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日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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日本東洋医学会専門医試験についての情報提供⑦
‐日本の漢方の歴史‐


今回は「後世派」について書きます。
後世派とは曲直瀬道三に発する、金元の医学に重きを置く流派です。
後から起こってきた「傷寒論」、「金匱要略」を重視する古法派に対してこう呼ばれます。

依拠する中国の原典の古い・新しいで古法、後世と言っているのであって、日本での新旧ではありません。

最初、漢方をやり始めたときは、ピンと来なかった。

室町時代

 

 

 

安土桃山


 

 

 

 

 

 

 

 

 

江戸前期

 

 

 

 


江戸中期

田代三喜:禅明から「李朱医学」を導入。(『三喜廻翁医書』

曲直瀬道三:三喜の弟子。後世派の源流。啓廸院で弟子を多数育てる。(『啓廸集』、『衆方規矩』『薬性能毒』

曲直瀬玄朔:道三の甥。秀吉、秀次、家康、秀忠などを治療した。(『医学天正記』

饗庭東庵あえばとうあん):玄朔の弟子。後世別派。岡本一包らが弟子。『黄帝秘伝経脈発揮』『素問標註諸言草稿』

津田玄仙:東庵の弟子。口訣を重視。上総国で開業し東国の名医として知られた。(『療治茶談療治経験筆記

 

香月牛山(かつきぎゅうざん):江戸中期の後世派の代表。儒を貝原益軒,医を鶴原玄益に学ぶ。『牛山方考』『牛山活套』『婦人寿草』『老人必用養草』『小児必用養育草』



 グラフィックス1

 グラフィックス2


 グラフィックス3

 










グラフィックス4


『漢方の臨床』を発行している東亜医学協会のHPの「日本先哲医家資料集」は各名人を簡潔に説明してくれているのでお勧めです。リンク  是非、『漢方の臨床』を購読してあげてください。私の師匠の井上先生も時々投稿してます。

【サントのコメント】
田代三喜の本は秘伝だったので他人に分からないように暗号で書かれていたようです。

曲直部道三の『衆方規矩』は、燎原で池尻先生訳の本が手に入ります(↓)。これはいい本です。江戸時代の漢方医のいわゆる「今日の治療薬」見たいな存在だったようですね。ツムラのHPからも偉い先生の講義がダウンロードできます。

衆方規矩

曲直瀬玄朔の『医学天正記』には当時の天皇、将軍、大名の治療記録がかかれているようです。是非、読んでみたい!

饗庭東庵:この人の名前は読めない。試験をうけるときは(きょうていとうあん)と勝手に読んでいた。これでも試験は受かります。後で調べ始めて(あえば)とわかった。失礼しました。金の劉完素の理論に基づき曲直瀬流とは別派を立てたようです。

津田玄仙は補中益気湯の8つの口訣が有名。これは右の欄の「漢方処方解説」の補中益気湯を見てください。

香月牛山は、江戸中期の吉益東洞の古法に対する対抗馬です。温補剤をよく使いました。著書には「牛山」とつくのでわかりやすい。井上流も温補剤をよく使うので、親しみを感じる。そうなるとサントも後世派になるのかな?

下の、ツムラの「エッセンシャル漢方医学」の図がよくわかります。
また、引用させていただきました。

後世派




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【2013/12/05 21:35】 | 漢方専門医試験情報★New★
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