日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0117.jpg2月××日外来

40代女性
腰痛とか疲労とか風邪でかかっているかた。
前回は風邪気味で清暑益気湯を出している。
今回は花粉症の症状があるので来院される。
顔が少し赤く火照っている。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『どうですか?』
   「鼻が詰まった感じ、そろそろ花粉症があるのかなと思って」
『休んでください、』と腹診のために横になってもらう。
『お通じはどうですか?』
   「一日2回ぐらいですが、、」
『夜中にトイレとか行く?』
   「行ったり、朝方行ったり、行かなかったり」
『カサカサしているので、この方は麦門冬がいるんですよ、前は風邪気味だったから清暑益気湯にしたんですが、麦門冬の入った薬で考えないとね』と、サントに説明してくれる。
腹を触ると『ここ冷えとるね』と、胃のあたりから下腹にかけて冷えている。
腹は元気がない感じがする。

ここで言霊診断を始めました。『じゃあよ、清心蓮子飲を飲んだと思ってくれる...首の流れ良くなるよね。鼻通るよね。清心蓮子飲、真武湯、清心蓮子飲でやってみるよ』
   「花粉症はよくなりますか?」
『花粉症という訳ではなくて、体がどうなっているかで選んでいるのね。そしたら花粉所にも効きますよ』
   「子供は落ち着いたけど、おばあちゃんの介護をしないといけなのでいろいろ考える...」
『カーッとならないようにね、頭に熱がすこし上っている。軽くいこうね、日本はいい国だからどうにかなるよ』
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は清心蓮子飲を主にして真武湯を副で加えました。

井上先生のコメント
・清心蓮子飲というと「上盛下虚」ですが、それはあったのですか?と聞くと
『そうそう、上盛下虚。あります。顔が火照っていて、腹が冷えていて、尿も頻尿だし、夜中にも行くし、上下のバランスが悪い。上に行ったエネルギーを下に行くように持っていかないとね。』
*「上盛下虚」は原典の《和剤局方》に出てくる有名な言葉です。

・清心蓮子飲とは、「清心」というぐらですから「こころ」の症状もあるのですか?と聞くと『そうですね。麦門冬の場の燥熱は喉にあるんですが、それに加えて鬱的な鬱々と思う気持ち、考えすぎが心にある。』

・原典の《和剤局方》に「心中の蓄積、時に常に煩躁して、思慮勞力、憂愁抑鬱...」とあります。サントの意見では、清心蓮子飲は泌尿器症状が注目されがちですが、精神症状ももっと注目されてもいいと思っています。


【2013/03/04 22:49】 | 症例
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