日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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1月××日外来

20代女性
2日前から下痢と嘔吐と腹痛があるので来院。
体つきはガッチリしている
マスクをして診察室に入ってくる。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆

『どんな具合?』
  「気持ちが悪くてしんどいです」
『ちょっと休んでくれる。まだ吐き気もある?タバコはもうやめている?』
   「いま調子悪いので吸っていないです」
『お腹見せてくれる。足のばして。』
腹診をすると、少し冷えはありますが、『そんなに弱い体ではないね。』
  「そうですね」
『どっちかというといつもは便秘がちぐらい?』
  「結構ゆるいほうですけど」
『下痢してもどちっかというと、渋り腹というか、すぐに行きたくなるほうじゃない?』
  「そうですね」

『どちっかというと、芍薬の入った小建中湯でもいい感じなんですが。茯苓飲とかよりも。わりと体力おありで、軽くすんでいるみたいね』
確認のために、ここで言霊診断をしました。
『ちょっと言葉で言うで、教えてくれる。小建中湯を飲んだと思ってくれる。飲んだらどうなる、と思ってくれる...実験だよ。すっとしたね。こんな感じね。これでいいね。これ一遍飲んでみようか』
と、その場で一袋飲んでもらう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10分後にもう一度入ってもらって見ると、
『お腹どうなった?』
   「少し楽になりました」
『胃も腰も暖かくなったね、上手に生活してくれているから治りやすいよ』
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして、今回は小建中湯を出しました。

井上先生のコメント
『胃がそんなに張っていない感じで、ひどくないね。丈夫な人やね。軽い胃腸風邪はこんな風でいいみたいだね』

井上先生は小建中湯を裏虚があるときに常用されます。
あまり、胃腸風邪で使うのは見たことがありません。
胃腸風邪といえば、普通は五苓散、人参湯、半夏瀉心湯などが使われます。
しかし、証を見逃さなければ胃腸風邪にも小建中湯が使えるのです。

【2013/01/16 23:16】 | 症例
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