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日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0075.jpg 1月××日外来

20代男性、新患
大柄な方。
左肘と右の膝の痛みがあるので来院。
整形外科ではロキソニンとレバミピドが出ているが
痛みが取れないという。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『痛み止めを飲まれているんですよね、これって、何か怪我をされましたか?』
   「2005年に交通事故をやって、その時はむち打ちで、左ひじと右ひざと首から腰まで痛かったですが...」
『わかりました、じゃあねちょっとお休みになってください。漢方独特の薬ががありますので、西洋医学だとこういうことになることもありますね。』〝こういうこと”というのは、整形外科でロキソニンとシップをもらってずっとリハビリをしてもよくならない、と言っていることを指します。

『血の滞りを取る薬、年月が経っていても大丈夫なんですよ。だから試してみましょうか...いま痛み止め飲んでいますよね。』
   「一か月前から、今は飲んでいないです」
『今は何やっている?』
   「何もしていないです、シップだけです』
『鍼灸という手もあるよ』

そこで腹診をすると、胃の支えはあるが腹力は弱くない、『体力あるから、大防風湯みたいな薬で行くか、治打撲一方で行くかだとおもいますが、』と、サントに説明してくれる。

『今から実験しますよ、』とここで言霊診断を始めました『私たちの体は肉体だけの存在ではないので、薬の名前を聞くだけで体が変化するでね。じゃあ、治打撲一方を飲みました...これ暖かくなる、首の後ろがね、腰もね、、治打撲一方を一日3回でもいいね...余計とスッとするね』
『今から、薬飲んでもらいますよ。打ち身の薬が、独特の薬がありますので。生活指導もさせてもらってもう一度見せてもらいますよ』
   「はい」
治打撲一方をその場で飲んでもらい、生活指導を受けてもらいました。
・・・・・・・・・・
10分後診察室に入ってもらうと
『どうでしたか?』
   「左ひじと、右ひざの痛かったところが、なくなりました」
『そこ、暖かくなったね』
   「はい」
『それじゃ、2週間飲んでみてくださいね。それでもよくならないなら鍼灸というても考えてみようね』
  「はい」
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そして、今回は治打撲一方を処方されました。

井上先生のコメント
・治打撲一方はサントもよく使うのですが、打ち身以外に何か使い道はありますか?と聞くと
『そうやね、打ち身、怪我、捻挫とかね。それとね、慢性病で治療が進まずに困っている人がいるでしょ、そういう人で滑った転んだとかいうと、治打撲をスッと出す。すると、流れが変わることがある。そういう時に、うまく使うと、治療が一遍に進んでよくなることがある』

・なるほど、治療全体の、転換薬として使うのですね。これは面白い使い方です。患者さんが、風邪を引いたとか、熱を出したとか、怪我をしたとかあると、これをうまく使うと、治りが悪かった基礎疾患がよくなることがあります。これは高等テクニックですが、使えます。

・サントは鍼をするのですが、昔の傷を処置すると現在の症状がよくなることがあります。10年前の傷でも、20年前の傷でも、今現在悪さをしていることがあります。傷跡を触って邪気を感じると、ここに鍼をして邪気を抜けばいい。特に手術の跡には注意が必要です。最近の患者の例では、小学校のときの後頭部の手術跡を、鍼で処置すると、どこに行っても治らなかったあごのツッパリ感がとれた方がいます。これは西洋医学では考えられない。

・鍼をしない場合は、治打撲が古い傷の悪影響をとってくれます。
ある意味、鍼と漢方は、過去にさかのぼって治療ができるのです。

【2013/01/25 21:56】 | 症例
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