日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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1月××日外来

30代女性、新患
冷えと下痢と頭痛があるので来院
頭痛と生理痛でイブをたくさん飲んでいる
小柄な女性だが特に痩せてもいない。
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『イブってすごく飲んじゃう?下痢悪くなるよ。なんでイブ飲むの?』と、井上先生。
   「だから生理痛と排卵通と頭痛で」と、患者さん。
『だからイブのまんようにすれば下痢が治るで。今、ニキビ出ているね』
   「今生理中で」
『どっちかというと、食べ過ぎタイプだよね、甘いものが好きじゃない?』
  「甘いものが好きですね」
『食べ過ぎて胸焼けはない?』
  「胸やけはないですけど」
腹診をすると下腹部に瘀血を感じる『これ、安中散でもいいと思うんでけど、まあ当帰建中湯ぐらいにするとか』と、サントに説明してくれる。

   「下痢で悩んでいるのは、どっちかというと、緊張すると下痢になるんですよ。それを今日相談したくて」
『あぁ、それじゃ建中湯がいいわね。それはね、神経過敏だからね。安中散に行きたいんだけど、安中散の手前の薬から行くわね。』

『ちょっと言葉でいうで、教えてくれる。』ここて言霊診断をはじました。『私たちの体は肉代だけの存在じゃないので、言葉を聞くだけで変わるでね。小建中湯を飲みました...それか当帰建中湯と黄耆建中湯を一緒に飲みました...ちょっと動悸するね。やっぱり小建中湯からいかないとしかたないね。このかたは、2袋でもいいみたいね。』

そこで小建中湯を2包、その場で飲んでもらいました。
『頭痛薬で過緊張も止めて生理痛も止めれるお薬出すでね、今から生活指導させてもらうから頑張ってみよう。』
・・・・・・・・・・
10分後に入ってもらい、井上先生が聞かれます。
『どっか体よくなった?体あったかくなったやろ?』
   「あっ、お腹は、あったかくなりました。」
『ちょっと寝てくれる』と、もう一回腹診をする。『芍薬が入っている薬を飲んだら、かえって腹直筋の緊張が出てきたから、これ合っとるということやね。』と、小建中湯の証がはっきりしてきました。
『神経質な子で、何かあるとお腹が痛くなる人がいるやろ』
   「まさに、そうなんですよ。この年で」
『そういう人の体質改善薬です。これをだしとくでね』
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そこで、今回は、小建中湯を処方しました。

井上先生のコメント
一見、裏虚に見えないのですが、どうして小建中湯にしたのかと質問すると、『裏虚は裏虚やね、こういうニキビのできる体は大体裏虚が多い。本当は帰耆建中湯に行きたいんだけど、もっと落ち着いてからでないとね。』

お血があったので、安中散は?と、質問すると『安中散はもうちょっとその後、瘀血とるのはね後にします。顔としては安中散の顔をしているのですが。まず小建中湯から入って考えることにしました。』

この患者さんでは、小建中湯を飲ませて腹直筋の緊張が出たのですが、本来、小建中湯で腹直筋の緊張が取れるはずではないのですか?という質問に『ちょっと飲ませると、かえって、証がはっきりしてくる。わからん時は、飲ませれば、証がはっきりするよ』と、答えてくれました。
しかし、胸脇苦満があるひとに柴胡剤を飲ませると、胸脇苦満が直後に緩むことがある。これは反対のようで、どう考えたらいいのか、難しい。証が消えることもあるし、はっきりすることもある。
 
でも、サントは鍼をやるのですが、手の太淵に鍼を当てて全身に気を流すと、そのあとで証がはっきり出ることがあります。たぶん、表面の気が流れて、奥の証が浮き上がってきたのだと思っていたのですが、同様のことが漢方でもあるのですね。

鍼と漢方はやっぱり、別々に考えたらよくないと思いました。

【2013/01/22 00:24】 | 症例
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