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日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0107.jpg2月××日外来
40代女性
夏から体調不良でかかっている
小建中湯で安定していたのが、
この前から蕁麻疹が全身に出で
更に体調が不良になったという。
背の高い人、顔がむくみ気味、声に力がない。
動きも重たそう。
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  「風邪をひいて薬を飲んだら全身にじんましんが出てしまって...皮膚科で薬をもらったんですが、体調がまだ悪くて...まだ蕁麻疹が出ている感じで...」
『あなた、すごい敏感体質なのね。肝虚体質なので小建中湯があっているので、薬がめちゃめちゃ効き過ぎちゃうのよね、肝虚体質は。そんな、とくに病気という訳ではなくてね。』
『だから日常の生活でいろんなことに振り回されんように。安心して。』

   「動くのもしんどい、生理前でお腹も痛いんです。真武湯だけはのんでいるんですけど」
腹診をすると、腹は冷えている。胃も支えて流れが悪い。足もむくんでいる。

そこで、井上先生は言霊診断を始めました『じゃあ、言葉でいうよ。小建中湯を飲みました...じゃあ、大建中湯を飲みました...大建中湯で下腹の痛み取れるで。大建中湯を2袋一緒に飲んだと思ってくれる...ちょっと動悸するか...じゃあ、真武湯と大建中湯を一袋ずつ一緒に飲んだと思ってくれる。真武湯は楽やね。お腹もちょっと違うやろ。30番と100番を一緒に飲んでくれる。』
   「はい」

『そんなにわるくないのよ。敏感体質なだけ。自分の体はわかっとるので、余分なものを飲まない。風邪ひいても寝てればいいのよ。そのぐらいに、おもってていいよ。』
  「はい、ありがとうございました」
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今回は、真武湯と大建中湯を一緒に処方しました。

井上先生のコメント
・どうして、真武湯と大建中湯にしたのですか?と聞くと
『本当は建中湯、当帰建中湯とか行きたいところだけど、弱りすぎたときは桂枝の入った薬は使わないんです。解表作用のある桂枝で気をめぐらし過ぎると、弱りすぎた人は心臓がえらくなっちゃうのよ。動悸したりする。体調が悪くなりすぎたときは桂枝とか厚朴が入らない薬を選ぶ。それで、真武湯とか大建中湯とか行く。また、顔もむくんでいるので、甘草のない薬となると真武湯と大建中湯になる。』
*真武湯は 茯苓、芍薬、生姜、蒼朮、附子、;大建中湯は蜀椒、乾姜、人参、膠飴

・甘草はどうしてダメなのですか?と聞くと
『いろいろなことをやりすぎていて、温裏剤として四逆加人参湯とか茯苓四逆湯とか使いたい人があるんですけど、かえってむくみがひどくなることがあるのよ。色々やりすぎている人は。みんないっぱい薬を飲んでいて、色々やられている、するとむくみがきつくなることがある。甘草の入らない薬で行ったほうが無難なのね。』
*四逆加人参湯、茯苓四逆湯には甘草が入っています

・『ファーストは裏寒の治療やね。その中で、現代医学でいろいろやられている人は、ステロイドとかで、むくんどるから甘草のない薬で行く。それで真武湯を使う。同時に脾を補うのに大建中湯を使うので、この手はかなり良く使う。お年寄りでたくさん薬飲んでいる方でこの組み合わせをよく使う』
と、教えてくれました。

・裏虚があって建中湯がほしいと思える人にPTMをやると動悸を感じることがあります。そんなときは、建中湯といえども使えないのですね。建中湯類はもっとも弱い薬のような気がしましたが、桂枝が入っている分そうでもないようです。井上先生が真武湯をたくさん使う理由の一つがわかります。



【2013/02/14 22:37】 | 症例
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