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日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0083.jpg 1月××日外来

30代女性
アトピーでかかている人
数日前から、めまいがあって耳鼻科で点滴を毎日しているという、
また、気持ちが不安定というので精神安定剤も出されたという。
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『生活頑張っている?早く寝るとか。』
   「いま、赤ちゃんと一緒にいると寝れないので、少し寝れてないです」
6カ月になる赤ちゃんがいて、カルテによると出産後アトピーが一時、悪くなってたようです。顔もアトピーのせいかやや黒ずんでいる。手も荒れている。
   「真武湯を飲むと暖かくなるんですが、やめるとまた冷える」と、患者さん。
前回は真武湯が出ていました。

『赤ちゃん産んで大変だったね。湿疹もあるしね、春先はどうしても体調を崩しやすいのよ』
   「体も全体的にだるいので...」
腹診をしながら、『胸がどちらかというと冷えとるね』、触ると、膻中のあたりが冷えています。『舌出して』舌診をすると、『口は粘るんだね』と、舌はやや粘っています。
   『一番無難は、まず体力を上げないといかんね、どっちかというと、当てずっぽうに言うで、教えてね』井上先生も、何にするか少し迷っています。そこで言霊診断をしました。『人参養栄湯を出した...それとも、帰脾湯を飲んだ...こっちのほうが楽やね』帰脾湯のほうがスッとします。
  「そうですね」と、この患者さんは気の流れがわかります。

『漢方の安定剤的なものをだしてみる。気鬱、漢方のメイラックスみたいなもの。安定剤はのまんでいいわ』
   「たしかに焦りはあることはあるんですが」
『体力を消耗しすぎたんかもしれん、アレルギーがある体で出産は大変だったんだね』
   「真武湯は一緒に飲んでいいんですか?」
『ちょっと風邪気味の時とかね。でも、今は帰脾湯を主に飲んでくれる。これはアレルギーの薬にもなるし、神経の薬にもなるのでね』
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そして、今回は、帰脾湯を処方されました。

井上先生のコメント
・出産後なので『まず、この人は、しばらく帰脾湯を出してみて、落ち着いたら、芎帰調血湯のような血の道の薬に行くかもしれん』

・香蘇散と帰脾湯はどちらも気鬱に使われるのですが、その違いは?と尋ねると『香蘇散は天気の変わり目に気分が悪くなる。狭いところが苦手とか、胃のとどこおりがある、だけど、食べ過ぎるタイプ。帰脾湯は考えすぎるタイプ、この方のようにね。香蘇散のほうがどちらかというとのぼせているので顔が赤っぽい。帰脾湯はのぼせが少ない』

・以前のお話では、『帰脾湯は理気剤でもある。軽く身熱を取ることができる。夏バテにも使う。補中益気湯との鑑別必要。不眠、だるい、口の粘り、熱状がある』と述べておられます。

【2013/01/26 23:01】 | 症例
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