日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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 井上流漢方を説明するのに「コトダマ法」は避けて通れないので、ここであらかじめ説明します。「言霊」と書くとかなり怪しいので、「コトダマ」とカタカナで表記しました。

私の理解した範囲では、
1.言葉で患者さんの気を動かして、その気の動きを察知して診断する方法、
2.および、言葉で患者さんの気を動かして治療に導く方法、
3.さらには、言葉で患者さんの内面(魂?)に働きかけて治療に導く方法

を言うものだと私は理解しています。

これは、井上先生自身が説明してくれればいいのですが、直感が優れた人に共通するように、ご自身では説明してくれないので私なりのつたない解釈です。

1.言葉で気を動かして診断する方法

井上先生がよく使われる方法です。

患者さんを診察してある証がたったとします。その証に対応する漢方が3つぐらい頭に浮かんできたとします。そこで、一般的には、その漢方医の経験や口訣などに基づいて、その中からもっとも適合すると思われる漢方を処方することになります。

でも、現実には証が錯綜してはっきりしないことがとても多い。瘀血もあって、気滞もあって、胸脇苦満もあって、のぼせもあって、便もゆるいし、冷えもある。こんなときには何を処方するかはとても難しい。医者によっては5つも6つもの漢方を同時に出す人もいます。でも、患者さんは漢方だけで腹いっぱいになってしまって、症状はちっともよくならない。

コトダマ法だと、たとえば3つの漢方が候補に挙がってどれを使うか迷ったとします。ここで、井上先生は患者さんに次のような言葉を投げかけます。
「何々さん、Aという漢方を飲んだと思ってください」と。すると、患者さんの内部の「気」の流れが変わるので、それを井上先生が自分の体で察知します。
「頭がスッとする」とか「腹が暖かくなる」とか、元の症状がよくなる方向の気の反応があればその漢方はその患者さんに適合します。
Aの漢方でよくない反応が出れば、BもCもやって、もっとも気の流れがよい処方を選択することになります。
敏感な患者さんだと「頭がスッとするとか」「腹が暖かくなる」とかいう反応を同時に感じていて、自分でしゃべってくれます。
(* 今後、井上先生の外来からの症例報告でコトダマ診断を具体的に書きますので見てください)

「コトダマ法」とはただこれだけのことです。「~を飲んだと思ってください」というだけ。でもこれが難しい。常人には患者さんの気の変化を感じ取ることができない。井上先生に「簡単にわかるでしょ?」といわれても、見学しているサントは「ウ~~ン、なんとなく」としか言うしかない。

でも、患者さんはどんどんよくなっていく。やっぱり本物だと思って半年間わからないなりにも通い続けました。

井上先生のような特殊な能力がなくても、サントのような普通の医者でも患者さんの気の流れがわかる方法がないものかと思い模索しました。

その結果、編み出した方法がPhoto Touch Method(フォトタッチメソッド:PTM)です。これについては別の機会に述べます。
PTMを使い始めてから井上先生の「コトダマ診断」は本当だと腹から納得できました。

hana3.jpg

追記: 井上先生の「漢方治療入門講座」にコトダマ診断について書いている箇所を見つけましたので、以下引用します。

『 漢方医学は気の医学です。
腎気丸と言うように、漢薬は経絡や臓器の気を動かすことで身体症状を改善するばかりでなく精神状態も同時に好転させます。

漢薬は少量でも充分な効果が得られることを良く経験します。
例えば、今日のように「一億総鬱の時代」では、軽い鬱の方に気分の落ち込みを払い元気をつける補中益気湯をよく投与しますが、エキス顆粒3gを1日量として充分な効果を得ることができます。
しかし、産後などで身体の力が著しく衰えた方は違います。エキス顆粒では薬力が弱く煎じ薬として投与します。また、精神錯乱に近い方に桃核承気湯エキス顆粒7.5gを一度に服用させ効果があったことがありますが、私は0.5gをなめただけで気を鎮めたことがあります。

当診療所には私がある漢薬処方の名前を口にした途端に楽になった、「それを今必要としている」と教えてくれる患者さんが来ています。
特に漢薬は目に見えない世界に通じているように思えます。』


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追記: 井上先生の「漢方治療入門講座」にコトダマ診断について書いている箇所を見つけましたので、以下引用します。

『 漢方医学は気の医学です。
腎気丸と言うように、漢薬は経絡や臓器の気を動かすことで身体症状を改善するばかりでなく精神状態も同時に好転させます。

漢薬は少量でも充分な効果が得られることを良く経験します。
例えば、今日のように「一億総鬱の時代」では、軽い鬱の方に気分の落ち込みを払い元気をつける補中益気湯をよく投与しますが、エキス顆粒3gを1日量として充分な効果を得ることができます。
しかし、産後などで身体の力が著しく衰えた方は違います。エキス顆粒では薬力が弱く煎じ薬として投与します。また、精神錯乱に近い方に桃核承気湯エキス顆粒7.5gを一度に服用させ効果があったことがありますが、私は0.5gをなめただけで気を鎮めたことがあります。

当診療所には私がある漢薬処方の名前を口にした途端に楽になった、「それを今必要としている」と教えてくれる患者さんが来ています。
特に漢薬は目に見えない世界に通じているように思えます。』

【2012/11/04 16:24】 | 井上流漢方
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