日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0097.jpg1月××日外来

50代女性
体調不良で、足がつったり、
汗が多量に出て倒れることがあるとの
主訴で1週間前に初診となっている方。
背の高い女性。声が小さい。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『体調はどうですか?』と、井上先生。
   「生理になってて、そのせいだと思うんですが、体調は少し良くないんですが...」と、患者さん。
『この漢方飲んでよかったことは何もなかった?』
   「胃がちょっと楽になったと思うんですよね、」
ふと首を見ると、『甲状腺はどうですか?あのね、左の首のここが腫れとるね』
首の前部の左のところが膨れている。『悪性ではないと思うんだけどね、休んでくれる』、腹診のために横になってもらいました。

『生活気を付けてくれた』
   「はい、11時前後に寝るようにして、牛乳とヨーグルトは摂取しないようにして、暖かくしています」
『いま、血液検査するのはどこでやってもらっている?、ちょっと甲状腺もやってもらったほうがいいんじゃないかね』甲状腺腫瘍の可能性が出てきたので、検査を勧めます。
『舌出してくれる。口かなり乾くね』舌に粘りがある。
『この前は、四逆加人参湯で行ったんですが、』足を触りながら『足が冷えてむくんでて、口が渇いているんで、甲状腺の関係もあるかもしれないので、たとえば真武湯生脈散にするとか...』と、サントに説明してくれる。

『今あなたの体は普通の人より少し、バランスがずれていると思うので、煎じ薬でもいいかな。やっと、わかったのは、甲状腺の状態がすこしよくないということがわかった。そっち良くすると、体楽になると思うので...』と、患者さんに説明する。
   「甲状腺の血液検査をしてくださいといえばいいんですか?」と、患者さん。
『甲状腺が腫れていると言われたのでって、向こうの先生にそうやって言ってみて。』

そこでいつもの言霊診断をしました。『じゃあ、目をつぶっていてね、真武湯生脈散を飲みました...附子が1gの真武湯生脈散をのみました...附子が0.5gの真武湯生脈散より..1gやね。こっちやね。』
附子が1gの方が気の流れがいいようです。
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患者さんには甲状腺の検査を受けるように言って、今回は、附子が1gの真武湯生脈散を処方しました。

井上先生のコメント
・『体が冷えて喉に燥熱があるね。足がむくんでいて、だから、真武湯生脈散にした』
井上先生は甲状腺機能更新、機能低下ともに、真武湯、真武湯生脈散をよく使います。甲状腺の井上流漢方についてはまたの機会に書く予定です。

・最初に四逆加人参湯にしたわけは?と聞くと
『四逆加人参湯は一遍のませたのね、飲ませてそして次を待った、どれがはっきりするか。裏寒ははっきりしとったので、燥熱があるなら燥熱がはっきり出てくるしね。わからん時はよくやる、次に証がはっきりしてくる。汗が出て倒れるような人でしょ、だから茯苓四逆湯ではいかんのね、気を下げるので。もしエキスでやるなら、人参湯と真武湯でやる。この人の場合は、喉の燥熱が出てきて、はっきりと甲状腺が腫れているのがわかってきたのね。』

・前の時は甲状腺の腫大はわからなかったのですか?と聞くと
『前は、わからんかった。本当の証がでてきたので、アァこれだという感じ。ややこしそうな人は、裏寒があればあっためればいい、だから1週間にした。様子を見てて何が出るかまっとればいい』
何かわからない時は、適当な漢方で、”証をあぶりだす”というのです。
これもすごいやり方です。

・『みんな、初めから、ゴチョゴチョ出しすぎておかしくなっとる。あれだけの、愁訴がある人は、一遍に勝負はできんよ』
「証」の出現を待つということも、漢方の治療では大事なのですね。四逆加人参湯のように、そのために使う漢方もあるのです。また、「証」が出れば、今回のように真武湯生脈散一本で勝負に出る。大した勝負師です。

【2013/02/06 23:41】 | 症例
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