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日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0359.jpg7月××日外来
30代女性
体調不良とかでかかっている。
前回は小建中湯が出ているので、虚労があったのだろう。
顔を見ると少し疲れている印象がある。
眉間に少ししわがよっている。声は小さい。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『最近どうですか?』
   「熱いので疲れやすいですが、漢方で少しましです」
『それはよかったですね。小建中湯を出しているんですが。』と、説明してくれる。

『お休みください。』と、腹診のために横になってもらう。
足を触りながら、足首が冷えているので『どうしてもここ冷えるでね、ここ冷やさんようにしたほうがいいよ』と、言います。
『舌出してくれる』舌は少し乾燥している。
手がほてっているので『手がほてるよね、どっちかというとね』
   「はい」
腹を触りながら、『胃のところがちょっと冷えとるのかな...』と言います。
口が渇くので水をたくさん飲んでいるようです。
   「先週、週の途中にお腹が痛くて下痢をしました。今は落ち着いたんですが」

『手はかなり火照っているね』
『おしっこの色は濃い?』
   「見ていないです」
『夏バテ毎年する?』
   「しやすいですね」
『手が火照りすぎているよね。どうしても水分取っちゃうよね。』
『口はかなり粘る?』
   「そんな気がします」

『例えばね、夏バテの薬は清暑益気湯というのがあるんだけどね』と、ここで言霊診断を始めました。『それじゃ、清暑益気湯を飲みました...これで下腹があったかくなるね、口の粘りも取れるね。』清暑益気湯で気の流れがいいようです。
『今回は清暑益気湯にしとくよね。口乾いてもほどほどに水分取ってね』
   「はい」
『意識してあったかいものを食べたほうがいいよ。冷たいものばかり食べんようにね。冷房も気を付けてね。』
  「はい。ありがとうございました」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は清暑益気湯を処方しました。

井上先生のコメント

・清暑益気湯を出す目標は、一般的な夏バテの症状に加えて「おしっこの色が濃いこと」「口が渇くこと」「胸に熱があること」などと言われます。
身熱がこもるのでこのような症状が出てきます。処方中の生脈散(人参、麦門冬、五味子)で口の渇きをよくして、黄柏で身熱を冷まします。

・清暑益気湯と補中益気湯はよく似ているので、鑑別が難しいことがありますが、言霊診断とかPhotoTouchMethodで容易です。

・最近、清暑益気湯の患者さんが増えています。熱いので、水分をとりすぎて、胃腸をわるくして、あっさりしたものしか食べられなくなって、結局夏バテになる患者さんが多いです。水分を取ったら夏バテが予防できるというのは間違いだと思います。その逆で水分はホドホドにしたほうが夏の間は体は元気でいられます。
 最近テレビで熱中症予防のために水分をたくさん取れと言っていますが、これで調子が悪くなっている患者さんをたくさん見ます。

・清暑益気湯について詳しくは、漢方処方解説【清暑益気湯】を見てください。


【2013/07/25 13:53】 | 症例
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