日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0099.jpg 1月××日外来

40代男性
ビジネスマンタイプの方
でも、顔が少しくすんでいて
元気がないのか、声が小さい。
痔などでかかっている。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『どうですか?』
   「1週間前から便が柔らかくなって大丈夫になってきました」
『生活はどうですか?』
   「11時ぐらいには寝るようにしています。食べ物もよく噛むようにしています」
『それはよかったですね、花粉症あります?』
   「あります。でもまだ出ていないです」
   
『しゃべられると口に唾液がたまるので、どちらかというと胃弱タイプやね。そこを気を付けてくださると、うまくいくと思うよ』
『休んでくださる』と、腹診のために横になってもらう。
  「いつも2月の終わりころから体の調子がよくなんです」
『春になってきたので、益気しないといけないね、唇がカサカサしているし。熱持っとるよね』と、サントに教えてくれる『だから、この前は、大建中湯と小建中湯で行ったけど、たとえば清暑益気湯とか補中益気湯とかで、少し熱をとって朝鮮ニンジンが要る...』

舌診をすると粘っている『口乾かれる?』
   「このごろすごく乾くんです」
『そろそろ季節が変わってきたので、こういう方に清暑益気湯をだすんですよ。』と、教えてくれる。
腹は小建中湯のようにやや虚だが、口が乾いて熱を持っている、さらに唾液がたまっていて胃腸が弱い。

そこで井上先生はいつもの言霊診断をしました『2つ言うでおしえてね、じゃあ、補中益気湯を飲みました...じゃあ、清暑益気湯を飲みました...このほうが気の流れ良くなるよね。補中益気湯と親戚のお薬。こんな感じで出すといいよ』と、詳しく教えてくれる。
患者さんには『清暑益気湯という口の熱取る薬をだしとくでね。のど乾いても水分控えめにして、生活気を付けてね』と、言われます。
   「はいわかりました」と、患者さん。
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そして今回は清暑益気湯を処方されました。

井上先生のコメント
・この患者さんに清暑益気湯を出したわけは『朝鮮ニンジンがはいった補気剤で渇きをとる(身熱をとる)薬というと、補中益気湯とか清暑益気湯とか。春先だしね』と、言われました。

・『清暑益気湯、最近すごく出している。当帰、黄耆が入って補血補気して、麦門冬が入って滋陰して、黄柏で熱をとる。胃腸虚弱タイプの滋陰剤、清熱剤になる。』

・どうして春に清暑益気湯証の人が多くなるのですか?と聞くと『日光の光が強くなってきて熱持つんやね。春は気が上がって弦脈が出る。柴胡(補中益気湯)で行く人もあるけど、清暑益気湯が合う人もいる。』
補中益気湯と清暑益気湯はどちらも夏バテの薬と思っていましたが、どうも春先にも使うことが多いようです。実際、サントの外来でもPTMで清暑益気湯が合う人が増えています。

【2013/02/01 23:08】 | 症例
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