗をかく方が多くなるので防已黄耆湯の出番が増えます。
防已黄耆湯を出す目標は『尿の勢いが弱い』ことだと言われます。
これは確かに良く当たります。

・サントの患者さんでも腰痛に防已黄耆湯が効くことがありました。その方は腰椎ヘルニアの術後の方ですが、水毒もなく膝痛もなく教科書的には防已黄耆湯が効くことはないと思ったのですが、Photo Touch Methodで反応があったので出しました。すると体調がよくて腰痛もよいといわれました。
 臓腑でいうと「肺虚」が基礎にあって、これを防已黄耆湯が補ったと思われました。それまで、防已黄耆湯は単に膝痛と水毒の薬だと思っていたのですが、基本は「肺」を強くする薬だと最近は思っています。五行の関係でいうと「肺」を補うとその子である「腎」が強くなり腰痛が改善します。
 汗をかきやすい人で、喘息など呼吸器に問題があるような方で、腰痛があれば防已黄耆湯が腰痛治療の鑑別に上がってきます。



【2013/07/20 23:56】 | 症例
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