日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0112.jpg2月××日外来

40代女性
少し前から頭痛や疲れでかかっている
やや太り気味のガッチリした女性
マスクをして顔が少し赤い。
前回は香蘇散が出ている。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『いかがですか?』
   「なんだかちょっと寒気がして、風邪はひいていないんですけど、喉もかゆいんですが」
『アレルギーがあるんですね』
『この前は香蘇散をお出ししたんですが、いかがでしたか?』
   「あれはよくて、疲れが取れる感じでした」
   
『少し横になってくださいね』と、腹診のために横になってもらう。
腹診をしながら『便秘がちになってきた?』と聞くと、
   「どっちかというとそうですね」
『下腹張ってきているね、便秘があるね。春だから体が変わるでね。』
井上先生は、左右の血海のツボを触りながら『こっち(左)触った感じとこっち(右)触った感じでどうですか?』と聞くと、
  「右のほうが痛いです」と、患者さん。
『瘀血あるよね』井上先生は右の血海の圧痛と瘀血は関係すると言っておられます。
サントも腹診をさせてもらうと、下腹部にしっかりした瘀血を感じました。
『今の薬を、ちょっとずらしたいと思うので、それで花粉症の薬にもなるので。』と、患者さんに説明されます。

そこで言霊診断をしました。『まず、香蘇散を飲んだ...そして、芎帰調血飲を飲んだ...芎帰調血飲を飲んだと思と、、背中温かくなるね。』
   「はい」
『これでいいね。芎帰調血飲、真武湯、芎帰調血飲で出してみます』
   「あの、いま生理前か、胸が少し痛いんですが」
『それも芎帰調血飲で取れるよ、あのね、瘀血と言って、女性生殖器がうっ血している状態も取れるので。』
『あと、食べ過ぎになっていると思うので、無意識に、そこを気を付けてくれるとアレルギーも軽くなるよ』
   「ありがとうございました」
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は芎帰調血飲を処方されました。

井上先生のコメント

・香蘇散と芎帰調血飲は似ているのですか?と聞くと
『芎帰調血飲は香蘇散の発展処方です。香蘇散が合う人で瘀血が出れば芎帰調血飲。』
この点はピンと来なかったのですが、生薬構成を調べると、両方とも香附子が入っていて、気をめぐらす作用が強いので共通するのですね。

・体ががっちりした方だったので芎帰膠艾湯かなと思ったのですが?と聞くと
『一般的に、ガッチリした人が芎帰膠艾湯に多いんですが、この方は香蘇散があってて、生理前にお乳がはって、血海に瘀血があったので芎帰調血飲にしました』
確かに、芎帰膠艾湯の生薬構成と、芎帰調血飲の生薬構成をみると、芎帰調血飲には牡丹皮、益母草が入っているので駆瘀血作用が強力です。
*芎帰膠艾湯:当帰、川芎、芍薬、地黄、甘草、艾葉、阿膠
*芎帰調血飲:当帰、川芎、地黄、白朮、茯苓、甘草、生姜、大棗、陳皮、香附子、烏薬、益母草、牡丹皮

【2013/02/23 00:16】 | 症例
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