日本古来の漢方や中医学とも違う、新しい漢方ともいうべき「井上流漢方」について説明します。患者さんの気の流れをみて気を整えることを第一義とする「井上流漢方」を名古屋の井上先生の外来から報告します。
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IMG_0165.jpg3月××日外来

40代女性
冷えのぼせ、抜け毛、微熱、などで2月からかかっている。
抜け毛は3年前からあってどこに行っても治らないので困っている。
顔が少し赤くて、一見ボーっといている。
☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆
『いかがですか?』
   「尿の量は少し減ったような感じがします。後は、加味帰脾湯をやめてから頭痛もなくなったし。でも、ここがかゆくなって」と、脇腹のところを指します。
『休んでくれる』腹診のために休んでもらって腹を見ると、右の脇腹に結構広い範囲で発疹が出ている。アトピーもあるようだ。
『食べ物、気を付けている?甘いものとか』
   「気を付けています」
『この方は虚だと思ってやっていたんですが、、でも、肝に熱があるので竜胆瀉肝湯にしたんですが...』と、説明してくれる。

   「すごくかゆくなって、掻いてボロボロになっている、他のほうもかゆくなって」
『あなたって腸が弱いよね』腹を見ると、へそ下のあたりがボテッと盛り上がっている。
   「小さいころから、食べることは食べれるのですが、お腹が鳴りやすいので...」
『腸のほうを気をつけて竜胆瀉肝湯を飲まないと、竜胆瀉肝湯には胃の薬が入っていないから、あかんのだと思うよ。』
   「かゆみも一回はよくなったんですけど、またかゆいし」
『腸が弱いもんだから、腸を保護する薬の加味帰脾湯とかだしたんだけど、そしたらあなたがよくないと言ったので、そしたらもっときつい肝の熱をとる竜胆瀉肝湯にしたのよ。そしたら腸が弱いのが露呈した。だから、この竜胆瀉肝湯を飲むなら半分にするかしないとね。それか、竜胆瀉肝湯の虚が清心蓮子飲だから清心蓮子飲に行くかやね』と、井上先生が言います。

   「夜は手足が火照ってのぼせるし、こういう状態ですから、肝陽上亢だと思うんですが...」と、患者さんは中医学の用語をよく知っている。
『肝陽上亢なら竜胆瀉肝湯でいいわけよ。胃腸の保護する薬でやらないと仕方ないかね、清心蓮子飲とか。竜胆瀉肝湯でいくなら半量やね』
   「3年前に激辛の食事ばかりしていたのと、すごく怒っていたので、こうなりだしたので...」と、患者さんがぶつぶつ言います。

『じゃあ2つ言うでね教えてよ』と、ここで言霊診断を始めました。『竜胆瀉肝湯を半分ずつ飲んだと思ってくれる...これで行くか、清心蓮子飲を飲んだ...頭すっきりするのは竜胆瀉肝湯やね。量を半分にするわ。これで行きますよ』
   「そうですか」
『76番を半分にするよ、腸が動いていないのでね。』
   「髪が抜けるのが一番困るので、これは、あとどのくらいで治りますか?」
『治すのは自分だよ。それをお手伝いします。日常生活を見直さないと』
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
そして今回は、竜胆瀉肝湯を半分にして処方しました。

井上先生のコメント

・竜胆瀉肝湯というと膀胱炎や帯下などの下焦のイメージなんですが、肝の熱なんですか?と、聞くと
『肝の熱だよ、きつい』

・抑肝散陳皮半夏よりきついのですか?と聞くと
『もっときつい。竜胆瀉肝湯が一番きつい怒りです。』

・右のわき腹の湿疹はなんですか?と聞くと
『あれは肝にそってでている、肝に熱があるんだよ。でも、胃腸が弱いので悪くなっている。髪の毛が抜けるのは肝の暴走なんだよね。』


【2013/03/23 21:22】 | 漢方解説
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