日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0335.jpg7月××日外来

70代男性
咳と夜間尿に対して前回、当帰湯を出している方。
今回は顔の赤みが減っている。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『このまえの夜にトイレが5回あると、、どうですか?』
   「ちょっと減ったような気がします」
『そうですか』
   「薬変えてもらって最初の1週間はよかったんだけど、あとはクーラーの効きすぎか、ちょっと...」
『咳はどうですか?』
  「それはいいです」

『咳があると仰るので、顔が赤いし、麦門冬の入った薬を出して良くなかったので、この前だした厚朴の入った当帰湯で1週間はよかって、その後いかんというのは、たぶん冷とんだね』と、説明してくれる。
   「クーラーに入るのでね。隣が焼き肉やなんで夜中に戸を閉めるのでクーラーをどうしても使う。」
『一見麦門冬に見えたのですけど、まえより顔の赤みが減っていますよね。それじゃ横になってくれますか。』と、腹診のために横になってもらう。
腹を見ながら、右の季肋部に毛細血管が出ているので、『これ毛細血管があるので、これ肝臓なので、それで顔が赤くなっているんだね。だから麦門冬では違うんだね。だから肝を良くすればいいので、、、』
そして、腹を触りながら、冷えがあって右の下腹部にガスをふれるので『真武湯証があるので、真武湯を間に挟めばいいのかね』と、言います。

ここで言霊診断を始めました。『当帰湯、真武湯、当帰湯って飲みました...これで行くか、当帰湯と真武湯を1袋ずつ一緒に飲んだ...これがスッとするね。それじゃ、これで行きます』
  「はい」
『良くわかりました、102番と30番を一緒にお出しします。夜のトイレはどうですか?』
   「いい時と悪い時があります。」
『今回、もうすこし工夫しましたのでね』
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は当帰湯に真武湯をたして処方されました。

井上先生のコメント
・真武湯の証は『腹が冷えて、右の下腹にガスがあれば真武湯証です。』と、教えてくれました。

・井上先生は咳に対して麦門冬だけでなく厚朴の入った薬もよく使われます。喉にイガイガがなくて、ガス満があって喉より下のほうからでる咳に使われます。厚朴の入った薬では当帰湯は使いやすいといいます。
当帰湯には、大建中湯と帰耆建中湯と半夏厚朴湯の要素が入っているのでとても使いやすい薬です。腹痛、胸痛に関係なく使えます。



【2013/07/21 17:11】 | 症例
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