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日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0159.jpg3月××日外来

40代女性
胃が弱いので六君子湯が出ている。
また、胃腸風邪で昨日から嘔吐と下痢があるという。
顔はほっぺたが少し赤いが、鼻はすこし白みがかっている。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
   「昨日から下痢と嘔吐があって、熱もある。37.4度だった。」と、患者さんが言います。
『お腹痛い?』と、井上先生が聞きます。
   「痛いというか、胃がすごくむかむかする」
『なんか変わったもの食べた?』
   「子供がノロウイルスにかかっていて、胃腸風邪になってうつったのかな。昨日はサンドイッチとコーヒーしか食べていない。」
『コーヒーはあかんよ、胃が弱いんだから。今のままなら、特別な治療法はないので、、舌出して』
舌は粘っていて熱を持っている感じがある。

『ちょっと休んでね』と腹診のために横になってもらう。
   「はい」
『春の風邪だから...』
   「もうひどいんですよ、下痢と嘔吐が、口は乾燥するのでお湯飲んでいました」
『飲めているので、点滴しないといけないレベルではないと思うよ』
   「ああ、そうですか」
『それじゃ漢方をもうちょっと考えてみるよね』

腹診をすると、腹は張っていて、胃と腹に熱がある。
ここで言霊診断を始めました。『それじゃ、五苓散をのんだ...これ胃が暖まってくるね。五苓散と人参湯を一緒に飲んだ...これより、五苓散だけやね。五苓散を一日3回飲んだ...それとも2回飲んだ...2回やね。それじゃ、3日間飲みました...5日間飲みました...やっぱり3日でいいね。』
   「3日飲んで、そのあとは以前にもらった六君子湯でいいんですか?」
『それでいいよ』
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そして、今回は五苓散を3日分処方しました。

井上先生のコメント
五苓散の証はどんなんですかと?と、聞くと
・『胃腸風邪で下痢と嘔吐があって、口がねばって、胃と腹全体にねつがある。桂枝があるのですこしのぼせがある。』と、答えてくれました。

・六君子湯、半夏瀉心湯と五苓散の違いはと、聞くと
『五苓散は腹全体の熱があるけど、六君子湯は心下のところの胃の熱がある、半夏瀉心湯は黄連なので胸に熱がある。六君子湯と半夏瀉心湯は腹の下のほうは冷えている』なるほど、熱の位置を上から順でいうと、半夏瀉心湯、六君子湯、五苓散となるのですね。

・サントの経験ですが、頭痛では五苓散とよく言われますが、あまりスカッと効くことはありません。それより、苓桂朮甘湯、呉茱萸湯、桂枝加人参湯などが多いです。井上先生も頭痛には五苓散をあまり処方していません。


【2013/03/21 20:18】 | 症例
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