日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0106.jpg2月××日外来

70代女性
腰部脊柱管狭窄症でかかっている
防已黄耆湯と桂枝加朮附湯で症状はかなり良くなっている
少し前かがみでゆっくり歩いて診察室に入ってこられる。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『この前の126番(麻子仁丸)はどうですか?いいですか』
   「ほしいです、あれ夕食前にのんで、お通じがいい感じです」
『これでいいみたいですね、それではお休みください』
腹診のために横になってもらう。

『脊柱管狭窄症で防已黄耆湯と桂枝加朮附湯がよいと仰ってくださっていたんですが、』と、説明してくれる。

   「花粉症がもうそろそろ出てきたんです」と、患者さん。
『ちょっと考えますね、口は乾きますか?』と、井上先生。
   「あまり乾かないです」
腹診をすると腹が冷えている『ちょっと冷えていますかね。滋陰降火湯にいきたいんですが、お腹見ると冷えとるので、ちょっといかんかな』
足もむくんで冷えている。

『麻子仁丸でやっぱりいいのかな』
『じゃあよ、麻子仁丸をまず飲んだと思ってくださる、』と、ここで言霊診断を始めました『麻子仁丸でよくなる人がいるんですよ、気が動けばね』と、サントに説明してくれる。
『麻子仁丸を飲んだ...と思うと、、、これわりといいよね。胃が温まってくるよね。鼻が通ってくるね...麻子仁丸と防已黄耆湯を一緒に飲んだ...それか、麻子仁丸と真武湯を一緒に飲んだ...こっちのほうがスッとするね。首も腰も流れるね』
後頚部のところを指して『あのね、花粉症はここの流れがよくなればいいので』と、患者さんに説明されました。
『ちょっとね、こんどは花粉症にいいのにしましたのでね。様子を教えてください』
  「はい」
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今回は麻子仁丸と真武湯を一緒に出しました。

井上先生のコメント
・麻子仁丸というと便秘のくすりですが、便秘以外にも使えるのですか?と、聞くと
『腸間膜動脈の血流をよくするのでお腹があったかくなることがある。胃や腸に作用する。胃腸の血流をよくする。簡単に言うと軽い瘀血をとると思っていい。花粉症にも効くことがある』
少し難しいのですが、私の理解では、動脈硬化があるような老人の胃腸の血流をよくするということだと思います。

・便秘以外にもどんな場合につかえるのですか?と聞くと
『気を動かす薬。お年寄りにはいい、ここの(下腹の正中のあたり)とどこおりを取る。大黄が使える人でないといかんけどね』
麻子仁丸は、下腹部のあたりの任脈と督脈の流れをよくすることができるようです。これは誰も言っていません。ほとんどの医師は「麻子仁丸=便秘の薬」と単純に思っています。
これは難しい。

【2013/02/16 22:03】 | 症例
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