日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

IMG_0344.jpg8月××日外来

70代男性
腰痛とかいろいろの症状でかかっている。
背が高くて、顔の色は白い。
声は小さくてかすれている。
やや元気がないような印象を受ける。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『いかがですか?』
   「良かったんですがね、しかし、4,5日前からですか、何ともいえんフラットするというような、今まで経験したことがないような...」喋る声はかすれて小さい。
『フラツキがあった?』
   「フラツキとは違うんだわ」
『口乾きますか?』
   「全然。ただ精神的というか、なんだかふわっとする」
   
『いまこの首のところが、重たいんですが...』と、井上先生がいいます。見るだけで気の支えているところがわかります。
『横になってくださいますか』と、腹診のために横になってもらう。
   「食事が重たい、食べすぎかなって」
『そやね、胃が支えているよね』腹診をしながら言います。
『汗もかきますか?』
   「かきます」
『舌出して』舌はやや粘っていて瘀斑がある。
足は冷えているし浮腫みもある。下腹にすこし熱がある。
『今までは大防風湯でやっていたんですが、牛車腎気丸にするか六味丸にするとか、変えさせてもらおうかと思います』と、説明してくれる。

『ちょっと体に聞きますよ』と、ここで言霊診断を始めました。『例えば、牛車腎気丸を飲みました...それとも、六味丸を飲みました...こっちやね。いまから87番を飲んでもらいますよ。』
   「はい」
『私から見ると首の後ろが重いのよ、ここをよくするために、少しお薬を変えていますよ』
  「はい」
そしてその場で六味丸を1袋飲んでもらいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後にもう一回入ってもらいます。
『頭すっとしたんじゃない?』と井上先生が言います。
   「そうですか?」
『頭、楽になったよ。もう一回見せてくださいよ』と、再度腹診をする。
足は暖かくなって、腹には力が出ています。しかし、臍周りの冷えがあるので
『真武湯を一緒にしたほうがいいんかね』と、言います。
   「そうですか」
『お腹の調子が悪い時は87番はすこしやめといとね』
  「はい、わかりました」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は六味丸と真武湯を処方しました。

井上先生のコメント
・六味丸の証は何ですか?と、聞くと
『六味丸証の人は首の後ろのほてりがある。首のとどこおりと下焦の熱があれば効く』

・『真武湯と六味丸を一緒にしたほうが陰を補うことができる』
『胸が冷えている人は、真武湯を足したほうがいい』
確かに、八味丸を長期に出していると、患者さんの胸が冷えてくることを経験します。そんなときには真武湯を足せばいいんですね。


【2013/08/02 22:07】 | 症例
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。